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ゲームの世界に転移したら美少女二人が迫ってくるんだが?
42.自覚無い
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奏介達と別れてから急いで帰り、「ただいまー」と言ってログハウスに入る。
久奈と結月が「「おかえりー」」と声をそろえて返事をして出迎えてくれた。俺は二人に駆け寄り抱き着いた。
「どうしたの?」
「何かあったの?」
久奈と結月が口々に俺に聞いて来る。
「奏介が、俺の目の前で女の子に告白してうまくいったんだ。そのあとずっとイチャついてるのを見せられていたから、あてられちゃって……」
俺は二人をギューッと抱きしめると、二人は俺の頭を撫でてくれた。しばらく二人に抱き着いた後、久奈が準備してくれた昼食をダイニングで食べながら、お仕置に出かけてから帰ってくるまでの間の出来事を二人に話した。
疾風さんたち三人をお仕置して、周りに迷惑を掛けないでと伝えたこと。
奏介は久奈に振られてから、人が変わったように慎重になっていたこと。俺に似た固有スキルが発現したこと。その身を挺して天野さんを守り、告白がうまくいったこと。
一通り話し終わった後、久奈と結月の顔を見て考え事をしてしまう。奏介が天野さんの事を命を懸けて守ると言っていたことが気になっていたからだ。
久奈が俺の目の前で手のひらを動かして「どうしたの? 真面目な顔で考え込んで」と尋ねる。
「もし、久奈と結月でも勝てない程強いモンスターがいたとして、その時俺は命を懸けたとしても二人を守り切れるかなって思ったんだ。もちろん、命を懸けてでも守りたいって気持ちはあるけど……」
久奈が意思を込めた瞳で俺の目を見て言う。
「そんな心配しなくていいよ。私が命を懸けて樹を守るから」
結月も拳を握り胸に当てて言う。
「どんなに強いモンスターが相手でも、私が命を懸けて樹を守るよ」
二人はそう言うだろうと思っていた。でも俺は二人を守りたいと思う。いや、思うだけでは駄目だ。守れるくらい強くならないと。そのためには、結局今まで通り鍛え続けるしかないんだろうけど……。
「久奈、結月、昼から俺を鍛えて」
「「いいよ」」
三人で日が暮れるまで剣技と魔法の鍛錬をしたのだった。
夕食後、俺が風呂から出ると、先に風呂から出ていた久奈と結月がリビングのソファーに向かい合って座り髪の毛を乾かしている。俺はなんとなく結月の隣に座る。
ドライヤーのような魔導器から出る風に吹かれて二人の長くて綺麗な黒髪が揺れている。いい香りが俺の方にまで流れてくる。
何となく結月の方を見ていた。俺は無意識に結月の綺麗な黒髪に吸い寄せられるように、手を伸ばして触れようとしていた。
その時結月がこちらを向いた。結月が体の正面を俺の方に向けた事で、結月の胸に俺の伸ばしている手が触れてしまった。不意の出来事に俺は慌ててしまった。
「うわっ、ごめんなさい」
結月が軽くため息をつき、あきれるように言う。
「あのね、今さら私の胸を触ったくらいで、照れたり慌てたりしないで」
結月は俺の手を握り自分の胸にもっていき触らせる。あぁ柔らかい……俺は鼓動が速くなるのを感じる。
「樹のこの手は、私の身体を隙間なく全部触ってるんだから」
「え、うそ、……いつ?」
「ほんとに自覚無いの? ……朝、抱きしめてくれてる時があるでしょ? その時すごく優しく全身を触って撫でてくれてるんだよ」
「……ごめんなさい」
「だからー、謝らなくていいんだって! 樹に触られて嫌な事なんか無いんだよ」
俺と結月のやり取り見ていた久奈も俺の隣に移動してきて密着して座り俺に胸を押し付けてくる。服の上からではあるが、柔らかい感触が腕に伝わってくる。
「樹って、毎朝私達の身体中を撫でているんだよ。ホントに憶えてないの?」
「う、うん」
「結構凄いことしてるのになぁ、自覚無くてやってるんだ……。そのうち自覚無いまま挿れられちゃうかもしれないね」
「その時は、挿れた時点で起こせばいいんじゃない?」
「そうかー、さすがに挿れちゃったら樹でも最後までしてくれるよね」
「……ソウダネ」
美少女二人との生々しい会話の後、二人に手を引かれ俺の部屋に行く。結月の言い方だと、いつでも好きな時に触ってもいいってことなのかな? まぁ触りたくても度胸無いから触れないけどね……。そんな事を考えながら、今日も三人でくっついて仲良く寝るのであった。
久奈と結月が「「おかえりー」」と声をそろえて返事をして出迎えてくれた。俺は二人に駆け寄り抱き着いた。
「どうしたの?」
「何かあったの?」
久奈と結月が口々に俺に聞いて来る。
「奏介が、俺の目の前で女の子に告白してうまくいったんだ。そのあとずっとイチャついてるのを見せられていたから、あてられちゃって……」
俺は二人をギューッと抱きしめると、二人は俺の頭を撫でてくれた。しばらく二人に抱き着いた後、久奈が準備してくれた昼食をダイニングで食べながら、お仕置に出かけてから帰ってくるまでの間の出来事を二人に話した。
疾風さんたち三人をお仕置して、周りに迷惑を掛けないでと伝えたこと。
奏介は久奈に振られてから、人が変わったように慎重になっていたこと。俺に似た固有スキルが発現したこと。その身を挺して天野さんを守り、告白がうまくいったこと。
一通り話し終わった後、久奈と結月の顔を見て考え事をしてしまう。奏介が天野さんの事を命を懸けて守ると言っていたことが気になっていたからだ。
久奈が俺の目の前で手のひらを動かして「どうしたの? 真面目な顔で考え込んで」と尋ねる。
「もし、久奈と結月でも勝てない程強いモンスターがいたとして、その時俺は命を懸けたとしても二人を守り切れるかなって思ったんだ。もちろん、命を懸けてでも守りたいって気持ちはあるけど……」
久奈が意思を込めた瞳で俺の目を見て言う。
「そんな心配しなくていいよ。私が命を懸けて樹を守るから」
結月も拳を握り胸に当てて言う。
「どんなに強いモンスターが相手でも、私が命を懸けて樹を守るよ」
二人はそう言うだろうと思っていた。でも俺は二人を守りたいと思う。いや、思うだけでは駄目だ。守れるくらい強くならないと。そのためには、結局今まで通り鍛え続けるしかないんだろうけど……。
「久奈、結月、昼から俺を鍛えて」
「「いいよ」」
三人で日が暮れるまで剣技と魔法の鍛錬をしたのだった。
夕食後、俺が風呂から出ると、先に風呂から出ていた久奈と結月がリビングのソファーに向かい合って座り髪の毛を乾かしている。俺はなんとなく結月の隣に座る。
ドライヤーのような魔導器から出る風に吹かれて二人の長くて綺麗な黒髪が揺れている。いい香りが俺の方にまで流れてくる。
何となく結月の方を見ていた。俺は無意識に結月の綺麗な黒髪に吸い寄せられるように、手を伸ばして触れようとしていた。
その時結月がこちらを向いた。結月が体の正面を俺の方に向けた事で、結月の胸に俺の伸ばしている手が触れてしまった。不意の出来事に俺は慌ててしまった。
「うわっ、ごめんなさい」
結月が軽くため息をつき、あきれるように言う。
「あのね、今さら私の胸を触ったくらいで、照れたり慌てたりしないで」
結月は俺の手を握り自分の胸にもっていき触らせる。あぁ柔らかい……俺は鼓動が速くなるのを感じる。
「樹のこの手は、私の身体を隙間なく全部触ってるんだから」
「え、うそ、……いつ?」
「ほんとに自覚無いの? ……朝、抱きしめてくれてる時があるでしょ? その時すごく優しく全身を触って撫でてくれてるんだよ」
「……ごめんなさい」
「だからー、謝らなくていいんだって! 樹に触られて嫌な事なんか無いんだよ」
俺と結月のやり取り見ていた久奈も俺の隣に移動してきて密着して座り俺に胸を押し付けてくる。服の上からではあるが、柔らかい感触が腕に伝わってくる。
「樹って、毎朝私達の身体中を撫でているんだよ。ホントに憶えてないの?」
「う、うん」
「結構凄いことしてるのになぁ、自覚無くてやってるんだ……。そのうち自覚無いまま挿れられちゃうかもしれないね」
「その時は、挿れた時点で起こせばいいんじゃない?」
「そうかー、さすがに挿れちゃったら樹でも最後までしてくれるよね」
「……ソウダネ」
美少女二人との生々しい会話の後、二人に手を引かれ俺の部屋に行く。結月の言い方だと、いつでも好きな時に触ってもいいってことなのかな? まぁ触りたくても度胸無いから触れないけどね……。そんな事を考えながら、今日も三人でくっついて仲良く寝るのであった。
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