232 / 1,150
- 14章 -
- 日常のひとこま達 - 班乃&姉
しおりを挟む-PM 6:30頃-
「ただいま帰りましたー」
「お帰りー」
「あれ…? 姉さん1人ですか?」
「うん。母さん達滝沢さんの所に行ってくるって」
「そうですか。そういえばお孫さん元気ですかね」
「あっ、1週間くらい前に退院したって!」
「そうですか。子供の肺炎は怖いですからね。 元気になって良かったです」
「ねっ、それはそうと、お腹すいたんだけど」
「…なにか作れば良いじゃないですか」
「だって料理できないんだもん」
「腐っても女性でしょう…上手く出来るかわからないけど作ってみるー的な精神は持ち合わせてないんですか?」
「あるよ。たまにね。でも今はない」
「…今も、だろ?」
「だって明の作るご飯私より美味しいんだもん」
「少しは見習ってほしいのですけどね…」
「あっ、じゃぁ一緒に作ろうか!!」
「貴方に何が出来るんですか?」
「炒めるくらいは出来るよ!」
「…炒めるくらいね」
「オムライス食べたいっ!」
「はいはい。炒める段階になったら呼びますからそれまでTVでも見ててくださいね」
「おけっ!でも炒めたら卵作るのは明やってね。 割ってトロトロの卵」
「…やっぱり面倒なので僕1人で作ります」
「ははっw だから明好きっ!」
「勝手に言ってて下さい。じゃぁせめて、材料買ってきてくださいよ」
「分ったっ!何買って来れば良い?」
「卵と…たまねぎはあるので、ひき肉だけで結構です」
「サラダは?」
「そうですね…ジャガイモもレタス、人参もあるんで大丈夫です」
「りょうかーい。じゃぁ、パパっと行って来るね」
-PM 7:20頃 某スーパー-
「えーっと、ひき肉ひき肉~」
“トマトのつぶれる感じが駄目なら、イクラとかも駄目じゃんとか思うけど…”
“でもイクラは大丈夫な人多いよね”
『はーい。ここに居まーす。本当、不思議とイクラのつぶれる感じは平気なのよね…』
「あ、すいません、ひき肉100gください」
「かしこまりました」
“苦いの駄目なのに大葉は良いの?”
“うん。大葉は平気。不思議だよねぇ”
「どうぞ」
「ありがとうございます」
『それにしても、あの子達は兄弟なのかしら? あまり似てないけど…あの髪長い人は男性? …イケメンなのに会話がちょっと残念w』
【ご来店中のお客様にご案内申し上げます。 只今3階にてタイムセールを行います。 今人気の~】
『タイムセール!? コレは行かないと損だねっ! ごめんね明、お姉ちゃんちょっと遅くなるよっと♪』
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説


そんなの真実じゃない
イヌノカニ
BL
引きこもって四年、生きていてもしょうがないと感じた主人公は身の周りの整理し始める。自分の部屋に溢れる幼馴染との思い出を見て、どんなパソコンやスマホよりも自分の事を知っているのは幼馴染だと気付く。どうにかして彼から自分に関する記憶を消したいと思った主人公は偶然見た広告の人を意のままに操れるというお香を手に幼馴染に会いに行くが———?
彼は本当に俺の知っている彼なのだろうか。
==============
人の証言と記憶の曖昧さをテーマに書いたので、ハッキリとせずに終わります。
【BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。
riy
BL
風呂でまったりしている時に突如異世界へ召喚された千颯(ちはや)。
召喚されたのはいいが、本物の聖女が現れたからもう必要ないと5分も経たない内にお役御免になってしまう。
しかも元の世界へも帰れず、あろう事か風呂のお湯で流されてしまった魔法陣を描ける人物を探して直せと無茶振りされる始末。
別邸へと通されたのはいいが、いかにも出そうな趣のありすぎる館であまりの待遇の悪さに愕然とする。
そんな時に一匹のホワイトタイガーが現れ?
最高級クラスの精霊獣(人型にもなれる)×精霊術師(本人は凡人だと思ってる)
※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。


BlueRose
雨衣
BL
学園の人気者が集まる生徒会
しかし、その会計である直紘は前髪が長くメガネをかけており、あまり目立つとは言えない容姿をしていた。
その直紘には色々なウワサがあり…?
アンチ王道気味です。
加筆&修正しました。
話思いついたら追加します。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる