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ラジェ兄ちゃんの雷
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その中で「いやでも騙されているんじゃないか?」なんて疑問も、当然ながら母さんやラジェ兄ちゃんの中で出て来た。そりゃそうだよ、俺だってそう思うよ。ただ母さんも父さんも家は抜けられない。かといって俺より上の兄姉は冷静に確認なんて出来そうにない。
「ラジェ兄ちゃん、よく奥さんが許したね」
俺が家を出る少し前に結婚したから、兄ちゃんは新婚さんだ。実家の隣に家を建てて、父さんの畑を手伝いながらの別所帯だった。
「あぁうん……嫁さん、出てったから。てか乗り換え?」
「はい?」
「村に来てる行商に新しい人が入って……そいつとトンズラしたっぽい」
金目の物を盗られたりはないみたい。むしろ金目の物なんて最愛の証で用意したブレスレットくらいで、逆にそれは家に置いたままいなくなってたんだって。
逢い引きなんかの直接的なシーンは見ていなくても、奥さんと同じ日に行商人が旅立ったから……そういうことだろうって話で落ち着いたらしい。奥さん、隣村からお嫁入りした人だったからな。村に奥様友達がいればもう少し詳しく話が聞けたかもしれないけど、あんまり交流していなかったぽい。一応、兄ちゃんもそういうところはフォローしてたと思うんだけどね。
「だからまぁ、気分転換も兼ねてなんだよ」
ようやくお尻の痛みが治まった兄ちゃんがソファに座り直して、リューセントさんにぺこりと頭を下げた。
「遅くなりましたが……アシャンの兄、長兄のラジェと言います。両親の代わりにご挨拶をと思ったんですが、お見苦しい格好で失礼しました」
「うちの兄のせいですからお気になさらないでください。リューセント・ウォルズと申します。こちらからご挨拶に伺わなければならないところ、わざわざご足労いただきありがとうございます」
仕事があるでしょうし仕方ないですよ、と笑う兄ちゃんの顔は俺と似ていない。切れ長の目を緩めて奥さんを見ていたのが最近では印象的だったけど、なんとなく眼光が鋭くなっている気がする。あと、ちょっとやつれた気がする。
「アシャン、良い人と巡り会ったな」
あぁでも……こうやって笑う顔は昔と変わらない。
一番上ってことでラジェ兄ちゃんは一番教養がある。田舎って言ってても学校はあるからね。義務教育じゃないから一番上から三番目くらいまでしか通わないし、あとは勉強が好きって子供が親に頼み込んで通うようなところだ。
俺たち兄弟姉妹、学校に行けなかった連中はラジェ兄ちゃんに読み書きを教えてもらった。畑仕事の合間や買い物の時とかにちょろっとだけど、それを教えてもらっていたから基礎が出来ていて、これからの仕事に繋がっている。
「俺さ、兄ちゃんのおかげで仕事も決まりそうなんだ。リューセントさんの仕事場、えっと王都の警備隊なんだけど、そこの事務職で働けそう」
ただ仕送りがなぁ……郵便物がちゃんと届かない世界で、もちろん銀行もなくて、どうやって送るかって問題はあるんだ。
村を出るまでは出稼ぎみたいな感じで年に一回帰るかな~くらいに考えていたけど、リューセントさんと結婚となったらそうそう帰れなくなりそうだし。なんせ帰るのに時間が掛かるし、仕事もそんなに休めないだろうし。
「幸せに暮らしてくれればそれで良いよ。あぁでも、泣きたくなったら帰ってきなさい」
「泣かせませんから心配しないでくださいね」
バチバチっと火花が散ったようなやり取りにポカンとすると、ルクウストさんが部屋の隅で首を小さく横に振っていた。意味はわかるようなわからないような……でもたぶん、俺がここで変なことを言ったら駄目なやつ。
放っておくとずっとバチバチさせそうだから、そういえばと気になっていることをくちにした。
「兄ちゃん、このあとどうするの?」
エルベルトさんの帰路にくっついてきたってことは、もちろんその後の予定なんて決まってないと思われる。というか帰るのだってどうするんだろう。俺がもう働いていたらお金を手渡すことも出来たけど、今のところ無職だからな。お手伝い賃は貯めてるけど、それでまかなえるかな。
「俺にもちゃんと貯金はあるから、心配すんな。あ、でも安い宿を教えてくれるとありがたい」
「ごめん。俺、このおうちしか知らない……」
「……」
最初に泊まった宿が安かったのかどうかわからないんだよ。他と比較していないから。ジルフィスさんの宿は明らかに高そうだったけど、値段は聞いてないし。
「ちょっと待て。改めて、どういう経緯でここでご厄介になってるんだ?」
そう聞かれて、上京初日の話をしたら兄ちゃんが頭を抱えた。
「危機感とか警戒心って言葉は知ってるか? いや、お前がそういうのから逃げていたのは知ってたけど、世間知らずにもほどがあるんじゃないか?」
十八で家から出したのは間違いだったかもしれない、とまで言われてしまった。失礼な。
「知らない人から何かもらっちゃいけないって、お前たちが小さい頃からずっと教えてたよな? なんでそれで知らない人から出された飲み物を飲んでるんだ!」
「出してくれたのはお店の人だもん!!」
「そういう問題じゃないだろう!!」
まぁ確かに、へりくつを捏ねている自覚はある。そして、俺がめちゃくちゃラッキーだったことも、今となってはわかる。
「うちの家族、総じて酒に弱いからな!?」
「……それは知らなかった」
確かに薄めたワインでも良い気持ちになるなぁとは思っていたけど、それが普通だと思っていた。助けを求めていつも配膳してくれているルクウストさんを見つめるとそっと視線を逸らされてしまったし。マジか。
俺が「酒に慣れていないからかな~」と思っていた大きな理由は、前世がザルだったからだ。ザルっていうかワク。そのくらい酔わない体質で、多少楽しい気分になるだけで終わっていた。記憶をなくすとか、寝落ちるとか、そういうこともなかった。だから酒に慣れれば前世と同じ感じになると思っていたんだけど……違うのか。
「知らなかったとは言え、勧めてしまった私にも責任はあります。申し訳ありません。 ……お詫びになるかわかりませんが、宿代ももったいないですし我が家に滞在してはどうでしょう?」
「いえ、それは……」
「ルクウスト、構わないよね?」
こういう時にリューセントさんって貴族だなぁって思う。相手の意見を否定はしないけど丸め込む感じ。いや、俺を筆頭にしてうちの家族が気弱なのかもしれないけどね。
それ以上の拒否も出来なかった兄ちゃんは客間へと案内されていき、部屋には俺とリューセントさんだけ……となった途端に、リューセントさんの腕が俺の腰に回った。そのままグイッと引き寄せられて、膝の上。
「……あの」
「誰もいないから、良いだろう?」
本当ならいつでもイチャイチャしたいっていうのがリューセントさんの希望。でも、俺がそれに〝待った〟をかけた。だって、いつでもどこでもルクウストさんたちがいるからね!? 気にしないでと言われても気になるよ!!
「……兄ちゃんのこと、ありがとうございます」
「どういたしまして。……そうだ、長期の休みが取れる日程が決定したんだけど、その時にお兄さんも一緒にうちに来てもらうかい? その時までお兄さんがこちらにいればだけど」
一人だと心細いんじゃないかな、と聞かれてそれはその通りだったから頷いた。ただ兄ちゃんもビックリするというか、どっちもどっちな挙動不審っぷりを発揮しそう。
翌朝、冷静になってからこのお屋敷の規模を見て「うそだろ !?」となった兄ちゃん。そんなところにご挨拶の予定を話したら「無茶言うな!!」と叫んだ。だよね、そうなるよね。
でも俺だって怖いんだよ!!
嫌がる兄ちゃんに半泣きになりながら拝み倒すというやり取りがあった。
「ラジェ兄ちゃん、よく奥さんが許したね」
俺が家を出る少し前に結婚したから、兄ちゃんは新婚さんだ。実家の隣に家を建てて、父さんの畑を手伝いながらの別所帯だった。
「あぁうん……嫁さん、出てったから。てか乗り換え?」
「はい?」
「村に来てる行商に新しい人が入って……そいつとトンズラしたっぽい」
金目の物を盗られたりはないみたい。むしろ金目の物なんて最愛の証で用意したブレスレットくらいで、逆にそれは家に置いたままいなくなってたんだって。
逢い引きなんかの直接的なシーンは見ていなくても、奥さんと同じ日に行商人が旅立ったから……そういうことだろうって話で落ち着いたらしい。奥さん、隣村からお嫁入りした人だったからな。村に奥様友達がいればもう少し詳しく話が聞けたかもしれないけど、あんまり交流していなかったぽい。一応、兄ちゃんもそういうところはフォローしてたと思うんだけどね。
「だからまぁ、気分転換も兼ねてなんだよ」
ようやくお尻の痛みが治まった兄ちゃんがソファに座り直して、リューセントさんにぺこりと頭を下げた。
「遅くなりましたが……アシャンの兄、長兄のラジェと言います。両親の代わりにご挨拶をと思ったんですが、お見苦しい格好で失礼しました」
「うちの兄のせいですからお気になさらないでください。リューセント・ウォルズと申します。こちらからご挨拶に伺わなければならないところ、わざわざご足労いただきありがとうございます」
仕事があるでしょうし仕方ないですよ、と笑う兄ちゃんの顔は俺と似ていない。切れ長の目を緩めて奥さんを見ていたのが最近では印象的だったけど、なんとなく眼光が鋭くなっている気がする。あと、ちょっとやつれた気がする。
「アシャン、良い人と巡り会ったな」
あぁでも……こうやって笑う顔は昔と変わらない。
一番上ってことでラジェ兄ちゃんは一番教養がある。田舎って言ってても学校はあるからね。義務教育じゃないから一番上から三番目くらいまでしか通わないし、あとは勉強が好きって子供が親に頼み込んで通うようなところだ。
俺たち兄弟姉妹、学校に行けなかった連中はラジェ兄ちゃんに読み書きを教えてもらった。畑仕事の合間や買い物の時とかにちょろっとだけど、それを教えてもらっていたから基礎が出来ていて、これからの仕事に繋がっている。
「俺さ、兄ちゃんのおかげで仕事も決まりそうなんだ。リューセントさんの仕事場、えっと王都の警備隊なんだけど、そこの事務職で働けそう」
ただ仕送りがなぁ……郵便物がちゃんと届かない世界で、もちろん銀行もなくて、どうやって送るかって問題はあるんだ。
村を出るまでは出稼ぎみたいな感じで年に一回帰るかな~くらいに考えていたけど、リューセントさんと結婚となったらそうそう帰れなくなりそうだし。なんせ帰るのに時間が掛かるし、仕事もそんなに休めないだろうし。
「幸せに暮らしてくれればそれで良いよ。あぁでも、泣きたくなったら帰ってきなさい」
「泣かせませんから心配しないでくださいね」
バチバチっと火花が散ったようなやり取りにポカンとすると、ルクウストさんが部屋の隅で首を小さく横に振っていた。意味はわかるようなわからないような……でもたぶん、俺がここで変なことを言ったら駄目なやつ。
放っておくとずっとバチバチさせそうだから、そういえばと気になっていることをくちにした。
「兄ちゃん、このあとどうするの?」
エルベルトさんの帰路にくっついてきたってことは、もちろんその後の予定なんて決まってないと思われる。というか帰るのだってどうするんだろう。俺がもう働いていたらお金を手渡すことも出来たけど、今のところ無職だからな。お手伝い賃は貯めてるけど、それでまかなえるかな。
「俺にもちゃんと貯金はあるから、心配すんな。あ、でも安い宿を教えてくれるとありがたい」
「ごめん。俺、このおうちしか知らない……」
「……」
最初に泊まった宿が安かったのかどうかわからないんだよ。他と比較していないから。ジルフィスさんの宿は明らかに高そうだったけど、値段は聞いてないし。
「ちょっと待て。改めて、どういう経緯でここでご厄介になってるんだ?」
そう聞かれて、上京初日の話をしたら兄ちゃんが頭を抱えた。
「危機感とか警戒心って言葉は知ってるか? いや、お前がそういうのから逃げていたのは知ってたけど、世間知らずにもほどがあるんじゃないか?」
十八で家から出したのは間違いだったかもしれない、とまで言われてしまった。失礼な。
「知らない人から何かもらっちゃいけないって、お前たちが小さい頃からずっと教えてたよな? なんでそれで知らない人から出された飲み物を飲んでるんだ!」
「出してくれたのはお店の人だもん!!」
「そういう問題じゃないだろう!!」
まぁ確かに、へりくつを捏ねている自覚はある。そして、俺がめちゃくちゃラッキーだったことも、今となってはわかる。
「うちの家族、総じて酒に弱いからな!?」
「……それは知らなかった」
確かに薄めたワインでも良い気持ちになるなぁとは思っていたけど、それが普通だと思っていた。助けを求めていつも配膳してくれているルクウストさんを見つめるとそっと視線を逸らされてしまったし。マジか。
俺が「酒に慣れていないからかな~」と思っていた大きな理由は、前世がザルだったからだ。ザルっていうかワク。そのくらい酔わない体質で、多少楽しい気分になるだけで終わっていた。記憶をなくすとか、寝落ちるとか、そういうこともなかった。だから酒に慣れれば前世と同じ感じになると思っていたんだけど……違うのか。
「知らなかったとは言え、勧めてしまった私にも責任はあります。申し訳ありません。 ……お詫びになるかわかりませんが、宿代ももったいないですし我が家に滞在してはどうでしょう?」
「いえ、それは……」
「ルクウスト、構わないよね?」
こういう時にリューセントさんって貴族だなぁって思う。相手の意見を否定はしないけど丸め込む感じ。いや、俺を筆頭にしてうちの家族が気弱なのかもしれないけどね。
それ以上の拒否も出来なかった兄ちゃんは客間へと案内されていき、部屋には俺とリューセントさんだけ……となった途端に、リューセントさんの腕が俺の腰に回った。そのままグイッと引き寄せられて、膝の上。
「……あの」
「誰もいないから、良いだろう?」
本当ならいつでもイチャイチャしたいっていうのがリューセントさんの希望。でも、俺がそれに〝待った〟をかけた。だって、いつでもどこでもルクウストさんたちがいるからね!? 気にしないでと言われても気になるよ!!
「……兄ちゃんのこと、ありがとうございます」
「どういたしまして。……そうだ、長期の休みが取れる日程が決定したんだけど、その時にお兄さんも一緒にうちに来てもらうかい? その時までお兄さんがこちらにいればだけど」
一人だと心細いんじゃないかな、と聞かれてそれはその通りだったから頷いた。ただ兄ちゃんもビックリするというか、どっちもどっちな挙動不審っぷりを発揮しそう。
翌朝、冷静になってからこのお屋敷の規模を見て「うそだろ !?」となった兄ちゃん。そんなところにご挨拶の予定を話したら「無茶言うな!!」と叫んだ。だよね、そうなるよね。
でも俺だって怖いんだよ!!
嫌がる兄ちゃんに半泣きになりながら拝み倒すというやり取りがあった。
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