140字小説まとめ

朝

珈琲とパンの香り、ウィンナーがパチパチと跳ねて焼ける音、コンコンと音を立てて割れ、じゅわりと焼けるのは卵だ。

ついでに君のごきげんな歌声が聞こえてリビングの扉を開けた。

「あら貴方、おはよう。朝ごはんできたわよ」

空腹と彼女の朝食に満たされる朝。

ああ、なんて幸せな朝なのだろうか。


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物音を立てないようそっと部屋を出る。

台所に立てば私の戦場だ。

珈琲とウィンナーは焼き目を少し。

卵の裏はカリカリ、黄身はトロトロ、軽めに焼いたパン、貴方の好きなものを準備しなくちゃね。

そろそろあの人が起きる時間だわ。

部屋を見れば…ほら。

「あら貴方、おはよう。朝ごはんできたわよ」