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慰弦

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- 13章 -

- 再会 (続) オマケ -

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―おまけー

「ねぇ」

「ん?」

「俺、昔からずっとひじりの事呼び捨てにしてるじゃん…」

「うん?そうだね。あれ?でもさっき“ひじり兄ちゃん”って言わなかったっけ?」

「うん。やっぱ兄貴って分ったからにはちゃんと“お兄ちゃん”つけなきゃかなぁーって思って…どうよ?」

「どうよって…まぁ、うん、お兄ちゃんって言われるのは嬉しいといえば嬉しいのだけど…」

ひじりおにいちゃん?」

「…いや、ごめん、やっぱり呼び捨てでいいよ…嬉しいけど、ちょっと…気持ちわrー」

「んっ!?今気持ち悪いとか言おうとしなかった!?」

「気のせいじゃないかな?やっぱりさ、自然体が良いと思うんだ。無理して呼び方変えなくたって、俺の関係は変わらないんだから。-それに」

「それに?」

「お前が俺のことを“兄ちゃん”って呼んだら、この学校での俺の“謎の人”伝説が…」

「…ずっと思ってたんだけど、なんで“謎の人”で通してるの?」

「だってさぁ…」

「うん?」

「そのほうが面白いでしょ?」

「………」

「あはは」


-  一方その頃  -


「へっーくしゅっ!!」

「Σびっ、くりした。耳元ででっかいくしゃみすんな」

「ごめんがっくん。急にむずむずしちゃって。ピーターさんなみに」

「ピーター?」

「や、なんでもないw誰か噂でもしてるのかなぁ」

「百歩譲って誰かがお前の噂をしていたとしても、ろくでもない噂だろうさ」

「(ノ´д`。)」


ーその頃ー

『そういえば、あのお二方はお兄ちゃん発言をどうするんでしょう? いっそのこと正体を明かし…いや、でもきっと月影さんの事ですし。また“面白そうだから”と言って誤魔化しとおすんでしょうね。…あぁ、そういえば面白そうだからって』


『面白そうだからって』



  『綾(雪)の口癖だ』




月「?」


綾「っっくしぃょい!!」
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