82 / 177
第三章 『聖騎士団』
第三章 10 『虚飾と嫉妬』
しおりを挟む「大罪騎士団……!!」
突然としてシドラス帝国に現れたのは、『大罪騎士団』のメンバーである、『虚飾』を司る、イシュタム・デミウルゴスと、『嫉妬』を司る、ルミナ・フォードラスだった。
二人の突然の登場に、卓斗は驚きが隠せない。『大罪騎士団』のメンバーと言えば、理解不能な能力ばかりを持つ厄介な人物の集まりだ。
リーダーらしき人物である、ハルという男は、この世界を終焉へと導くと言っていた危険人物。
その部下であるイシュタムとルミナも、絶対的に危険人物だと卓斗は思っている。
過去に出会った『傲慢』を司る、ヴァルキリア・シンフェルドや『憤怒』を司る、セルケト・ランイース、他にも『暴食』を司る、イグニール・ランヴェルや『強欲』を司る、ケプリ・アレギウスはかなり危険人物だった。
何故、『大罪騎士団』のメンバーがシドラス帝国にやって来たのかは、イシュタムの言葉によって判明した。
「――ここに黒のテラが封印されている球があるんだよね? 大人しく渡して貰おっかな!!」
イシュタムとルミナの目的は、ヒナの母親である友理奈の黒のテラを封印した球だった。
「お前らが何で黒のテラを狙ってんだ? 目的は何なんだよ!!」
「あれ? よく見れば、こないだのモブキャラじゃん!! あははは!! こんな所で会うとは!!」
「なに、タクト知り合いなの?」
エレナが卓斗にそう質問する。この場にいる卓斗とヴァリだけが、二人と面識があった。
「あぁ、まぁな。そんな事より、俺の質問に答えろ。お前らが黒のテラを欲しがる理由はなんだ!!」
「相変わらずの主人公気取りな奴だな、お前。主人公はイシュタムなんだよ!! モブキャラは黙ってろ!! あははは!!」
イシュタムの言葉や声に、苛立ちを募らせる卓斗。それは、エレナやヴァリも同じだった。
「なんなのこいつ。それに『大罪騎士団』って?」
卓斗は『大罪騎士団』との邂逅や、ハルの目的などを周りには話していない。
世界を終焉へと導くなどと知れば、混乱するのは目に見えているからだ。だが、こうなってしまった以上、エレナに隠すのも難しくなる。
「この世界を滅ぼそうと企んでる組織だ。訳の分かんねぇ能力を持った奴らばっかで、かなり危険だ……」
「世界を滅ぼす……? なに言ってんの……?」
エレナも信じ難い様子だった。だが、卓斗とヴァリは身を持って、『大罪騎士団』の危険さを知っている。
この組織なら、世界を滅ぼすのも容易いであろう事も。
「そんな事より、早く黒のテラが封印されてる球をよこしてくれる?」
『嫉妬』を司る、ルミナ・フォードラスがそう言葉にした。仮面を付けていて、顔などは分からないが、声で女性だと分かる。
「この声……」
すると、エレナがルミナの声を聞いて、何か疑問を抱いている。どこか知っている声で、懐かしい声だった。
「まさか……、エリナお姉様……?」
エレナが口にしたエリナという女性は、エレナの姉であり、カジュスティン家の第二王妃だ。
二年前のカジュスティン家滅亡の際に、この世から消えて無くなった筈のエリナの声に、酷似していた。
「エリナお姉様なの?」
エレナの問い掛けに、ルミナは黙ったまま何も答えない。そんなエレナのもどかしさが解決されないまま、ディーンが徐に口を開いた。
「――また僕とヒナ様の結婚を邪魔する奴らが現れたのか……スースー。僕の邪魔を……するな!!」
ディーンが剣を振りかざし、斬撃をイシュタムに向けて放つ。イシュタムは、不敵な笑みを浮かべると、
「――っ!?」
その斬撃を素手で上空へと弾き上げたのだ。人一人など簡単に殺せるであろう破壊力の斬撃を、武器も無しに弾いた事に、ディーンは驚きが隠せない。
「おい、デブ!! モブキャラの中のモブキャラ!! 世界の主人公であるイシュタムに、気安く攻撃するな!! モブデブ!! あははは!! モブデブだって……!! あははは!!」
イシュタムの嫌悪感を誘う笑い声が、会場に響き渡る。ディーンも怒りが頂点に達したのか、目が充血する程にイシュタムを睨んでいた。
――その時、
「――王子を馬鹿にするな!!」
イシュタムの背後から、側近であるアランが肩に刺さっていたヴァリの剣を抜き、斬りかかる。だが、
「がはっ……」
突然として、イシュタムの背中から、紫色のテラで出来た腕が生え、アランの頭を掴む。
人の頭など包み込める程の大きな手で、紫色のテラがチリチリと音を立てている。
「モブデブの側近であるお前は、三下モブだろ!! 存在してるだけでイシュタムに失礼だろ!! あははは!! 死ね!!」
その瞬間、アランの頭を掴んでいた紫色のテラの手が、アランの頭を握り潰した。
辺りに大量の血が飛び散り、イシュタム達の背後には血の海が出来ていた。
首より上が無くなったアランは、その場に落ちる。
その光景を見た卓斗達は、一気に恐怖のどん底へと落とされる。人の頭が、まるで林檎を握り潰すかの様に、潰れたのだ。
「よくも……よくも、アランを!! 絶対に許さないぞ、お前!!」
ディーンは、激昂しながらイシュタムの元へと走り出す。
「おい!! あいつに近付くな!! お前も死ぬぞ!!」
最早、激昂しているディーンには卓斗の声など聞こえていない。すると、イシュタムは再び不敵な笑みを浮かべて、八重歯をチラつかせると、
「あははは!! 走ってるモブデブって醜いな!! 気持ち悪っ!! あははは!!」
背中から生えていた紫色のテラの手が、ディーンの方へと伸びていき、首元を掴む。
「がっ……!!」
そのまま空高くまで、腕がどんどん伸びていき、ディーンを上空へと上げていく。
「はぁ……モブを簡単に殺していくイシュタムって、本当に主人公……世界に愛されてる……あははは!! 死ね、モブデブ!!」
上空まで伸びた腕は、真下の地面に向かって一気に振り下ろされる。
「おい!! やめろ!!」
卓斗の叫びも虚しく、ディーンは上空から一気に地面へと叩きつけられた。
「がはっ……」
恐らく、全身骨折はしているであろう。ディーンは口から血を吐き、白目を剥いている。
それでも、イシュタムは背中にもう一本の腕を生やすと、完全に意識を失っているディーンを、何発も何発も紫色のテラの手で殴り続ける。
「あははは!! 死ね!! 死ね!! 死ねぇ!! モブデブはこの世から消えろ!! あははは!!」
高らかに笑い声を上げながら、既に死んでいるディーンを殴り続ける。それはあまりにも悪辣過ぎる。
エレナもヴァリもヒナも、その光景を見て何も言葉が出て来ない。恐怖のあまり、声が出ないのだ。
足が震え、そのグロテスク過ぎる光景に吐き気がし、目を背ける。最早、ディーンの姿は人間の形とは呼べない程に、グチャグチャになっていた。
それでも、悪辣を極めるイシュタムは殴る事を止めない。その光景を見た卓斗の怒りは頂点に達した。
「お前……お前……いい加減にしろよ!!!!」
卓斗は『斥力』の力をイシュタムに向けて放った。だが、目に見えない筈の不可視の能力を、イシュタムは手を振りがし防ぐ。
「なっ!?」
イシュタムの後ろの地面だけが抉れ、イシュタムは吹き飛ばされる事無く、平然と立ち尽くしていた。
「モブが主人公に勝てる事って、絶対に無いんだよね、分かる? この世界の主人公であるイシュタムこそが世界の中心!! 全ての事象は、イシュタムの為に起きてる!! モブ風情であるお前らは、主人公であるイシュタムに殺されるだけなんだよ!! あははは!!」
完全に頭がおかしいとしか思えない卓斗。その思考も言動も、存在理由でさえも、常軌を逸している。
イシュタム・デミウルゴスという人間は、人間では無い。最早、悪魔でしか無かった。
「イシュタム、あまり遊ばないで。さっさと黒のテラの球、貰って帰るわよ」
「それもそうだね。じゃあ、モブ狩はさっさと済ませるかな!!」
イシュタムは自分の足と、背中から生えた二本の腕で地面を勢い良く蹴り、王邸の方へと走り出す。
卓斗はイシュタムと王邸の間に入り、黒刀を作って振りかざす。だが、
「退け!! ザコモブ!!」
イシュタムの背中から生えた腕の一本が、卓斗を殴り飛ばす。それを見ていたヒナが、王邸の方へと走り出す。
「ぐっ……ヒナ!!」
「やっぱりその中にあるんだね。逃さない!!」
イシュタムもヒナを追いかけ、王邸の中へと入って行く。卓斗もすかさず立ち上がり、イシュタムとヒナを追う。
「エレナ!! ヴァリ!! そいつを頼んだ!! 油断すんなよ!!」
「ちょっと、タクト!!」
残されたエレナとヴァリを、ルミナは黙って見つめている。イシュタムの悪辣な行動を見た後なだけに、ルミナにさえも恐怖を感じる。
だが、それよりもエレナは気になっていた。ルミナの声が、姉であるエリナの声に酷似している事に。
「あんた、エリナお姉様なの? 答えて!!」
「うちの正体が知りたいんだったら、仮面を取ってみればいいわ」
すると、ルミナの両腕に青い炎が纏う。ヴァリも神器レーヴァテインを二本抜き、構える。
「じゃあ遠慮なく、その仮面を剥がせて貰うっス!!」
「それが、破滅の双剣神器レーヴァテイン……」
一本は、刃の形が若干S字になっていて、刃の色は赤く峰の部分に黄色のラインが入っている。
鍔は太陽の周りの様に、円形に棘が付いていて、柄の色は赤く、黄色のラインがカラフルに交差しながら描かれている。
透明の炎の様な揺らめきが刃からゆらゆらと立ち昇っている。
もう一本は、刃の色が青く峰の部分は輝かしい金色に染められている。
鍔は金色で三日月の様な形をしていて、柄は青一色に染められていた。薄い黒色の炎の様な揺らめきが刃からゆらゆらと立ち昇っている。
「相手が『大罪騎士団』なら、躊躇い無く月の方も使えるっスね」
ヴァリは二本の神器に名を付けており、赤い方を太陽、青い方を月と呼んでいる。
月と呼ばれる方の神器は、殺しに特化した特異な能力を持つ。刃にさえ、体のどこかが触れさえすれば、簡単に死に至らせる事が出来るというチート能力だ。
「あんた……その剣……」
「大丈夫っスよ。あの人は、エレナのお姉さんかも知れないんスよね? 直ぐには殺さないっス。まずは仮面を剥がして、正体を暴くっスよ!!」
そう言うと、ヴァリは体に黄色の雷の様なモノを纏わせ、地面を一気に蹴り、目にも見えない速さでルミナの目の前へと移動する。
そして、太陽の方の神器をルミナの顔に目掛けて振りかざす。
「甘いわね」
だが、ルミナは青い炎を纏わせた腕で神器を防ぐ。太陽の方の神器が振りかざした線状には、空気を焼く様に空中で燃えている。
「太陽に触れたっスね?」
ヴァリが悪戯に笑みを浮かべると、赤い炎が渦巻く様にルミナを包み込む。
その時、ヴァリは何かを感じ、とっさにその場から離れ距離を取る。その瞬間、ルミナが腕を振り払うと、ヴァリの赤い炎が掻き消される。
「太陽の炎を消した……!? この炎はヴァリの意思でしか消えたりしない筈っスよ!?」
「あんたの意思……ね。じゃあその炎が消えた理由は分かるわよね? うちはただ腕を振っただけ。炎を消したのは、あんたよ」
「な、何を言ってるスか!! ヴァリは炎を消す様な意思なんか……」
すると、ルミナはヴァリの方へと走り出す。ヴァリもすかさず、太陽の方の神器を振りかざす。だが、さっきまでは振りかざした線状に炎が現れていたが、今回は炎など現れなかった。
「炎が……!?」
「そう、それもあんたの意思」
ルミナはヴァリの太陽の神器を腕で防ぐと、もう片方の手をヴァリに向けて翳す。
すると、青い炎の波動砲を掌から放出する。ヴァリは、吹き飛ばされ、勢い良く地面を転がる。
薄茶色の騎士服は所々が焦げ、放出された波動砲は王邸を直撃し、破壊する。
「ぐっ……この炎……熱く無いのに……焦げてるっス……それに、ヴァリの意思が……どうして……」
「ヴァリ、大丈夫?」
「大丈夫っス……でも、あの人かなりの強敵っスよ……本当、『大罪騎士団』って何者なんスかね……」
――シドラス帝国王邸の中では、崩れた天井の瓦礫にヒナは身を隠して居た。
王邸の中はボロボロに破壊され、廃墟の様になっていた。そして、身を隠すヒナの耳に、嫌悪感を抱く笑い声が聞こえてくる。
「――あははは!! 隠れても無駄だって!! 黒のテラを封印した球の在り方を吐かせる為に、わざと生かしてやってんだよ!! さっさと吐かないと、大事な大事なお家が壊れちゃうよ? あははは!!」
イシュタムは、背中から生やした腕を足代わりにして、宙に浮きながら、ヒナを探している。
「ハァ……ハァ……お母さん……」
すると、気配を察したのか、イシュタムが背中に三本目となる腕を生やし、天井の瓦礫に向かって殴り掛かる。
紫色のテラの拳は瓦礫を貫通し、ヒナの左肩を掠めた。
「ぐっ……!!」
「見ぃつっけたぁ!!」
するとイシュタムは、殴り掛かった紫色のテラの手で、ヒナの首元を掴み、宙に浮かす。
「ぐっ……あ……」
「さぁ、早く吐け!! 黒のテラの球は何処にある!!」
「言わ……ない……!!」
ヒナは苦しみに耐えながら、イシュタムに睨みを効かせる。すると、イシュタムは首元を掴む手に、更に力を加える。
「がっ……は……」
「あははは!! 苦しい? 辛い? 死にたく無い? あははは!!」
その時、突然ヒナの首元を掴んでいた紫色のテラの腕が、弾ける様に消える。ヒナは落下するが、卓斗が駆け付け、ヒナをお姫様抱っこの形で受け止める。
「ハァ……!! ハァ……!! タ、タク……ト……?」
「またお前……モブ如きが……!!」
ヒナを優しく地面へと降ろすと、卓斗は黒刀の剣先をイシュタムに向けて、殺意の篭った目で睨んだ。
「お前だけは……絶対に許さねぇ……!! 王子らの事も、ヒナの母ちゃんや父ちゃんが大切にしてた王邸を滅茶苦茶にした事も、ヒナを傷付けた事も……お前は……お前だけは……殺してやる!!」
完全にブチ切れている卓斗に、ヒナは恐怖を感じていた。いつもの卓斗とは、まるで別人の様にも見えた。
「あははは!! 台詞だけは一丁前なんだな、お前!! 女の前で格好つけて、気分でもいいのか? あははは!! だったら、その女の前で、滅茶苦茶のバラバラにしてやるから!! あははは!!」
――『嫉妬』を司る、ルミナ・フォードラスとエレナ、ヴァリが、そして『虚飾』を司る、イシュタム・デミウルゴスと卓斗の戦闘が始まろうとしていた。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる