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慰弦

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- 6章 -

- それぞれの大切な人 -

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「ねぇ植野君。聞いてくれるかい?」

「なんだい、安積君?」

「最近僕はよく考える事があるんだ」

「と言うと?」

「何故僕達はこの星に生まれ、この地で出会ったのだろうかと」

「さぁ、それは分からない。分からないが、それはきっと神が与えたもうた試練なのではないだろうか」

「成る程。それでは我等は神が与えたもうた試練を共に乗り越える、同士という事だな!」

「勿論だとも!この先どんな境地に陥ろうとも、共に戦っていこうではないか!」

「植野君っ!」

「安積君っ!」





























「で、この茶番劇はいつまで続くんだよ」

「さぁ?」


枯れ葉舞い散る秋の風。
屋上にもどこからか飛んできた枯れ葉が、隅で肩を寄せあいカサカサと談笑している。

そんな中、昼食を食べ終わった安積と植野は、謎の茶番劇を繰り広げていた。


「うざったいんだけど…会長、止めてくれませんか?」

「んー、僕としては面白いんでこのままでも良いんですけどね」



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