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- 26章 -
※- 冴ゆる星 -※
しおりを挟む『まずいまずいっ、これは、まずいっ!』
なんとか頑張って来たけれど…
これ以上はもう止められる気がしない。
抗える気がしない。
食むような動きを受けながらボタンが外されファスナーが下ろされると、窮屈に締め付けていた物から解放され残るは薄い最後の1枚のみになる。
「……こんなになって…ごめん、苦しかったな」
「良いからっ、話しかけなくてっ…」
顔から火が出そうだ…
なんとか踏み止まって来たけれど、どうやら完全に鈴橋の管理下に入り込んでしまったのだとひしひしと感じる。
見なくても自覚できる程には汚してしまっている最後の1枚から限界近くまで育ったそれが取り出され、予想以上だったのか掴む間もなく小さな音を立てて鈴橋の頬へとぶつかった。
「ごっ、ごめ…」
「別にいい。今、楽にするからー…」
意思とは関係なしに小刻みに動くそれを柔らかく握りしめ、先端の膨らみを啄みながら周辺や割れ目に舌先を割り入れ念入りに掃除していく。
そこから逃れ垂れていく雫を横から咥えるように丁寧に舐めとると、摩擦で痛まないよう唾液と植野自身のモノで十分に濡らし、ゆっくり手を動かし始める。
『こっ、こんなんでっ、まわり気にしてろなんてっ……』
なかなかに酷な事を言う。
限界に近かったとは言え直ぐに達してしまっては流石にプライドが許さない。今すぐにでもぶっ飛びそうな肉感を、細かく息を吐き呼吸を調整しながらなんとか逃がしていく。
街灯も殆んど届かないため囲いの上からのぞく自分を誰かに見られた所で “ 誰か居る ” 位にしか分からないだろうし、もう一つ。
コートに隠れた鈴橋の頭を優しくひと撫でしー
『顔、見えなくて良かったっ』
と心底思った。
残念だと思う気持ちだって勿論あるけれど、切羽詰まった今の状態ではプライドがなんて言ってられる時間さえなく終わっていた自信がある。
次々と溢れ出る先走りを吸い上げながら、ゆっくりと動く手が焦らすように時折突っかかりを通っていく。
その都度襲う緩やかな刺激が堪らなくもどかしい。
植野自身を握り締め愛でている手はそのままに、もう片方の手が状態を確認するかのように根本の膨らみを包み込んだかと思うと、愛でていた手が下部へと下ろされ今度は先端を卑屈に攻め立てていた湿った空洞が淫乱な音を響かせつつ植野を包み込む。
「んンっッ!! ………はっ…っぁ」
唐突に襲う刺激をなんとか耐え凌ぐとザラザラとした刺激が通りすぎ、つるつると滑る柔らかな部分が先端を包み込み動きを止めた。
口からの酸素が供給を断たれ、繰り返す荒い鼻呼吸が聞こえてくる。それ程までに深く咥え込でいると言う事実や、唾液を飲み込む度に閉まる喉が強烈な刺激をもたらす。
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