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- 26章 -
※ー 聖誕祭 ー※
しおりを挟む「で、性こー」
「………っ!!」
「…そう言う行為は、エンドルフィンとかセロトニンとかオキシトシンとか…まぁ、その他色々と分泌してくれるんだよ」
これ以上色々耐えられない。
キッと睨むと察してくれたようで直接的な言葉は避けてくれたは良いけれど、動き続ける手は止まる気配はない。
「突然なに言いだっーーぁっ!!?」
「だから、まぁ…ざっくり言うと、こう言う朝活は、1日を幸せで充実なものにさせたり、脳が活性化されるから記憶力とか決断力とかも上昇して生産性もアップするし、他にも健康面とか、良いことが一杯あるってことで」
「んっ…んン……ゃ、あっ…ぁ゛…ッ…んっ、はっッ」
「聞いてる?」
『聞けるかバカっっ!!』
後ろから回され意地悪く動き続ける手にばかり気を取られていたせいで、もう片方の手にまったく意識が行っていなかった。
『っ、くっそっ……!やられたっ』
身構える間もなく伸ばされた手に握り包まれたかと思うと、制止する間もなく緩やかに上下し始めた刺激に言葉が出ない。
加減を確かめる様に動かされる手はすぐさま恐ろしい程最適に変化していき、その動きにもたらされた突き上げてくる快感に自然と声が漏れ出てしまう。
咄嗟に下唇を噛んで何とか耐えようと試みるが、それは余計に感覚を鋭くさせていってしまい…
聞いてるかと問うているくせに
明らか聞かせる気はないとしか思えない。
震える手で市ノ瀬の肩を掴み見上げると高揚したような不敵な笑みと視線が絡み、見なくても分かる程、誤魔化しようがない程自身が大きく波打ったのを感じた。
「お前もほら、準備万端みたいだし?」
「うっ……るさっ…ぃっ!」
あまりの恥ずかしさに憎まれ口しか出てこない。
『んな事、わざわざ言われなくても分かってるよっ』
先端で遊ばせている市ノ瀬の指がぬるりと滑る感触が
動きにあわせ響く耳を塞ぎたくなる様な粘着質な音が
先へ先へと心を逸らせる全身に走るむず痒さが
否定しようもなく否応にも自覚させる。
「ははっ、すっげー元気。凄いなお前。
昨日だって3回はー」
「ぅっ、るさいっ!もうだっ…黙っ…ぁっ」
「はいはい、ごめんごめん 」
「ぜっ…ったい……ぁッ、~っわるッ、…わるかっッ、なんてっ、んっッ…おもっ、てねっ…だろっ!?」
「良くわかったな?」
「~~おまっ……あっ、ぁ゛ッ……んゃッ、ぁっ」
本当にもう、こんな朝っぱらから一体なにやってるんだろう?こんな明るい時間にこんな事…悪い事をしているようで、拒みたい気持ちはあるのに…
そんな意思を打ち負かし受け入れるように勝手に浮かび上がってしまう足が、突き出すように弧を描く腰がまったく言う事を聞いてくれない。
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