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- 4章 -
-だってか弱いんだもんw-
しおりを挟む「学園生活に大事なものとくれば―」
「愛と正義と友情とっ」
「「部活動だぁーー!!」」
「暑苦しい…」
安積が静創学園に来てから2日の昼休み。
植野、鈴橋、班乃、そして新たに安積を加えたメンバーで昼食をとっていた。
無駄にハイテンションな植野と安積に、隠しきれない鈴橋の疲労感。
相変わらず班乃は傍観を決め込みその状況を楽しんでいる。
そんな中、部活何にしようとキラキラしている安積を是非自分の所属する走り高跳びに!と、植野は密かに企んでいた。
明るく元気でノリが良い。
そんな安積が居れば部内はもっと活気づくに違いないし、尚且つ自分も楽しめそうだ。班乃に聞いた所まだどこにするかは決めてない様だし、ここは他の勧誘がかかる前に自分がっ!と朝から意気込み、ついにその時が来た。
「でねでね聖ちゃんっ!! 俺走り高…」
今こそ我が部に勧誘をっ!
拳を握り熱意を入れた言葉を遮るように、今まで黙っていた班乃が口を開いた。
「そういえば、自己紹介の時文化部希望って言ってましたよね」
Σ(゜д゜)!?
「えっ…えっ!そうなの!?」
『あれ、会長どこ入るか決めてないって言ってましたよね?せーちゃんを誘うつもりだったの知ってるよねぇっ!?自己紹介で言ってたって事は、勧誘する為に部活決めてるか聞きに行った時、すでに貴方知ってたって事ですよねっ!?』
そんな戸惑いにパッと班乃へと視線を向けるが、当の本人は何処吹く風で涼しい笑顔を浮かべていた。
「そうそう、絶対文化部っ☆」
『Σ(´д`。)』
「お前が文化部?あまりイメージじゃないな」
『がっくんナイスフォロー!!』
「俺もそう思うっ!! せーちゃん絶対運動部のが向いてると思うし、それに…」
フフと意味深に笑い、少しためを入れ大きく息を吸い込んだ後、植野は声を張り上げ叫んだ。
「運動部はモテるっ!」
が…
「落ち着け植野。ここ男子校」
鈴橋の間髪入れずな冷静な突っ込みの前に植野は崩れ去った。
君はどっちの味方なんだ…
「相変わらず学君の突っ込みはブリザードですねぇ」
あはは、と牛乳を飲みながら呑気に笑う班乃は、完全に我関せずな傍観者体を醸し出している…
『会長っ!! 絶対この状況わざと作って楽しんでますよねっ!!?』
「…ってか、会長も文化部希望なの 知ってるなら言って下さいよー…」
朝から心待ちにしてたのに…なんだか楽しみにしていたデートが当日にポシャった気分だ。
その時…
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