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- 26章 -
- クリスマスおまけ① 睦×聖 -
しおりを挟むのろのろと移動し開いたスペースに敷き布団を下ろすと再び寝室へ舞い戻り、急いで布団類も運び準備を整える。そして半分スペースを開け1足先に潜り込むと布団を持ち上げた。
「眠い?」
「……お前と引っ付いてるとムラッとするんだけど」
「おい、選べ言葉を」
「でもなんかホッとして眠くなる」
「……そ、そう?」
『どうしたっ!?珍しく甘えん坊だなっ!?』
向かい合うように体を横向きに起こし市ノ瀬の頭を抱き抱えると、相当眠いのか抵抗するでもなく大人しく収まり静かな呼吸を繰り返している。
「ねぇ、きょう、帰る?」
「……いや、明日帰る」
「そう、分かった。ちょっと待ってて」
すっぽりと腕の中に収まる頭を2度程撫で束の間の名残惜しさを振り切り立ち上がった安積は寝室へと向かい、敷き布団を両手に抱えると再びリビングへと戻った。
「ごめん睦月、ちょっと避けて」
「……え、なに?」
「今日はこのままごろ寝しよう!怠惰を貪ろうw」
「怠惰って…」
「脳が震えるーww」
「…黒い手に捕まるのは嫌だなぁ」
のろのろと移動し開いたスペースに敷き布団を下ろすと再び寝室へ舞い戻り、急いで布団類も運び出し準備を整える。そして半分スペースを開け1足先に潜り込むと布団を持ち上げた。
「ほら、こっち」
「………」
「寝落するまでさ、だらだらしよw」
ぼんやりと眠たげな目を何度かしばたかせた市ノ瀬は言葉なくゆっくりとした動作で開けられたスペースに移動すると体を横たえた。
隙間ないよう布団をかけた安積は向かい合うようにして横になり、足を絡め胸元に顔を埋めると背中へと優しく腕が回される。
『……幸せだなぁ』
電気の消された部屋で微かに聞こえるTVの音を聞きながら、愛しい人の体温に包まれ眠りにつく。
付き合う前にも同じ布団で寝る事はあったけれど、気持ちが通じあっただけで前よりも何倍も幸せな気持ちになるなんて知らなかった。
寝息につられるように瞼が落ちかけた時、LINEの通知音が鳴る。
「あ、ごめん、サイレントにする」
「……ん」
腕の中で体の向きを変え携帯に手を伸ばしロックを解除する。読むのは後にと思ったけれど、通知に表示された短いお礼と何やら送られて来た画像に気になる気持ちが勝った。
「………どーした?」
「あっきーから…昨日はありがとうって。画像も」
「ふーん」
「これ、お前にもだと思う」
「……あ?」
眩しくないよう画面を暗くし送られて来た画像を表示させると市ノ瀬へと向ける。眠気に落ちたがる瞼をこじ開け向けられた画面をみるとー
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