生意気な弟がいきなりキャラを変えてきて困っています!

あああ

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飛鳥告白編

4話 おれは…飛鳥君とは付き合わないよ

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「ごめんっ…好きだ。亮が…。」

「うんうん、おれも黎が好きだよ。」

「本当か!?」

「うんうん、だから離れないから。一回話を整理させて。」

黎はぱぁっと顔を明るくさせるとよかった、よかったと笑っていた。

「えっと、黎はおれが飛鳥君に告白されたってこと…知ってるんだよね?」

「あぁ。昨日飛鳥君に聞いた。」

「それで…えっと…おれは飛鳥君と付き合う前提で話してるの…?」
「…?つきあわないのか?」

黎からその言葉が流れてくるとは思ってなかったため俺は戸惑う。

「…まず、おれと飛鳥君は男同士だから…」

「おれはそれは特に問題はないと考えている。それより二人の気持ちが大切なんだと思う。」
「…そうだね。」

「二人が付き合って幸せになって…。おれはとてもいいことだと思っているんだ。けど…でも、嫌なんだ。
だって…付き合ったら…亮と一緒にいられなくなるっ…」

「え!?なんで!?」

付き合うからなんでそこまで話が飛ぶのか意味がわからず俺は焦った。黎が真剣に悩んでいるのだから尚更だ。

「もし、おれが誰かと付き合ったとしても黎と一緒にいるよ!」
「亮がよくても…相手が離れろといったら離れなければならないじゃないか…。」
「…そういうもんなの?」
「…おれはそうだと考えた。」

付き合うということにおれは軽く考えていたのかもしれない。え?つきあうと友達とも一緒にいちゃいけないの?そういうものなの??

「…だから、ごめん。亮。もし、飛鳥君と亮が付き合ったら…おれは心から応援できない。飛鳥君を羨ましく思ってしまうだろう…。亮と一緒にいる飛鳥君のことを…。」

黎はおれと一緒にいたいと言ってくれた。
それはおれもだ。おれも黎と一緒にいたい。もしおれが誰かと付き合ったとしても黎と一緒にいたい。一緒にご飯食べて一緒に帰って…。離れるなんてこっちからお断りだ。

「おれは…大丈夫だよ。」

「え?」


「飛鳥君とは───付きあわない。そう、決めたんだ。」


「…え?」

黎はそういうと固まって表情を固くした。

「だから…黎が心配しなくていい。」
「あ、そ、そうなのか?」

黎は目をパチクリとしてほっとしたように
息をついた。

「おれは…飛鳥君と亮は付き合うものだと思っていたから…もう、亮とは今日しか話せないのかと思っていた…。」

「そんなことないよ。おれは黎と一緒にいたいんだから…友達だろ?」

俺がそういうと黎は一粒の涙を零した。

「よかった…。おれ、もうずっと1人なのかと、おもって…。」
「黎…」

「…すまない。飛鳥君に申し訳ないな…。おれは凄く今嬉しいんだ。飛鳥君と亮が付き合わないと聞いて…。」

黎は申し訳なさそうに俺に頭を下げた。その行動におれもしどろもどろになる。

「ごめん、亮。自分勝手なことを口に出してしまった…。飛鳥君にも後で謝らないと…。」

「そんなっ…それをいうならおれもだよ…。飛鳥君がおれのこと好きだって言ってくれたのに…おれは自分のことしか考えていないんだ…。今の関係が変わるのが怖いだけで…。」

「関係が変わるのが怖い?」

「うん。おれもね、友達いなかったから今みたいに平和で楽しく暮らせるのがとても嬉しいんだ。でも…飛鳥君とつきあうことになって…関係が変わるのが怖い…。」 

おれは本心だ。今が一番楽しいのに関係を変えたら今までの幸せが変わってしまう気がするんだ。

それと──

「勇太が…飛鳥君のことが好きだから。」
「…。」

それがおれの心の中でぐちゃぐちゃになっている。勇太は飛鳥君のことが好き。なのに俺がいる。俺が邪魔している…。

「本当にそうなのか?」

「え?」

「───亮の弟は本当に飛鳥君のことが好きなのか?」

黎はそう、疑問をあげる。その疑問におれは首を傾げる。…え?

「好きだって勇太が言ってるの、黎も聞いてただろ?」

「…あぁ。だが────」

黎はそういうとはっとして口を抑えた。

「いや、なんでもない。そう、おれが思っただけだ。気にしなくていい。」

黎は、そういうとすまないっと頭を下げた。

「ううん。おれこそごめん。黎には関係ないことなのに…色々話しちゃって…いつも迷惑ばかりかけて…」

「気にしないでくれっ。俺こそすまないな。人のことに頭ばかり突っ込んで。なのに何も解決できず、役立たずだ。」


おれと黎はそういって謝り続けた。



「それで…飛鳥君におれ、告白断ってくるから…帰り遅くなるから先に帰ってて…」

「いや、待つ。告白を振るというのはとても辛いものだと思う。飛鳥君にとっても亮にとっても。そのとき…おれはお前のそばにいたい。辛いとき亮を支えてやりたいんだ…。」

「黎っ…」

「だが、それは俺の自己満足にすぎない。泣きたいときは1人で泣きたいだろうし、
つらいときだからこそ誰にも会いたくないときもある。だから…おれは先に帰った方がいいな。」

「そんなことないっ。いてよ。」

おれはそういうと頬が赤くなる。なんだこの言葉はっ…。まるで黎の彼女みたいだ。なんておれは思ってしまったからだ。

そんなおれを見て黎は

「あぁ。ありがとう、亮。」

にこっと笑みを浮かべたのだ。
浮かべた笑みには涙もこぼれていた。
黎はおれが誰かと付き合ったら黎と離れなければならないと考えていたらしい。

もし、付き合ってそんなことになるとしたは…おれはどんな相手でも付き合うのを断るだろう。
だっておれは黎がいてくれるから今のおれがあるのだから。俺は黎のことがとても大切だから。
今の俺がいるのは黎のおかげだから。
なんて、考えてしまう分にはおれは黎のことを大好きらしい。バカみたいに純粋な好き。
濁ってもなければ汚れてもいない。

ただ純粋な『好き』。
それは黎も同じこと。
けど…もし、その好きが汚れてしまうときがきたのなら───おれも黎もその好きをどうするのだろう?

…多分、どちらも投げて捨ててしまうのだろうな…なんてバカみたいなことを思うおれは考えすぎなのかもしれない。

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