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謎の異空間に飛ばされたら金髪美少女が迫ってくるんだが?
68.負けてたまるか
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――レジーナに転移したアサカ。
アサカが対峙しているのは赤い髪の女だ。魔導機兵は連れてきていないようだった。
「私はパンドラ四傑最強のゼキーラだ!」
「……」
自らを最強と言ってしまうゼキーラと名乗る女を前に、アサカは呆気に取られている。
「おい、何とか言えよ」
そうは言ってもアサカからすれば、特にかける言葉も無い。少し考えた後、何も思いつかないアサカは言葉を漏らす。
「えーっと、ナントカ?」
「馬鹿にしてるのか!」
怒鳴り声をあげた後、ゼキーラは細身の剣を構え、地を蹴りアサカに向かって突進してくる。かなりの速さではあるが結月に比べると遅い。アサカは最小の動きで躱し槍を振り下ろす。
ゼキーラは細身の剣でそれを受け止める。アサカは即座に槍を引き水の魔法を込めて突く。刺突と同時に放たれた水流にゼキーラは飲み込まれ飛ばされていく。
アサカはさらに追撃でさらに2回水流を放つと、次々と命中し水煙が上がった。ゼキーラは魔法をぶつけ多少は防御できたようだが、ダメージを受けた様子で息を上げている。
「あんたの名は?」
「……アサカ」
「アサカ、あんたがあの四人の中で一番強いんだろ?」
あまりに見当違いなゼキーラの問いにアサカは呆れてしまった。
「は? むしろ一番弱いけど」
「フン、それほどの強さで弱いだと? 嫌味な子だね」
「好きなように解釈すれば?」
「その強気、いつまでもつかな?」
ゼキーラは腕輪の形をした魔導器を取り出し、腕に装備する。
「私の魂力は5万5千だが、この魔導器でブーストすれば11万相当だ!」
「これを使うと3日は立てなくなるから、本当は使いたくなかったんだが、あんたの強さに敬意を表して使うことにした!」
「11万? まさか!?」
ゼキーラは「ククッ」と笑い火球を放つ。凄まじい速さだがアサカはそれを躱した。
(あれは、食らうとやばいな……)
アサカは水魔法を込めた槍を突き水流を放つが、ゼキーラの放つ火球と相殺して水蒸気となって消滅してしまった。ゼキーラは得意げに吠える。
「次は、もう少し強く打つよ!」
アサカは再び槍を突き水流を放つも、ゼキーラの放つ火球に押し負け、火球はアサカに命中してしまう。さらに障壁を破られアサカはダメージを受けてしまった。
「ははは! どうだ11万は伊達じゃないだろう!」
「こんなかすり傷で勝ち誇るな!」
アサカは自身に治癒魔法を掛け、即座に立て直す。槍に水と風の魔法を込めて捻りながら槍を突き出した。水と気流が勢いよく渦を巻き螺旋となってゼキーラに襲い掛かるが、障壁を貫くことはできずにかき消されてしまった。
「クッ、私の新しい技はいつも防がれる!」
「気にすることは無い、私が強すぎるだけだ」
ゼキーラは高笑いしながら火球を放つ。またも命中したアサカは地に伏せるが、治癒魔法をかけ立ち上がる。
「なかなかの根性だな。これならどうだ?」
無数の火球がゼキーラの周りに現れた。
「ふははは! これだけの火球を浴びれば塵一つ残らんぞ!」
(さすがにあれだけの火球を食らえば終わりだろうな……)
(魂力11万ってだけはあるね。でも技量はヒナよりずっと低い。それなら……)
アサカは槍に魔力を込め、自分にできる最高のスピードで突進をする。ゼキーラはアサカに向かって火球を放つが速すぎて狙いを定める事が出来ない。その為、数に物を言わせて出鱈目に乱射した。
火球が雨の様に降り注ぐ中をくぐり抜けて、アサカはゼキーラを自らの間合いに捕らえ、全力で槍を突きくと障壁を貫通することが出来た。火球を乱射するのに夢中になるあまり、障壁に回す魔力が疎かになっていたのだ。
すかさず残っているMPの大半を注いだ水と風魔法を込めて螺旋の突きを撃ち込んだ。
至近距離で直撃したゼキーラは悲鳴を上げつつ吹き飛ばされていった。アサカもいくつかの火球がかすめたのでダメージを負っている。荒い呼吸で自身に治癒魔法をかけた。
「MP全部を使っても治りきらないな……。後でイツキに治してもらおう」
その時、ゼキーラの咆哮が聞こえた。
「クソガァァァ! この私をここまで追い詰めるとは……」
ゼキーラはゆっくりと歩み寄ってくる。ダメージは深いようで、肩で息をして、ふらついている。
「大したものだが、お前はMPが尽きたようだな」
ゼキーラは火球を作り出し魔力を込めだす。息を上げながらもニヤリと笑う。
「これで、私の勝ちだ」
「こんなところで終わりか……。ヒナ、ユズキ……、イツキの事は任せたよ……」
敗北を悟り、小声で呟いて両膝を地につき目を閉じるアサカ。
――アサカの閉じた瞳に、樹の悲しむ顔が映り声が聞こえる。
「アサカが死んでしまうのは絶対に嫌だ」
ハッとしたアサカはもう一度目を開け立ち上がる。
「私は死ねない……。イツキを悲しませたくない!」
(こんな魂力をブーストしただけの奴に……。ヒナとユヅキなら一瞬で倒してしまうんだろうな)
(私は弱い。そんなことは分かり切っている。でも気持ちはヒナとユヅキには負けないんだ! イツキの事は任せただって? ふざけるな!)
アサカは一瞬でも樹の事を諦めた自身の弱さを悔やんだ。アサカは槍を強く握り締め自らを奮い立たせるように叫ぶ。
「あんたなんかに負けてたまるか!!」
(ヒナよりもユヅキよりも強くなってイツキを独り占めにしたい! 何より私のせいでイツキが悲しむのは絶対に嫌だ!)
アサカは、しっかりと自分の敵を見据え槍を構える。痛みが薄れていく。目の前の敵を倒すために集中力が極限まで高まっていく。
ふと、アサカはMPも尽き満身創痍のはずの身体の奥底から、魔力があふれてくるのを感じた。
(力が湧いて来る……? これならいける!)
MPも尽き戦意を失い無力化したと思っていたアサカから膨大な魔力を感じゼキーラは狼狽える。
「大人しく死んでいろー!」
ゼキーラはアサカに向かってありったけの魔力を込めて火球を放つ。一方でアサカも凝縮した魔力をゼキーラに向かって開放した。
天を衝くような巨大な竜巻が発生し、放たれた火球をかき消しゼキーラを飲み込む。上空に巻き上げられながら、全方位から水と風の刃に襲われ悲鳴を上げるゼキーラ。
竜巻に飲まれ見えなくなったゼキーラの気配を、アサカが探っていると突如ゼキーラの気配が消えた。
「くそっ、転移して逃げたか。あの竜巻の中で攻撃を受けながらでも転移できるなんて、よほど高性能な魔導器を持っているのかな……」
アサカは、突き立てた槍にもたれながら辛うじて立っている。
そこへ樹が転移してきた。「アサカ! 無事か?」と声を掛けアサカに駆け寄る。
アサカは安堵の笑みを浮かべ、その場に倒れ込んだ。
アサカが対峙しているのは赤い髪の女だ。魔導機兵は連れてきていないようだった。
「私はパンドラ四傑最強のゼキーラだ!」
「……」
自らを最強と言ってしまうゼキーラと名乗る女を前に、アサカは呆気に取られている。
「おい、何とか言えよ」
そうは言ってもアサカからすれば、特にかける言葉も無い。少し考えた後、何も思いつかないアサカは言葉を漏らす。
「えーっと、ナントカ?」
「馬鹿にしてるのか!」
怒鳴り声をあげた後、ゼキーラは細身の剣を構え、地を蹴りアサカに向かって突進してくる。かなりの速さではあるが結月に比べると遅い。アサカは最小の動きで躱し槍を振り下ろす。
ゼキーラは細身の剣でそれを受け止める。アサカは即座に槍を引き水の魔法を込めて突く。刺突と同時に放たれた水流にゼキーラは飲み込まれ飛ばされていく。
アサカはさらに追撃でさらに2回水流を放つと、次々と命中し水煙が上がった。ゼキーラは魔法をぶつけ多少は防御できたようだが、ダメージを受けた様子で息を上げている。
「あんたの名は?」
「……アサカ」
「アサカ、あんたがあの四人の中で一番強いんだろ?」
あまりに見当違いなゼキーラの問いにアサカは呆れてしまった。
「は? むしろ一番弱いけど」
「フン、それほどの強さで弱いだと? 嫌味な子だね」
「好きなように解釈すれば?」
「その強気、いつまでもつかな?」
ゼキーラは腕輪の形をした魔導器を取り出し、腕に装備する。
「私の魂力は5万5千だが、この魔導器でブーストすれば11万相当だ!」
「これを使うと3日は立てなくなるから、本当は使いたくなかったんだが、あんたの強さに敬意を表して使うことにした!」
「11万? まさか!?」
ゼキーラは「ククッ」と笑い火球を放つ。凄まじい速さだがアサカはそれを躱した。
(あれは、食らうとやばいな……)
アサカは水魔法を込めた槍を突き水流を放つが、ゼキーラの放つ火球と相殺して水蒸気となって消滅してしまった。ゼキーラは得意げに吠える。
「次は、もう少し強く打つよ!」
アサカは再び槍を突き水流を放つも、ゼキーラの放つ火球に押し負け、火球はアサカに命中してしまう。さらに障壁を破られアサカはダメージを受けてしまった。
「ははは! どうだ11万は伊達じゃないだろう!」
「こんなかすり傷で勝ち誇るな!」
アサカは自身に治癒魔法を掛け、即座に立て直す。槍に水と風の魔法を込めて捻りながら槍を突き出した。水と気流が勢いよく渦を巻き螺旋となってゼキーラに襲い掛かるが、障壁を貫くことはできずにかき消されてしまった。
「クッ、私の新しい技はいつも防がれる!」
「気にすることは無い、私が強すぎるだけだ」
ゼキーラは高笑いしながら火球を放つ。またも命中したアサカは地に伏せるが、治癒魔法をかけ立ち上がる。
「なかなかの根性だな。これならどうだ?」
無数の火球がゼキーラの周りに現れた。
「ふははは! これだけの火球を浴びれば塵一つ残らんぞ!」
(さすがにあれだけの火球を食らえば終わりだろうな……)
(魂力11万ってだけはあるね。でも技量はヒナよりずっと低い。それなら……)
アサカは槍に魔力を込め、自分にできる最高のスピードで突進をする。ゼキーラはアサカに向かって火球を放つが速すぎて狙いを定める事が出来ない。その為、数に物を言わせて出鱈目に乱射した。
火球が雨の様に降り注ぐ中をくぐり抜けて、アサカはゼキーラを自らの間合いに捕らえ、全力で槍を突きくと障壁を貫通することが出来た。火球を乱射するのに夢中になるあまり、障壁に回す魔力が疎かになっていたのだ。
すかさず残っているMPの大半を注いだ水と風魔法を込めて螺旋の突きを撃ち込んだ。
至近距離で直撃したゼキーラは悲鳴を上げつつ吹き飛ばされていった。アサカもいくつかの火球がかすめたのでダメージを負っている。荒い呼吸で自身に治癒魔法をかけた。
「MP全部を使っても治りきらないな……。後でイツキに治してもらおう」
その時、ゼキーラの咆哮が聞こえた。
「クソガァァァ! この私をここまで追い詰めるとは……」
ゼキーラはゆっくりと歩み寄ってくる。ダメージは深いようで、肩で息をして、ふらついている。
「大したものだが、お前はMPが尽きたようだな」
ゼキーラは火球を作り出し魔力を込めだす。息を上げながらもニヤリと笑う。
「これで、私の勝ちだ」
「こんなところで終わりか……。ヒナ、ユズキ……、イツキの事は任せたよ……」
敗北を悟り、小声で呟いて両膝を地につき目を閉じるアサカ。
――アサカの閉じた瞳に、樹の悲しむ顔が映り声が聞こえる。
「アサカが死んでしまうのは絶対に嫌だ」
ハッとしたアサカはもう一度目を開け立ち上がる。
「私は死ねない……。イツキを悲しませたくない!」
(こんな魂力をブーストしただけの奴に……。ヒナとユヅキなら一瞬で倒してしまうんだろうな)
(私は弱い。そんなことは分かり切っている。でも気持ちはヒナとユヅキには負けないんだ! イツキの事は任せただって? ふざけるな!)
アサカは一瞬でも樹の事を諦めた自身の弱さを悔やんだ。アサカは槍を強く握り締め自らを奮い立たせるように叫ぶ。
「あんたなんかに負けてたまるか!!」
(ヒナよりもユヅキよりも強くなってイツキを独り占めにしたい! 何より私のせいでイツキが悲しむのは絶対に嫌だ!)
アサカは、しっかりと自分の敵を見据え槍を構える。痛みが薄れていく。目の前の敵を倒すために集中力が極限まで高まっていく。
ふと、アサカはMPも尽き満身創痍のはずの身体の奥底から、魔力があふれてくるのを感じた。
(力が湧いて来る……? これならいける!)
MPも尽き戦意を失い無力化したと思っていたアサカから膨大な魔力を感じゼキーラは狼狽える。
「大人しく死んでいろー!」
ゼキーラはアサカに向かってありったけの魔力を込めて火球を放つ。一方でアサカも凝縮した魔力をゼキーラに向かって開放した。
天を衝くような巨大な竜巻が発生し、放たれた火球をかき消しゼキーラを飲み込む。上空に巻き上げられながら、全方位から水と風の刃に襲われ悲鳴を上げるゼキーラ。
竜巻に飲まれ見えなくなったゼキーラの気配を、アサカが探っていると突如ゼキーラの気配が消えた。
「くそっ、転移して逃げたか。あの竜巻の中で攻撃を受けながらでも転移できるなんて、よほど高性能な魔導器を持っているのかな……」
アサカは、突き立てた槍にもたれながら辛うじて立っている。
そこへ樹が転移してきた。「アサカ! 無事か?」と声を掛けアサカに駆け寄る。
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