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慰弦

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- 14章 -

- 日常のひとこま達 - 班乃&姉

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-PM 6:30頃-

「ただいま帰りましたー」

「お帰りー」

「あれ…? 姉さん1人ですか?」

「うん。母さん達滝沢ご近所さんさんの所に行ってくるって」

「そうですか。そういえばお孫さん元気ですかね」

「あっ、1週間くらい前に退院したって!」

「そうですか。子供の肺炎は怖いですからね。 元気になって良かったです」

「ねっ、それはそうと、お腹すいたんだけど」

「…なにか作れば良いじゃないですか」

「だって料理できないんだもん」

「腐っても女性でしょう…上手く出来るかわからないけど作ってみるー的な精神は持ち合わせてないんですか?」

「あるよ。たまにね。でも今はない」

「…今も、だろ?」

「だって明の作るご飯私より美味しいんだもん」

「少しは見習ってほしいのですけどね…」

「あっ、じゃぁ一緒に作ろうか!!」

「貴方に何が出来るんですか?」

「炒めるくらいは出来るよ!」

「…炒めるくらいね」

「オムライス食べたいっ!」

「はいはい。炒める段階になったら呼びますからそれまでTVでも見ててくださいね」

「おけっ!でも炒めたら卵作るのは明やってね。 割ってトロトロの卵」

「…やっぱり面倒なので僕1人で作ります」

「ははっw だから明好きっ!」

「勝手に言ってて下さい。じゃぁせめて、材料買ってきてくださいよ」

「分ったっ!何買って来れば良い?」

「卵と…たまねぎはあるので、ひき肉だけで結構です」

「サラダは?」

「そうですね…ジャガイモもレタス、人参もあるんで大丈夫です」

「りょうかーい。じゃぁ、パパっと行って来るね」




-PM 7:20頃 某スーパー-


「えーっと、ひき肉ひき肉~」

“トマトのつぶれる感じが駄目なら、イクラとかも駄目じゃんとか思うけど…”

“でもイクラは大丈夫な人多いよね”

『はーい。ここに居まーす。本当、不思議とイクラのつぶれる感じは平気なのよね…』


「あ、すいません、ひき肉100gください」

「かしこまりました」


“苦いの駄目なのに大葉は良いの?”

“うん。大葉は平気。不思議だよねぇ”


「どうぞ」

「ありがとうございます」


『それにしても、あの子達は兄弟なのかしら? あまり似てないけど…あの髪長い人は男性? …イケメンなのに会話がちょっと残念w』

【ご来店中のお客様にご案内申し上げます。 只今3階にてタイムセールを行います。 今人気の~】

『タイムセール!? コレは行かないと損だねっ! ごめんね明、お姉ちゃんちょっと遅くなるよっと♪』
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