人生の選択肢

夢叶

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次なる選択!

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夜が明け朝に差しかかる直後!彼は悩んでいた。
「んー、米とパンどっちがいいか」
そう、彼は毎日この悩みに直面している。
朝ごはん、米かパンか!
「うむむ。昨日は米だった、今日は、パンか?」
彼の中では、パンも米も大した違いはないのだ。
だが、彼の選択という物は、このような小さなことから始まる。手に取るふたつの茶碗!パン!
彼はどちらを選ぶのだろうか。始まりの選択のように朝は櫻はやっては来ない。彼は、とてつもなく悩む。
頭を抱え、どちらにするか必死に考える。彼の頭の中はパンと米、米とパンのことしかないのだ。朝から彼は頭をフル活用している。
パン、米
米のいい所は、おかずがあって、初めて成り立つ。
彼は冷蔵庫を開ける
広がる無限の可能性と、部屋に立ち込める冷蔵庫の冷気。彼の頭にはさらに難点が増えた。コメを選んだとしておかずはどうするか。彼の家の冷蔵庫には無限の可能性がある。彼はいつでもどんなことにでも悩めるような、豊富なおかずになる野菜や肉や魚が用意されている。用意されているとは言っても、彼がバイト代で自分で買い足してこのようになっているのだ。
パンのいい所、それは、あまりおかずを作るずに済むことだ。ジャムや目玉焼き、これらを使えばすぐにでも食べられる。もちろん冷蔵庫にはありとあらゆる種類のジャムがあり、もちろん卵もある。彼は悩む。決断する時間はこくこくと迫っている。学校に行く時間それまでには決めて食べていなければならない。こんな毎朝悩んでる彼だが、朝遅刻したことは無い。なぜなら、これはすぐにでもわかる事だが、時間だ。櫻は、朝彼を迎えに来る。学校には、8時40分にはつかなければならない。櫻は、7時半には迎えに来る、彼が悩み始めた時間は5時。この時は櫻も来ない。だが、只今の時刻が7時。あと三十分で、櫻が来てしまう。彼のこの誰もが小さな選択と思うことは、この先の人生設計がくるってしまうくらい大きいことなのだ。
こくこくと時計は秒針を刻む。
彼の頭には焦りが。さて、彼はそろそろ決断を強いられた。櫻が来てしまう。
その頃、櫻は、既に家を出て彼の家のマンションの階段を登り始めていた。
「また、どーせ、くだらないことで悩んでるんだろーな」
「毎朝よく飽きないなー。全く。」
そう、櫻、いつもより早く来ていました。
ピーンポーン
「なに、早いぞ。」
現在の時刻、7時15分
「開けてー、起きてるんでしょー」
扉を開ける。朝日が部屋に立ち篭る。
眩しいと目を細めてしまうくらいの日差しの中、彼女は立っていた。
「今日は、パンにするか米にするかきめた?」
「も、もちろんだ。」
彼の額には汗が。
「もー、どーせ決めてないんでしょ」
はぁー、と櫻はため息をついた。
「もー、私がこれから作ってあげるから、毎朝こんなことで悩まないで!」
「てきとーに、作るから、もー、学校の用意して!」
櫻も、毎朝のこのくだりには飽き飽きしていたらしい。
「て、てきとーにとは。なんだ。」
「お、俺は悩んでいるんだ!ちゃちゃを挟まないでくれ!」
櫻の、額に怒りが。
「うるさい!あんたが遅刻しないの誰のおかげだと思ってるの!早く用意して!」
結局、櫻の鬼の形相にまけて、用意を済ました。
8時になる頃には、彼の部屋には、とてもいい料理の匂いが立ちこめている。
「な、櫻、ご飯作れたのか!?」
「バカにしてるの?」
テーブルには、白米、お味噌汁、野菜炒め、漬物が用意されている。
「早く食べて、早く行くわよ!」
「櫻も、一緒に食べないか?」
「いいよ。私も怒ってお腹減っちゃったから。」
彼の部屋には幸せが立ちこめた。
「こーしてると、付き合ってるみてーだな」
「な、何言ってるの、あんたみたいな人、私が願えさげだわ!」
櫻は、赤面して、言った。
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