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謎の異空間に飛ばされたら金髪美少女が迫ってくるんだが?
58.ちょろい子1 挿絵有
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目が覚めて、俺はスマホの時刻を見る。今の時刻は6時54分か……。
この異空間は昼も夜も無いので、スマホの時刻をあてにして生活する事にした。俺だけはアサカ達三人と違うところから転送されたのでスマホの時刻が違っていた。その為アサカのスマホと時間を合わせておいた。
アサカはもう起きていて、俺が起きたことに気が付くと「おはよ、イツキ」と声を掛けてきたので「おはよ」と返した。
顔を洗い朝食をとる為にアサカと食堂へ向かう。なんとなくアサカがそわそわしているのでアサカに「どうしたの?」と聞いてみた。
するとアサカは頬を染めて少し俯き、小さな声で俺に聞く。
「あの……手とか繋いでもいいのかな?」
俺はアサカの可愛い表情にドキッとするが、平静を装い笑顔で手を差し出す。
「いいよ。繋ごうか」
アサカの表情が明るくなり、俺に近づき手を握る。
「なんか、ドキドキするね」
アサカの屈託のない笑顔に、俺も胸が高鳴っていた。
食堂に着くとガルフが食事をしていた。俺達に気が付くと、軽く手を挙げて声を掛けてきた。
「おはよう、お二人さん」
アサカがチラリとあたりを見渡した後にガルフに聞く。
「おはよう、ミリアは?」
「制御室で作業しながら食べてるよ」
「ふーん、頑張るなぁ」
俺達も適当に食べる物を持ってきて食べ始める。するとガルフがぼやくように言う。
「ミリアがうまくやるまで、俺達はやることが無いな……」
やることが無い時、俺はいつも何していたんだろう? すると、ふと俺の口から言葉が漏れた。
「鍛える?」
「イツキが相手してくれるのか? ……頼む」
というわけで鍛える為に、アサカとガルフと俺の三人は施設の外の森に出た。
俺とガルフは軽く準備体操をして、向かい合う。
「ガルフは素手なんだね」
「おう、俺は拳闘士だからな!」
「俺も素手を試してみるよ。ガルフは昨日みたいに赤いオーラを出して本気できて」
「……よし、遠慮なくいくぜ」
ガルフの全身から赤いオーラが立ち込める。ガルフが力強く地面を蹴ると一瞬で俺の前に迫る。次々と拳や蹴りを繰り出してくる。俺は一つ一つを躱し往なす。拳闘士の体の使い方が手に取る様に把握できる。なるほど、分かってきたぞ。
「こっちからも行くよ」
俺は拳に青いオーラを纏わせる。そして、ガルフの動きを真似しながら、拳や蹴りを繰り出していく。それを見たガルフは驚く。
「たったあれだけ組み手をしただけで、完全に俺の動きを真似できるとは……。魂力だけじゃなくてセンスもあるみたいだな」
しばらくガルフと組み手をしていると、先にガルフがバテた。
「ルイ姐と稽古してるみたいだ。まるで実力の底が見えない」
ガルフが息を上げてそう言っているのを聞いて、俺は拳や蹴りを素振りしながら応える。
「ガルフの戦い方、面白かったよ。まだ俺も強くなれそうだ」
ガルフは「はは……」と乾いた笑いをしていた。
アサカが俺に近づいて来て聞く。
「イツキはそんなに強いのにまだ強くなりたいの?」
「うん、大事な人を守りたいんだ」
アサカは視線を落とし、体の前で両手のひらを組みモジモジと動かしている。
「わ、私とか?」
「もちろんアサカは俺が守るよ。……他にも守らないといけない人がいたはず」
俺が自分の頭に手を当てて考えると、アサカは慌てて話題を変える。
「そういえば昨日、魔導機兵と戦っているとき強力な障壁を作っていたみたいだけど?」
俺は風、氷、岩の魔法を同時に発動して障壁を作って見せた。ガルフはそれを見て感心しているようだ。
「一度に三種の魔法を一瞬で体の周りに展開するとは器用だな」
アサカは黙って考え事をしている。
(多分、恋人のどちらかが魔法の境地の固有スキルを所持しているんだわ。精度と発動の速さが並大抵じゃない)
ガルフは手に赤いオーラを込めて俺の障壁に触れる。するとバチンと弾かれる。
「しかもかなり強力な障壁のようだな。俺には真似できそうにない。イツキは剣技も魔法も上手なんだな!」
ガルフがあまりに褒めるので俺は少し照れる。
「無意識で出来るから、いつもやっていたんだと思う」
アサカはずっと真剣な顔で考え事をしている。
(地球人の魂力は、本来とても低いはず。一年前の箱庭計画から鍛えたとして、魂力は6万を超え、さらにその高い魂力を使いこなすほどの技量になるなんて信じられない)
(これまでに、どれだけ厳しい鍛錬をしてきたんだろう。大事な人を守るために必死で頑張った……?)
「アサカ、どうかしたの?」
「ううん、何でもないよ。イツキは相当練習したんでしょうね。かなり難易度の高い技術だよ」
アサカも笑顔で褒めてくれたが、どことなく陰りのある笑顔のように感じた。
そろそろお腹もすいてきたので昼食にする。食堂に行くとミリアもいた。ガルフがミリアに尋ねる。
「お疲れさん。調子はどう?」
首を振りため息をつくミリア。
「やはり、時間が掛かりそうね」
「やることがなかったら、この施設を隅々まで調査しておいて。後で社長に報告したいから」
「……分かった」
ミリアの指示に頷き了解するガルフ。続けてアサカと俺にも指示をする。
「アサカとイツキは外の森を見回ってきて」
「森を?」
「そう、森を徘徊している魔導機兵を停止させたから一応確認してきて」
「分かった」
というわけで、アサカと俺は外の森を探索することになった。
アサカと二人で森を歩く。アサカは俺の手を握っている。アサカは黙って何かを考えているようなので俺も黙って歩く。
(イツキは他の女のモノ……。転移ゲートが開通して地球に帰ったら、彼女の事を思い出すんだろうな)
アサカがギュっと俺の手を握る。アサカを見ると元気が無いように見える。
「アサカ、気分が悪いの?」
俺の問いかけに首を振って応じるアサカ。
「もし付き合っている彼女の事を思い出したら、私の事は忘れちゃうよね……?」
「忘れたりしないよ。でも二股になってしまうな……」
「私の方がいい女だったら、私に乗り換えてくれる?」
「……そんな事したら人で無しなのでは?」
アサカの表情がさらに曇る。俺は慌ててつい口を滑らせてしまった。
「でも、考えておくよ」
するとアサカの表情は一気に明るくなり笑顔になった。俺はホッとしたが、自分でもとんでもないことを言っているな、と思った。
アサカは無言でニヤニヤしている。
(いかに境地クラスの固有スキルを持っていても、私の魂力は3万6千。しかも希少な身体の怪我を治せる魔法も使える。さらに槍術にも自信がある! これは勝ったな……)
しばらく二人で森を探索していると、何体か魔導機兵を発見した。近寄り確認すると停止している。ミリアに言われた通り、一応確認したから任務完了かな?
でも、その後もなんとなく森の中を二人で手を繋ぎ歩いていた。
この異空間はどこまでも森が続いているかのように見えるが端があった。ある程度進むと森の風景が続いているものの、見えない壁がありそれより先には進めなかった。
しばらく見えない壁に沿って歩いた後、アサカがスマホのマッピング機能で確認するとこの異空間は半径10kmほどの広さの円形の様だ。高い塀に囲まれた施設はこの異空間の中心にある様だ。
辺りはまだ昼間の様に明るいが時刻は18時を過ぎている。
「そろそろ帰ろうか」
アサカが言うので俺は頷く。するとアサカはハッと思い出したように呟く。
「せっかくミリアが私とイツキを二人きりになる様にしてくれたのに、必死に探索しすぎてイツキを誘惑するのを忘れてた!」
「アサカ……。声に出てるよ」
アサカはコホンと咳払いをする。
「……というわけだからイツキ! イチャつこう!」
「俺達は同じ部屋なんだから、ここでイチャつかなくてもいいのでは?」
「部屋でたっぷりイチャついてくれるの? よし! 早く帰ろう!」
「アサカは空飛べるの?」
「もちろん飛べるよ」
「じゃあ帰りは飛んで帰ろうか」
アサカがあまりにも真っ直ぐに、俺に好意を向けてくれるので可愛いと思ってしまった。俺はアサカの手を握り、抱き寄せて軽くキスをした。
俺の不意打ちに、アサカは目を丸くして顔を紅潮させていたが、構わず手を繋いだまま空中に浮かびあがった。俺達は空を飛んで高い塀に囲まれた施設に戻って行った。
(ああ、イツキ大好き! 私ってやっぱりちょろい子なんだろうな……)
この異空間は昼も夜も無いので、スマホの時刻をあてにして生活する事にした。俺だけはアサカ達三人と違うところから転送されたのでスマホの時刻が違っていた。その為アサカのスマホと時間を合わせておいた。
アサカはもう起きていて、俺が起きたことに気が付くと「おはよ、イツキ」と声を掛けてきたので「おはよ」と返した。
顔を洗い朝食をとる為にアサカと食堂へ向かう。なんとなくアサカがそわそわしているのでアサカに「どうしたの?」と聞いてみた。
するとアサカは頬を染めて少し俯き、小さな声で俺に聞く。
「あの……手とか繋いでもいいのかな?」
俺はアサカの可愛い表情にドキッとするが、平静を装い笑顔で手を差し出す。
「いいよ。繋ごうか」
アサカの表情が明るくなり、俺に近づき手を握る。
「なんか、ドキドキするね」
アサカの屈託のない笑顔に、俺も胸が高鳴っていた。
食堂に着くとガルフが食事をしていた。俺達に気が付くと、軽く手を挙げて声を掛けてきた。
「おはよう、お二人さん」
アサカがチラリとあたりを見渡した後にガルフに聞く。
「おはよう、ミリアは?」
「制御室で作業しながら食べてるよ」
「ふーん、頑張るなぁ」
俺達も適当に食べる物を持ってきて食べ始める。するとガルフがぼやくように言う。
「ミリアがうまくやるまで、俺達はやることが無いな……」
やることが無い時、俺はいつも何していたんだろう? すると、ふと俺の口から言葉が漏れた。
「鍛える?」
「イツキが相手してくれるのか? ……頼む」
というわけで鍛える為に、アサカとガルフと俺の三人は施設の外の森に出た。
俺とガルフは軽く準備体操をして、向かい合う。
「ガルフは素手なんだね」
「おう、俺は拳闘士だからな!」
「俺も素手を試してみるよ。ガルフは昨日みたいに赤いオーラを出して本気できて」
「……よし、遠慮なくいくぜ」
ガルフの全身から赤いオーラが立ち込める。ガルフが力強く地面を蹴ると一瞬で俺の前に迫る。次々と拳や蹴りを繰り出してくる。俺は一つ一つを躱し往なす。拳闘士の体の使い方が手に取る様に把握できる。なるほど、分かってきたぞ。
「こっちからも行くよ」
俺は拳に青いオーラを纏わせる。そして、ガルフの動きを真似しながら、拳や蹴りを繰り出していく。それを見たガルフは驚く。
「たったあれだけ組み手をしただけで、完全に俺の動きを真似できるとは……。魂力だけじゃなくてセンスもあるみたいだな」
しばらくガルフと組み手をしていると、先にガルフがバテた。
「ルイ姐と稽古してるみたいだ。まるで実力の底が見えない」
ガルフが息を上げてそう言っているのを聞いて、俺は拳や蹴りを素振りしながら応える。
「ガルフの戦い方、面白かったよ。まだ俺も強くなれそうだ」
ガルフは「はは……」と乾いた笑いをしていた。
アサカが俺に近づいて来て聞く。
「イツキはそんなに強いのにまだ強くなりたいの?」
「うん、大事な人を守りたいんだ」
アサカは視線を落とし、体の前で両手のひらを組みモジモジと動かしている。
「わ、私とか?」
「もちろんアサカは俺が守るよ。……他にも守らないといけない人がいたはず」
俺が自分の頭に手を当てて考えると、アサカは慌てて話題を変える。
「そういえば昨日、魔導機兵と戦っているとき強力な障壁を作っていたみたいだけど?」
俺は風、氷、岩の魔法を同時に発動して障壁を作って見せた。ガルフはそれを見て感心しているようだ。
「一度に三種の魔法を一瞬で体の周りに展開するとは器用だな」
アサカは黙って考え事をしている。
(多分、恋人のどちらかが魔法の境地の固有スキルを所持しているんだわ。精度と発動の速さが並大抵じゃない)
ガルフは手に赤いオーラを込めて俺の障壁に触れる。するとバチンと弾かれる。
「しかもかなり強力な障壁のようだな。俺には真似できそうにない。イツキは剣技も魔法も上手なんだな!」
ガルフがあまりに褒めるので俺は少し照れる。
「無意識で出来るから、いつもやっていたんだと思う」
アサカはずっと真剣な顔で考え事をしている。
(地球人の魂力は、本来とても低いはず。一年前の箱庭計画から鍛えたとして、魂力は6万を超え、さらにその高い魂力を使いこなすほどの技量になるなんて信じられない)
(これまでに、どれだけ厳しい鍛錬をしてきたんだろう。大事な人を守るために必死で頑張った……?)
「アサカ、どうかしたの?」
「ううん、何でもないよ。イツキは相当練習したんでしょうね。かなり難易度の高い技術だよ」
アサカも笑顔で褒めてくれたが、どことなく陰りのある笑顔のように感じた。
そろそろお腹もすいてきたので昼食にする。食堂に行くとミリアもいた。ガルフがミリアに尋ねる。
「お疲れさん。調子はどう?」
首を振りため息をつくミリア。
「やはり、時間が掛かりそうね」
「やることがなかったら、この施設を隅々まで調査しておいて。後で社長に報告したいから」
「……分かった」
ミリアの指示に頷き了解するガルフ。続けてアサカと俺にも指示をする。
「アサカとイツキは外の森を見回ってきて」
「森を?」
「そう、森を徘徊している魔導機兵を停止させたから一応確認してきて」
「分かった」
というわけで、アサカと俺は外の森を探索することになった。
アサカと二人で森を歩く。アサカは俺の手を握っている。アサカは黙って何かを考えているようなので俺も黙って歩く。
(イツキは他の女のモノ……。転移ゲートが開通して地球に帰ったら、彼女の事を思い出すんだろうな)
アサカがギュっと俺の手を握る。アサカを見ると元気が無いように見える。
「アサカ、気分が悪いの?」
俺の問いかけに首を振って応じるアサカ。
「もし付き合っている彼女の事を思い出したら、私の事は忘れちゃうよね……?」
「忘れたりしないよ。でも二股になってしまうな……」
「私の方がいい女だったら、私に乗り換えてくれる?」
「……そんな事したら人で無しなのでは?」
アサカの表情がさらに曇る。俺は慌ててつい口を滑らせてしまった。
「でも、考えておくよ」
するとアサカの表情は一気に明るくなり笑顔になった。俺はホッとしたが、自分でもとんでもないことを言っているな、と思った。
アサカは無言でニヤニヤしている。
(いかに境地クラスの固有スキルを持っていても、私の魂力は3万6千。しかも希少な身体の怪我を治せる魔法も使える。さらに槍術にも自信がある! これは勝ったな……)
しばらく二人で森を探索していると、何体か魔導機兵を発見した。近寄り確認すると停止している。ミリアに言われた通り、一応確認したから任務完了かな?
でも、その後もなんとなく森の中を二人で手を繋ぎ歩いていた。
この異空間はどこまでも森が続いているかのように見えるが端があった。ある程度進むと森の風景が続いているものの、見えない壁がありそれより先には進めなかった。
しばらく見えない壁に沿って歩いた後、アサカがスマホのマッピング機能で確認するとこの異空間は半径10kmほどの広さの円形の様だ。高い塀に囲まれた施設はこの異空間の中心にある様だ。
辺りはまだ昼間の様に明るいが時刻は18時を過ぎている。
「そろそろ帰ろうか」
アサカが言うので俺は頷く。するとアサカはハッと思い出したように呟く。
「せっかくミリアが私とイツキを二人きりになる様にしてくれたのに、必死に探索しすぎてイツキを誘惑するのを忘れてた!」
「アサカ……。声に出てるよ」
アサカはコホンと咳払いをする。
「……というわけだからイツキ! イチャつこう!」
「俺達は同じ部屋なんだから、ここでイチャつかなくてもいいのでは?」
「部屋でたっぷりイチャついてくれるの? よし! 早く帰ろう!」
「アサカは空飛べるの?」
「もちろん飛べるよ」
「じゃあ帰りは飛んで帰ろうか」
アサカがあまりにも真っ直ぐに、俺に好意を向けてくれるので可愛いと思ってしまった。俺はアサカの手を握り、抱き寄せて軽くキスをした。
俺の不意打ちに、アサカは目を丸くして顔を紅潮させていたが、構わず手を繋いだまま空中に浮かびあがった。俺達は空を飛んで高い塀に囲まれた施設に戻って行った。
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