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ゲームの世界に転移したら美少女二人が迫ってくるんだが?
18.MP回復
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昨日買ったばかりの自宅で朝食を食べている。ダイニングのテーブルを挟んで向かいには久奈と結月がいる。二人とも今日も可愛いなぁ……あぁ、幸せだ。
「なにニヤニヤしてるの?」
久奈に声を掛けられて、俺は我に返る。
「い、いや、何でもないよ。今日は何する? もう無理にお金を稼ぐ必要もないよね?」
「固有スキルの効果でどれだけ魔法が強くなったか試したいな」
「なら今日もフィールドにモンスターを倒しに行こう。私も魔刃を試してみたい」
久奈と結月はやる気のようなので、北の山岳地帯フィールドに行くことになった。
北の転移ゲートの広場には、昨日俺達が開放した転移ゲートを含め、3個の転移ゲートが中央付近に浮かんでいる。俺達は第三のエリアに続く転移ゲートをくぐった。
北の山岳地帯フィールドに出ると、結月はアイテムストレージから刀を取り出した。
「早速魔刃を試してみるね」
結月が刀を握りしめると、刀身に青いオーラが立ちこめる。そのまま軽く刀を振ると、ブワッと風が巻き起こった。結月は青いオーラに包まれた刀を見ながら呟いた。
「使い方が分かる気がする」
山岳地帯フィールド、第三のエリアを進んでいくことにする。出現するモンスターは1~2m位の大きさの狼、トカゲ、猿のような動物の形をした岩だ。
アシストの判定では”強い”モンスターばかりだ。回復スポットからあまり離れすぎないように戦うことにする。
久奈は昨日の中ボス戦でやって見せたように、炎の矢をガトリングガンのように連射をしたり、3m位の大きな火球を作りそれをピンポン玉大まで圧縮してモンスターに飛ばしたあと炸裂させたり、氷塊、水球、岩石などを発生させて高速でモンスターに撃ち込だりと多彩な魔法を次々使用していた。
「思い通りに魔法が使えて気持ちいいー!」
久奈はご満悦の様子だ。無邪気にはしゃぐ姿も可愛いな。
魔法を発動させる為の言葉を発しているようには見えなかったので、イメージだけで魔法が使えてしまうようだ。
結月も魔刃を使い、青いオーラを纏った刀で薙ぎ払うと前方10m、150°くらいの範囲が扇状に一気に切り裂かれ、複数のモンスターが粉々になる。
「こんなの剣術としては邪道だよ。でもゲームクリアに近づくならどんどん使わせてもらう。MPも減らせるし」
剣士としては複雑な胸中のようだった。
あまりにも簡単に”強い”モンスターを次々と倒していく二人を見ていてふと疑問に思う。アシストのモンスターの強さの判定って何なんだ?
「魂力の大きさのみを比較して判定している為、必ずしも実態に合っているわけではありません」
「素の強さ、技量、固有スキルなどの要素は加味されていません」
技量が高かったり、強力な固有スキルが使えれば、魂力差を覆して有利に戦えるってことか。
チート級の強さの恋人二人、しかも美少女。そうだ、きっとこの世界は楽園なんだなー、と感慨にふけるのであった。
しばらくモンスター倒し続けていると、久奈が駆け寄ってきて、甘えた声を出す。
「樹、MP無くなっちゃった。回復して♡」
結月も駆け寄ってきて、頬を染め照れながらおねだりをする。
「わっ、私もMP無くなったから回復してくれないかな?」
MP回復ってキスして欲しいって事だよね? 俺も当然したいと思ったが、DTな俺はつい心とは反対の事を口走ってしまった。
「えっ、回復スポット近くにあるから戻ろうか?」
すると二人は真顔で威圧してきた。
「「は?」」
「いぇ、回復させてください……」
無事にMP回復をすることになったので、先攻後攻を決める為に、久奈と結月がじゃんけんを始めた。久奈がガッツポーズをしているな、久奈が勝ったのかな?
「じゃあ、よろしくね」
久奈が正面から抱き着いてきたので、俺も華奢な体をそっと抱き寄せた。俺が久奈の唇に自分の唇をそっと触れさせると、久奈は右手で俺の頭の後ろを押さえて自分の方に寄せる。……長い、息ができない、窒息するかと思った。でも気持ち良かった……。
「むぐぐ、次は私の番!」
結月が抱き着いてきたので、俺は軽く背中に手を回す。
「ねえ、もっと強く抱きしめて」
俺の首に息がかかるほど顔を寄せて囁く。思わずギュっと抱きしめてしまう。すると、結月は半開きの唇を俺の唇に押し付けてきた。両手でしっかり頭と首を押さえ、ロックされた状態でキスをする。またまた長い。俺が窒息する前に結月の唇は離れた。
「結月の方が長かったー! しかもちょっとえっちな感じがしたー! ズルいー!」
「え? 久奈と同じくらいだったよ?」
久奈が眉を吊り上げ抗議すると、結月は笑みを浮かべてとぼけた。そのまま二人で言い争っているので俺は二人の間に入り仲裁する。
「MP回復は一日一回ずつだから、また明日しよ?」
二人はしぶしぶ頷いた。
俺は、頭の芯までとろけるような快楽の2連続に、本当は立っているのもやっとだった。
「なにニヤニヤしてるの?」
久奈に声を掛けられて、俺は我に返る。
「い、いや、何でもないよ。今日は何する? もう無理にお金を稼ぐ必要もないよね?」
「固有スキルの効果でどれだけ魔法が強くなったか試したいな」
「なら今日もフィールドにモンスターを倒しに行こう。私も魔刃を試してみたい」
久奈と結月はやる気のようなので、北の山岳地帯フィールドに行くことになった。
北の転移ゲートの広場には、昨日俺達が開放した転移ゲートを含め、3個の転移ゲートが中央付近に浮かんでいる。俺達は第三のエリアに続く転移ゲートをくぐった。
北の山岳地帯フィールドに出ると、結月はアイテムストレージから刀を取り出した。
「早速魔刃を試してみるね」
結月が刀を握りしめると、刀身に青いオーラが立ちこめる。そのまま軽く刀を振ると、ブワッと風が巻き起こった。結月は青いオーラに包まれた刀を見ながら呟いた。
「使い方が分かる気がする」
山岳地帯フィールド、第三のエリアを進んでいくことにする。出現するモンスターは1~2m位の大きさの狼、トカゲ、猿のような動物の形をした岩だ。
アシストの判定では”強い”モンスターばかりだ。回復スポットからあまり離れすぎないように戦うことにする。
久奈は昨日の中ボス戦でやって見せたように、炎の矢をガトリングガンのように連射をしたり、3m位の大きな火球を作りそれをピンポン玉大まで圧縮してモンスターに飛ばしたあと炸裂させたり、氷塊、水球、岩石などを発生させて高速でモンスターに撃ち込だりと多彩な魔法を次々使用していた。
「思い通りに魔法が使えて気持ちいいー!」
久奈はご満悦の様子だ。無邪気にはしゃぐ姿も可愛いな。
魔法を発動させる為の言葉を発しているようには見えなかったので、イメージだけで魔法が使えてしまうようだ。
結月も魔刃を使い、青いオーラを纏った刀で薙ぎ払うと前方10m、150°くらいの範囲が扇状に一気に切り裂かれ、複数のモンスターが粉々になる。
「こんなの剣術としては邪道だよ。でもゲームクリアに近づくならどんどん使わせてもらう。MPも減らせるし」
剣士としては複雑な胸中のようだった。
あまりにも簡単に”強い”モンスターを次々と倒していく二人を見ていてふと疑問に思う。アシストのモンスターの強さの判定って何なんだ?
「魂力の大きさのみを比較して判定している為、必ずしも実態に合っているわけではありません」
「素の強さ、技量、固有スキルなどの要素は加味されていません」
技量が高かったり、強力な固有スキルが使えれば、魂力差を覆して有利に戦えるってことか。
チート級の強さの恋人二人、しかも美少女。そうだ、きっとこの世界は楽園なんだなー、と感慨にふけるのであった。
しばらくモンスター倒し続けていると、久奈が駆け寄ってきて、甘えた声を出す。
「樹、MP無くなっちゃった。回復して♡」
結月も駆け寄ってきて、頬を染め照れながらおねだりをする。
「わっ、私もMP無くなったから回復してくれないかな?」
MP回復ってキスして欲しいって事だよね? 俺も当然したいと思ったが、DTな俺はつい心とは反対の事を口走ってしまった。
「えっ、回復スポット近くにあるから戻ろうか?」
すると二人は真顔で威圧してきた。
「「は?」」
「いぇ、回復させてください……」
無事にMP回復をすることになったので、先攻後攻を決める為に、久奈と結月がじゃんけんを始めた。久奈がガッツポーズをしているな、久奈が勝ったのかな?
「じゃあ、よろしくね」
久奈が正面から抱き着いてきたので、俺も華奢な体をそっと抱き寄せた。俺が久奈の唇に自分の唇をそっと触れさせると、久奈は右手で俺の頭の後ろを押さえて自分の方に寄せる。……長い、息ができない、窒息するかと思った。でも気持ち良かった……。
「むぐぐ、次は私の番!」
結月が抱き着いてきたので、俺は軽く背中に手を回す。
「ねえ、もっと強く抱きしめて」
俺の首に息がかかるほど顔を寄せて囁く。思わずギュっと抱きしめてしまう。すると、結月は半開きの唇を俺の唇に押し付けてきた。両手でしっかり頭と首を押さえ、ロックされた状態でキスをする。またまた長い。俺が窒息する前に結月の唇は離れた。
「結月の方が長かったー! しかもちょっとえっちな感じがしたー! ズルいー!」
「え? 久奈と同じくらいだったよ?」
久奈が眉を吊り上げ抗議すると、結月は笑みを浮かべてとぼけた。そのまま二人で言い争っているので俺は二人の間に入り仲裁する。
「MP回復は一日一回ずつだから、また明日しよ?」
二人はしぶしぶ頷いた。
俺は、頭の芯までとろけるような快楽の2連続に、本当は立っているのもやっとだった。
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