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ゲームの世界に転移したら美少女二人が迫ってくるんだが?
27.フィールドボス?
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朝、早く目が覚めたので、素振りでもしようかと思い庭に出ると、結月が刀を振るっていた。俺が近づくと「あ、おはよ。今日は早いね」と素敵な笑顔を俺に向けてくれた。今日も抜群の可愛さだな。
結月が庭に設置してあるベンチに座ったので俺も隣に座った。すると結月はぴったりと俺にくっついてきたので、俺はイチャつくチャンスだと思い結月の手を握った。
結月の手のひらにはゴツゴツとした感触の部分があった。結月はスッと俺から手を離すと視線を落として表情を曇らせ呟いた。
「私の手、刀を握ってできた豆があるの……。この世界にきて魂力が上がってからは、治癒力も上がっているのか、少しづつ豆も消えてきているんだけど……久奈の手みたいに綺麗な手の方が樹は好きだよね」
俺はもう一度、結月の手を取って握る。
「この手は結月が一生懸命に剣術を頑張った証拠でしょ。俺は好きだよ、もっと触っていたい」
結月の表情がパッと明るくなる。
「ホントに?」
「うん、本当だよ。俺は何かと理由を付けて頑張らないから、剣術にひたむきに打ち込んでいる結月の事を尊敬しているし、大好きだよ」
結月は「嬉しい!」と言って俺に抱き着く。
「樹だって、頑張っていると思うよ」
「俺は結月の強さに憧れてるから頑張っているんだ。結月がいなかったら頑張れないよ」
「久奈にいいところを見せたいから頑張ってるんじゃないの?」
「それは、……まぁ、確かにそれもあるけど」
「樹はホントに悪い男だね。お仕置だよ!」
そう言って結月は俺の唇に軽くキスをした。そんなお仕置ならいくらでもして欲しいな。でもそろそろ久奈も起きてくるだろうからログハウスに戻る事にした。
俺と結月がログハウスに戻るとちょうど久奈が起きてきた。
「二人そろって外で何してたの?」
「えっと、刀の素振りでもしようかと思って……」
「また結月とキスしてたんでしょ?」
俺が図星を突かれてビクッとした後、久奈と結月の顔を交互に見ていると、久奈が半眼で俺に文句を言う。
「私より結月とイチャつく方が多くない? 私の事もきちんと可愛がってくれないと拗ねちゃうぞ!」
「ゴ、ゴメン」
あれ? 前みたいに怒って無いな。結月も落ち着いてるし……。なんでだろうと疑問に思っていると久奈は続ける。
「私達は、樹がどちらかを選ぶまでは、半分ずつにするって協定を結んだの。だから後できちんと私にも同じ事をしてよね!」
半分ずつって……。俺はリンゴかよ? と思ったが、余計な事は言わずに「はい」と返事をした。
三人揃って朝食を取りながら今日の目標を話す。
「今日はいよいよフィールドボスと戦うぞ! 北の山岳地帯フィールドのボスに勝てれば他のフィールドボスにだって勝てるはず。気合を入れて行こう!」
久奈と結月は「「おー!」」と返事をしてくれた。
朝食後、久奈に呼ばれて部屋まで行く。
「どうしたの?」
「ふーん、白々しいんだー。私が樹とキスする為に呼んだって気が付いてるくせにー」
「はは……。そうだよね、俺はずるいよな」
俺は久奈に歩み寄って、ギュっと抱きしめ唇を重ねた。
「これからは結月とイチャつくのにコソコソしなくていいよ。その代わりちゃんと私のことも、結月と同じだけ可愛がってよ」
久奈の訴えかける顔はあまりに可愛く、俺は「うん」とだた頷くことしかできなかった。
これからは久奈と結月の両方と遠慮せずにイチャついてもいいのかな? などと考えて喜びがこみ上げてくる自分に気が付いて、俺ってクズだなぁと思った。
俺がリビングに戻ると、ソファーに座っている結月と目が合う。う……なんか気まずい。俺が目を伏せると、結月は笑顔で俺に声を掛ける。
「どうしたの? フィールドボスを倒すんでしょ? 頑張ろうね!」
「うん、頑張ろう!」
俺は後ろめたさを誤魔化す為に、大きめの声で応えた。
俺達は北の山岳地帯フィールドの5番目の広間に続く転移ゲートに入っていった。5番目の中ボスのいた広間からフィールドボスまでの広間までは一本道でモンスターも出現しないようだ。
フィールドボスの広間と思われる場所に着いた。しかし、そこにはボスモンスターではなく茶髪でパンツスーツの女性が立っていた。
俺たちはその女性に近づく。20代前半くらいだろうか、美人だな。久奈と結月には敵わないけど。
「こんにちは。初めまして」
にこやかに挨拶をしてくる。ところが――
「君たちの力、見せてくれないかい?」
突然雰囲気が変わる。今まで感じたことのない強力なプレッシャーだ。俺たちは反射的にバックステップで距離をとる。アイツはやばいな。久奈と結月も震えている。
「これでもくらえ!」
久奈が、先日ドラゴン戦で見せたのと同じ火球を圧縮して作った刀をスーツの女に叩きつける。しかし、あっさりと相殺されてしまう。
スーツの女は「へえ? かなりの威力だ」などと言いいつつも、表情は余裕に満ちている。
結月も魔刃のオーラを刀にありったけ込めて、全身全霊の斬撃をスーツの女に打ち込んだ。
それすらもスーツの女に片手で軽々止められてしまった。これは勝てない……そう思ったとき、スーツの女の放つプレッシャーが収まり再びにこやかな表情になった。
「私の威圧にさらされながら、ここまで出来るとは驚きだ。素晴らしい胆力だな。驚かせてすまない、君たちの力は見せてもらったよ」
「少し話そうか。ついてきて」と俺達に言うと、転移ゲートが出現しスーツの女は入って行った。俺達も恐る恐るその転移ゲートに入って行った。
結月が庭に設置してあるベンチに座ったので俺も隣に座った。すると結月はぴったりと俺にくっついてきたので、俺はイチャつくチャンスだと思い結月の手を握った。
結月の手のひらにはゴツゴツとした感触の部分があった。結月はスッと俺から手を離すと視線を落として表情を曇らせ呟いた。
「私の手、刀を握ってできた豆があるの……。この世界にきて魂力が上がってからは、治癒力も上がっているのか、少しづつ豆も消えてきているんだけど……久奈の手みたいに綺麗な手の方が樹は好きだよね」
俺はもう一度、結月の手を取って握る。
「この手は結月が一生懸命に剣術を頑張った証拠でしょ。俺は好きだよ、もっと触っていたい」
結月の表情がパッと明るくなる。
「ホントに?」
「うん、本当だよ。俺は何かと理由を付けて頑張らないから、剣術にひたむきに打ち込んでいる結月の事を尊敬しているし、大好きだよ」
結月は「嬉しい!」と言って俺に抱き着く。
「樹だって、頑張っていると思うよ」
「俺は結月の強さに憧れてるから頑張っているんだ。結月がいなかったら頑張れないよ」
「久奈にいいところを見せたいから頑張ってるんじゃないの?」
「それは、……まぁ、確かにそれもあるけど」
「樹はホントに悪い男だね。お仕置だよ!」
そう言って結月は俺の唇に軽くキスをした。そんなお仕置ならいくらでもして欲しいな。でもそろそろ久奈も起きてくるだろうからログハウスに戻る事にした。
俺と結月がログハウスに戻るとちょうど久奈が起きてきた。
「二人そろって外で何してたの?」
「えっと、刀の素振りでもしようかと思って……」
「また結月とキスしてたんでしょ?」
俺が図星を突かれてビクッとした後、久奈と結月の顔を交互に見ていると、久奈が半眼で俺に文句を言う。
「私より結月とイチャつく方が多くない? 私の事もきちんと可愛がってくれないと拗ねちゃうぞ!」
「ゴ、ゴメン」
あれ? 前みたいに怒って無いな。結月も落ち着いてるし……。なんでだろうと疑問に思っていると久奈は続ける。
「私達は、樹がどちらかを選ぶまでは、半分ずつにするって協定を結んだの。だから後できちんと私にも同じ事をしてよね!」
半分ずつって……。俺はリンゴかよ? と思ったが、余計な事は言わずに「はい」と返事をした。
三人揃って朝食を取りながら今日の目標を話す。
「今日はいよいよフィールドボスと戦うぞ! 北の山岳地帯フィールドのボスに勝てれば他のフィールドボスにだって勝てるはず。気合を入れて行こう!」
久奈と結月は「「おー!」」と返事をしてくれた。
朝食後、久奈に呼ばれて部屋まで行く。
「どうしたの?」
「ふーん、白々しいんだー。私が樹とキスする為に呼んだって気が付いてるくせにー」
「はは……。そうだよね、俺はずるいよな」
俺は久奈に歩み寄って、ギュっと抱きしめ唇を重ねた。
「これからは結月とイチャつくのにコソコソしなくていいよ。その代わりちゃんと私のことも、結月と同じだけ可愛がってよ」
久奈の訴えかける顔はあまりに可愛く、俺は「うん」とだた頷くことしかできなかった。
これからは久奈と結月の両方と遠慮せずにイチャついてもいいのかな? などと考えて喜びがこみ上げてくる自分に気が付いて、俺ってクズだなぁと思った。
俺がリビングに戻ると、ソファーに座っている結月と目が合う。う……なんか気まずい。俺が目を伏せると、結月は笑顔で俺に声を掛ける。
「どうしたの? フィールドボスを倒すんでしょ? 頑張ろうね!」
「うん、頑張ろう!」
俺は後ろめたさを誤魔化す為に、大きめの声で応えた。
俺達は北の山岳地帯フィールドの5番目の広間に続く転移ゲートに入っていった。5番目の中ボスのいた広間からフィールドボスまでの広間までは一本道でモンスターも出現しないようだ。
フィールドボスの広間と思われる場所に着いた。しかし、そこにはボスモンスターではなく茶髪でパンツスーツの女性が立っていた。
俺たちはその女性に近づく。20代前半くらいだろうか、美人だな。久奈と結月には敵わないけど。
「こんにちは。初めまして」
にこやかに挨拶をしてくる。ところが――
「君たちの力、見せてくれないかい?」
突然雰囲気が変わる。今まで感じたことのない強力なプレッシャーだ。俺たちは反射的にバックステップで距離をとる。アイツはやばいな。久奈と結月も震えている。
「これでもくらえ!」
久奈が、先日ドラゴン戦で見せたのと同じ火球を圧縮して作った刀をスーツの女に叩きつける。しかし、あっさりと相殺されてしまう。
スーツの女は「へえ? かなりの威力だ」などと言いいつつも、表情は余裕に満ちている。
結月も魔刃のオーラを刀にありったけ込めて、全身全霊の斬撃をスーツの女に打ち込んだ。
それすらもスーツの女に片手で軽々止められてしまった。これは勝てない……そう思ったとき、スーツの女の放つプレッシャーが収まり再びにこやかな表情になった。
「私の威圧にさらされながら、ここまで出来るとは驚きだ。素晴らしい胆力だな。驚かせてすまない、君たちの力は見せてもらったよ」
「少し話そうか。ついてきて」と俺達に言うと、転移ゲートが出現しスーツの女は入って行った。俺達も恐る恐るその転移ゲートに入って行った。
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