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1章:魔力なしのニナ・アルエ

ガレネル・フェーケルに馳せる思い 3

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 身体能力を上下させたり、精神に直接影響を与えたりといった、人間の心身を一時的に操作する魔術は総じて呪術と呼ばれている。
 アレックスは、外部から流し込まれた変換魔力にもシーフルは反応するのか、ということを検証するために私に呪術をかけたいと言い出した。
 体がムキムキになったりめっちゃ速く走れるようになったりするのかと思ったけれど、私にはそもそも魔力の耐性がないから、呪術としての効果は得られないだろうとのこと。つまり、こないだうそ発見器にかけられた時と同じ状況になるだけらしい。
 もちろん、始めは全力で断った。だって本当に死にそうになったところからやっと回復したのに、またあれを繰り返すなんて冗談じゃない。仕事に復帰するのも遅れるし、なにより今度は無事でいられるという保障だってないのだ。

「心配ない。この透明度のシーフルなら、人間が平均的に持つ魔力量ならものの数秒で吸いつくす。呪術に使用するくらいの量であれば一瞬だろう」
「透き通ってるものほど吸収力が強いってこと?」
「ああ。バルジーナ皇国では以前、シーフルによる魔力枯渇が原因の死亡事故が頻繁に起きていてね。調査の結果、透明度が高ければ高いほど早く吸収し、そして大きいものほど大量の魔力を蓄えるということが分かったんだ」
「調査しなきゃならないほど頻繁に事故が起きてたんだね……。まあ、何の特徴もない石だし、特性を知らずに触っちゃう人はいそうだよね」
「いや、まあ……色々と事情があるのだよ。とりあえず、椅子に座って体を楽にしてくれたまえ」

 こんな感じで何となく呪術をかけられる流れになったわけだけれど、何の見返りもないまま実験台になることを受け入れたわけじゃない。
 呪力に変えて注入された他人の魔力でもシーフルが吸引することが分かった暁には、この貴重な石をタダで譲ってくれると約束してくれた。つまり、私は今後何かの拍子に魔力を流し込まれたとしても、誰かの手を煩わせることなくかんたんに魔力を排出できるようになる、というわけだ。
 結果は”反応する”ということで、アレックスは新たな発見ができ、私はお手軽魔力吸引機を手に入れられて良かったね、めでたしめでたし、となるはずだったのに。

「頼む! これで最後だから、呪術系の中でも一番弱いやつにするから!」
「もういやだっつってんでしょ! 何回やれば気が済むのよ!」

 体力強化、治癒力強化、持久力低下、視界狭窄……いろいろなパターンを試したいと言って、アレックスは何種類もの呪術を私に施し続けた。当然のことながら私には何のステータス変化も起きず、ただひたすらシーフルが魔力を飲み込んでいくだけ。
 研究というのは、凡人からすれば意味不明で無意味にしか見えない試行を繰り返し、結果を積み重ねて答えを出すことだというのは理解できるけれど、その過程で私が痛い目を見ることになっているこの現状には、正直我慢できなかった。
 
「言っとくけどね、術をかけられた瞬間は頭痛はするし吐き気もするし、ホントに最悪の気分なの。石が全部吸い出してくれるまではめちゃくちゃ気持ち悪いんだから」
「だからあと1回だけだってば」
「その1回もつらいんだってば」
「いやもう、分かってる! 分かってるけどこんな機会に恵まれるのは一生に一度もないくらいなんだ! だから頼む、本当にこの通り!」

 これまでの紳士ぶった振る舞いもどこへやら、必死になってしつこく食い下がるアレックスを横目でじっとり睨みつけてから、私は上げかけた腰を再びソファの座面に沈みこませた。

「……そもそも、こんな特性のある石ならバルジーナの研究者が放っておかないでしょ。今までにこういう調査をした人はたくさんいるだろうし、偉い学者さんの著書とか、そういうのは読んだりしないの?」

さっきから何となく感じていたモヤモヤと言うか、少し疑問に思っていたところをぶつけてみる。アレックスは壁を覆いつくしている本棚の一部に目をやり、小さく首を振った。

「関係資料や文献はそれなりの量を読み漁ってみたがね、残念ながらそれらしい記述は見当たらなかった」
「……一つも?」
「ああ、一つも。誓って言うがこれは誇張して言っているわけではないからね。シーフルに関する情報は、バルジーナ皇国が秘匿しているという現状もあってなかなか手に入らないのだよ」

 てっきり、文字からは得られない実際の実験結果を目の当たりにして喜びを得たい云々、なんていう頭のおかしなことを言うんだろうと思っていた私は、意外にまともな答えが返ってきたことに驚いた。
 棚にしまわれているだけではない、この狭い部屋に散らかりまくった本の数々。謎の言語で書かれたものも例外なく、表紙の装飾は剥げ落ち、背表紙には強い折り癖がつき、ページの端はめくられ過ぎたせいか軽く湾曲している。どの本も全てそんな状態にしているアレックスが文献を見つけられないと言うのなら、バルジーナ皇国が情報の囲い込みをしているのは事実なんだろう。

「それにシーフルを使っての人体実験は、現在禁じられているらしいからね。これ以上この石の実態を知ることは、公には不可能な状態だ。それなら私が自ら実験をして新しい発見をするしかない、というわけさ」
「自分の身を削るみたいな言い方やめてよ。魔力は使ってるんだろうけど、つらい思いして心も体も削られてるのは私の方……」

 仕方なしにやるんだ、というスタンスのアレックスにすかさず指摘をしたけれど、聞き捨てならないのはその部分ではないと気づいた私は、はたと言葉を切った。

「……シーフルの実験、禁じられてるの?」
「バルジーナ皇国ではそういうことになっていると、キアンから聞いているよ」
「終了! 実験終了! 私もう金輪際この実験には付き合わない!」
「ハハハ、まあ、落ち着きたまえ。禁じられているのは皇国内だけだし、そもそも対象となっているのは魔力が枯渇すれば死に至る生物を使った実験だけだ。基本的に魔力をもたない植物などを使う分には何の問題も」
「外国なら何をしてもいいってこと!? それとも私は雑草扱い!? どっちにしろ言わせてもらう、この人でなし!」

 石を握りしめたまま部屋を飛び出す。とにかくアレックスの暴走を止めてもらおうと、キアン達がいるであろう作業場の方へ向かいかけた時。

「おう、ニナ。アレックス探してんだけどどこにいるか……っておい、お前っ! その手に持ってるやつ!」
「シーフルです! とりあえず助けて!」

 ちょうどカルロさんに出くわしたので、その背後に回って助けを求めた。

「何で持ってんの!? 何で素手で握って平気なんだ!?」
「私魔力なしだから」
「ああ、そっか……じゃなくてだな」
「ニナ! あと1回、1回だけ! ほんのちょっと、触りのところだけでいいから!」

 意味深なことを叫びながらアレックスが部屋から出てきたので、カルロさんに壁になってもらおうと、私はその大きな背中をぐいと押した。

「待て待て待て、シーフルを持った手で俺を触るな。魔力が吸われちまうだろ」
「カルロ、魔力孔にシーフルを直接当てなければ魔力は吸収されないと何度言ったら分かるんだ? そしてそこをどけ」
「どけって言われても、ニナの方がまとわりついてくるんだよ! ニナ、お前もアレックスに意地悪しないで石を返してやれよ」

 別に意地悪してないし、何なら意地悪されているのは私の方だ。そう言いかけた時、背後から急に伸びて来た手によってシーフルを奪われてしまった。

「この透明度と大きさではダメだ。ブランモワ卿は扱いに慣れていないし、もっと小さくて低品質なヤツじゃないと」

 私たちの騒ぎを気に掛けることもなく、冷静にシーフルを鑑定してそう言ったのはキアンだった。隣にはリュカもくっ付いて来ていて、キアンの持っているシーフルを興味深げに見つめている。

「もしかして、その石が燃料になるの?」
「ああ。でもスチームビークルを走らせるのにこんな大きなものは必要ないんだよ。分不相応というか……これは大型飛行艇を何日も飛ばせるサイズだからな」
「おおがたひこうてい……!」

 興奮しすぎて声が上ずっているリュカもかわいい……じゃなくて。

「キアン。その石、私がもらったやつなの」
「まだやれんぞ! 実験が残ってるんだからな!」
「ギヨーム様にあることないこと吹き込んで、ブランモワ領にいられなくしてやってもいいんだけどなあ」
「くっ……なんて卑怯な……!」

 姑息なことはあまりしたくなかったけれど、しつこい輩を撃退するには手段なんて選んでいられない。そう思って切り札をチラつかせると、アレックスは悔しそうにしながらもようやく引き下がった。
 言っても分からない人間には、権力を振りかざすのが一番効果的だ。まあ私自身の力じゃなく、完全に虎の威を借りただけなんだけれど。

「これをどうするつもりなんだ。飛行艇を飛ばすのか?」
「まさか! お守りとしてもらったの」
「お守り……ああ、なるほど、そういうことか」

 キアンはすぐに状況を理解したようで、私にシーフルを差し出し……かけた手をすぐに引っ込めた。

「リュカ、工作は好きか?」
「うん、好きだよ。え、なになに、何か作るの?」
「ほら、さっきお前が言ってただろ。ニナの」
「わーっ! キアン!」

 リュカが焦ったように叫びながら、キアンの作業服を掴んでグイグイと揺さぶった。そして私から少し距離を取り、廊下の端に体を寄せ合って、何事か内緒話を始めた。どうやら、私に関することで、私には知られたくないようなことを二人で企んでいるらしい。

「……ええと、このシーフルは必ず君に渡すと約束する。だから3日間だけ猶予をくれないか」

 話し合いを終えてこちらに向き直ったキアンが、とても不自然な口調で私にお伺いを立てた。

「3日?」
「う、うん! それから僕、明日と明後日としあさっては、放課後ここに寄ってから帰りたいんだけど……」

 私に知られたくないこと。私に関すること。3日という期間。おまけにリュカからのお願い。もうこのヒントだけで二人が何をしようと考えていたのか察してしまい、私は苦笑いを隠すように額に手を当ててうつむいた。

「大丈夫、期限は守る」
「僕も、明日と明後日としあさってが終わったら、ちゃんと先に帰ってからキアンのところに通うようにするから」

 私が思案していると勘違いしたのか、さらに懇願を重ねてくる。これ以上繰り返されると本格的に大笑いしてしまいそうだ。

「わ、分かった分かった。いいよ、好きにして」

 私は少しそっぽを向いた状態で口早にそう言い、二人の申し立てを受け入れた。
 私の返答に喜ぶリュカと、安堵したような表情を浮かべるキアン。きっとバレていないつもりなんだろう。でもたぶん私は全貌を把握してしまっていて、何だかそれが申し訳ないやら隠すのが下手すぎて可笑しいやらで。

「あれじゃ全部喋っちまったも同然なんだよなあ……」

 呆れたように呟いたカルロさんの言葉に、せっかくの我慢も虚しく私は盛大に吹き出してしまった。







 シュッシュッ、という独特な音が辺りに響き、そしてまるでやかんの水が沸騰した時のような蒸気が、スチームビークル後ろの管から出ている。
 キアンが言っていた通り馬車のキャビン部分しかないその乗り物は、あるはずのものがなく、ないはずのものがたくさんついていて違和感だらけだ。特に前方が長くせり出しているそのフォルムが、何だかちょっと不格好だと思った。

「カッコいい……!」
「……そう、だね」

 リュカとはちょっと趣向が合わないみたいだ。

「水位計の問題は解決済みか?」
「心配ない、きっちり調整してある」
「おいアレックス、きっちり調整したのは俺だってことを忘れんな」
「うん? そうだったかな」
「そうだったんだよ! お前こんなもん適当でいいんだっつって途中で投げ出しただろ。さも自分がやったみてえに言いやがって」
「私は細かい作業は苦手なのだよ。そんなことよりキアン、ステアリングを丸ハンドルにしたからちょっと見てほしいんだ。ギア機構も変えて、ブランモワ卿のリクエスト通り、操作感はダイレクトになってより感覚的に向きを変えられるようにしておいた。ただそれなりに操舵力が必要になってくるから気を付けなくてはいけないことはちゃんと伝えておいてくれ。それからスロットルレバーだが、従来の形式ではなくブレーキペダルの横に……」

 何を言っているのか理解できないのは、アレックスが早口なせいではない。さっきまで、シーフルに吸収した魔力を放出するには水に浸す必要があること、そしてその魔力は魔力として引き出すことはできず、すべて熱に変換されることなんかを滔々と聞かされていたから、もうこういう類の講義を受けることを、脳が拒絶してしまっているのだ。
 この熱によって水が熱せられ、沸騰した時に出る蒸気がシリンダーへと渡ってピストンを動かして……という仕組みらしいけれど、これ以上難しい理論を浴びせられると頭がおかしくなりそうだったので、私はスチームビークルから少し離れたところに移動し、沈み始めた夕日を眺めて気を紛らわせることにした。

「ニナ」

 そっと手を握られて、声のした方に目をやる。今度はちゃんとリュカで良かったとホッとして、私もその手を握り返した。

「今日、すごく楽しかった」
「そっか。良かったね」
「色々と新しいことを教えてもらったし、見たことない機械もたくさん見せてもらえたし……」
「うん」
「でも、ニナが元気になってくれたことがいちばん嬉しかった」

 その言葉に、思わず目を丸くする。

「ニナ、ずっと苦しそうだったから。僕が声を掛けても泣くばっかりでさ。もうダメなのかなって思ってたんだ」
「ご、ごめん……。私その時のことぜんぜん覚えてなくて」
「そうなの?」
「うん……ホントごめんね。余計な心配かけちゃったよね」
「余計なんかじゃないよ」

 私を見上げる青い瞳が、強く光る。さっきよりも辺りは暗くなり始めたけれど、そんな中でもリュカの視線がこれまでにないくらい強いものだということは、はっきりと分かった。

「いっぱい心配かけてくれていいんだよ。頼ってくれていいんだ。僕、強くなるから」
「……」
「ニナは、僕の大事な……大事な、家族だからさ。ずっとニナが僕を守ってくれてたように、僕もニナを守る。守れるくらいに、もっともっと強くなるよ」

 この子は本当にリュカなんだろうか、という思いが頭を過った。だって、今までこんなに私をまっすぐ見つめてくれたことなんてなかった。こんなに強い意志を私に示してくれたことも、男らしい一丁前なことを言ってくれたことも……。

「リュカ、ちょっと抱きしめていい?」
「はっ!? いや、まあ、いいけど……ちょっとだけだよ?」
「うん!」

 お言葉に甘えて、リュカの背中に両手を回す。
 リュカを抱きしめる時、私はいつも膝をついていた。いつからだろう、少し身を屈めるだけでちょうどいい背丈になったのは。肩ってこんなに骨ばってがっしりしてたっけ。髪の毛も、芯のないふわふわの綿毛みたいだったはずなんだけど。

「大きくなったねぇ」
「そうかな」
「細くてふにゃふにゃしてて、私が支えないと倒れてしまいそうだったのに」
「そんな弱っちょろいやつだったの、僕……」
「もうやだよー、あんまり大きくならないでよー」

 震える声を、軽口でなんとか誤魔化そうとする。
 変わらないと思ってた。父さんも母さんも、フィルも……そう信じていたのにみんな私の元からいなくなってしまって、だからお願いだからどうかリュカだけはずっと変わらずに、ずっと――

「そばにいるよ」
「え」
「どんなに大きくなっても、僕がお嫁さんをもらっても、おじいちゃんになっても、ニナのそばにいる」
「……」
「ひとりにはしないよ」

 ありがとう、という言葉が完全に涙声になってしまったのは、たぶんリュカも気付いたと思う。でも、何も言わなかった。何も言わないまま、私の頭をそっと撫でてくれた。





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