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- 6章 -
- それぞれの大切な人 -
しおりを挟む「断るっ!!」
「なんでよ!」
「興味本意なのが腹立つっ!」
「がっくんは恥ずかしがり屋だからねぇ」
「別にそんなんじゃないっ!」
「そうですよ、学君は可愛い妹が君たち二人の魔の手にかかるのが嫌なだけです」
「お前ら連れてったら、妹がどんなめに遭うかっ…」
「「人聞きの悪い´д`。」」
鈴橋の2人に対する意識はさておき、ブラコン度指数は相当なものらしい。汚い虫でもつこうものなら、きっと傷害事件でもお越しそうな勢いだ。
「でもさ」
「なんだ」
「がっくん妹居たんだ」
「悪いか」
「いや…むしろ良い!」
「はっ!?」
「ねぇっ、綾!あっきー!2人は妹さんの保育園知ってる!?」
「もちろんっ☆」
「えぇ、まぁ」
「なっ!」
「んだよ、2人とも知ってんのかよ!じゃー、問題ないな!直に出陣じゃぁー!」
「はぁっ!?なに勝手に決めてんだっ!…かっ、会長ぉ!」
走り出したら止められない約2名。このままだと確実に妹が魔の手にかかってしまう。今回は班乃も乗り気な感じだったので助けを求めても期待は出来ないとは思ったが、他の2人よりは話が通じる人物。微かな期待を込めて名前を呼んでみた…が。
「やー、楽しみですねぇ妹さん。子供は成長早いって言いますし。どれくらい成長されてるんでしょう」
前の2人を軽やかな足取りで追う班乃。灯台もと暗し…もしかしたら一番危ないのは班乃なのではないか。
自信の犯したミスの大きさに足をとられそうになるが、なんとか持ちこたえ、持ち前の切り替えの早さで魔の手を阻止する計画をひっそりとたてるのだった。
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