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ファニウム(春)のお祭り①
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本当だったらバレンタイン~ホワイトデーあたりに出そうと思っていたお話です。
書き途中のまま放置してしまい、もう秋なタイミングです(笑)
――――――――――
一年とちょっとの間、ほぼ暦と無縁な生活をしてきたけど新婚生活を始めてから暦を意識する生活になった。時間の流れはほぼ一緒、暦は二十八日周期で十三ヶ月――つまり地球とほぼほぼ変わらない。
オーベルシュハルトのお城で働く兵士さんは五日仕事したら一日休みで、城下町のお店は三日営業したら一日休みってことも教えてもらった。結構お休みが多いけど、あっちのお肉屋さんは今日休みで、こっちのお肉屋さんは明日お休み……みたいにズレてるんだってさ。
「みんな、いしょ、やすみ、ない?」
「んぁ? 皆って国の全員か? んなことしたら生活出来なくなるだろ??」
ほらよ、と渡されたのは日本でいうところのアメリカンドッグの入った紙袋。
ここは腸詰めで有名なお肉屋さんで、うっかり「これに棒を刺してたら食べ歩き出来るのに。ついでにパンとかと合わせたら腹持ちも良いね」と言ったらこうなった。揚げてないからウィンナーロールのほうが近いかもしれない。モチモチなパンとジューシーなウィンナーが美味しいんだ。
「あ、でも今度それに近いのがあるな。ファニウムの日だ」
「ふぁに?」
「なんでぇ、セルトは教えてないのか?」
「ん。しらない。おせーて」
相変わらずの片言会話でも根気よく話してくれるのは、そのお店の店主のスークンさん。セルトさんや兄貴とも顔見知りで、幼なじみになるのかな? あ、ちなみに豚の獣人さんです。
この世界、共食いの概念はないけどちょっとビビりました……いや、この腸詰めもツィピドっていう四つ足動物が原材料なんだけどさ。うん。それでもビビるよね。
「ここんとこちょっと暖かくなってきただろ? そうするとな、花が増えるよな?」
「うんうん」
「花が増えると嬉しいな、この嬉しさを周りにも分けたいな。そう思った昔の人が、まずは自分の番に花を贈ったんだそーな」
「ほー?」
「それで贈ったらあら不思議。ちょっとだけ良いことが起きた」
うん? 急にフンワリしてきたぞ?
「それを聞いていた人が試してみたら、やっぱり良いことが起きた。こりゃ皆で祭りにしちまおうってことで、ファニウムの日にはまずは番や恋人に贈り物をするんだな」
「一つ訂正をするなら、昔の人ではなくオーベルシュハルトの過去の王が始めたんですよ」
「あ、じゅどさん。かいもの、おわる、した?」
「ええ。お待たせしましたね。――スークン、教える時には来歴までちゃんと教えなさい」
「ジュードは細かすぎんだよ……」
はぁ、と溜息をついたスークンさんは「ちゃんとしたことはジュードに教えてもらえ」とさじを投げた。一応、このフンワリ設定のほうが有名なんだってさ。
哀愁漂うスークンさんに別れを告げて、まだ間借りしているお城へとジュードさんと一緒に歩いて帰る。
「それはセルトの分ですか?」
「うん。おしごと、おつかれ、わたす」
ジュードさんが買い出しに出るっていうからついてきたんだけど、スークンさんのところでこれが買えて良かった。俺はまだ定休日の把握ってしてないから、買い物って行き当たりばったりなんだよね。料理をする訳じゃないし、こういう買い食いがメインなんだけど。
「先ほどのファニウムの日ですが……」
「うん?」
「本来は、王の番の誕生日だったんですよ。何代前の、までは理解出来ないと思うので説明はしませんけれどね」
つまるところ、こうだ――番の誕生日を素直に祝えなかった王様が「ファニウムだから」と花を渡した。するとまぁあれこれ盛り上がって、盛り上がったついでに子宝にも恵まれた。これを記念として自分の番の誕生日を皆で祝っておくれとなりかけたところ、番の人に猛反対を喰らって〝春を言祝ぐ日〟として定着させるに至った、と。
ファニウムって古い言葉で〝春〟って意味なんだってさ。
「まぁ……ちょと嫌、じぶんの日、おいわい」
「そのままの理由だと外聞が悪いですからね。良いことがあった日、良いことのお裾分けをする日となった訳です」
それなら納得です。日本でいうバレンタインとホワイトデーみたいな感じかな? どんな物をあげるのが良いんだろう??
「詳しくは陛下に伺いなさい。その腸詰めパン、陛下の分も用意しているのでしょう?」
「じゅどさんのもある。はい」
「……どうも。君は色恋よりも食い気な気がしますね」
それについては異論ありませんね! 美味しい物は大事です!!
てくてくと一緒に歩いていたジュードさんにパンを一つ手渡して、バイバイっとしてから兄貴の執務室へ――そろそろセルトさんも訓練が終わる頃だしね。俺が訓練所に顔を出すの、あんまりいい顔しないんだ。兄貴曰く「面倒くせぇんだろ?」ってことだけど、たまには見に行きたいんだけどなぁ。
『兄貴ー、今大丈夫?』
「おー、健翔か。買い出しは終わったのか?」
『うん。これ、お土産ね。セルトさんとカーライルさんは?』
「もうそろそろじゃねぇか?」
手渡したそばから「お、スークンのとこのか」って言いながら取り出してる兄貴。これで王様っていうんだから不思議だよね。
『あ、一人一個だからね!』
「ちっ……まぁ良いけど。スークン、こんなん作れるのにベジタリアンなんだよな。ウケる」
『……それは初めて聞いた。っていうか、兄貴に聞きたいことあるんだけど。出来ればセルトさんたちが帰ってくる前に』
大口を開けてパンにかぶりついていたけど視線で「なに?」と聞いてくれたので、さっき教えてもらったファニウムについて何をあげるのがベターか聞いてみた。
バレンタインだったらチョコレート、ホワイトデーならマシュマロみたいな決まりがあったら申し訳ないじゃん。男性から女性からって決まりはなさそうだけどさ。
「まぁ、ベターなのは花だな。子供ならそこら辺の花を摘むし、ちょっと手を掛けたければ押し花にしたりする。大人になれば、それこそ貴金属とかで花モチーフ……なのか? 飴細工ってのも基本だけど」
『飴細工?』
「花を象った飴が、その日だけ露天に並ぶんだよ。小遣いで買える小さいのから、手の込んだブーケみたいなのまでな」
『へー……』
でもセルトさんって甘いの苦手っぽいんだよね。トゥリスでも辛いパウダーの掛かったクパイを食べてたもん。
『貴金属って、セルトさんあんまり使わないっぽいしなぁ』
「んなもん、世界が変わっても変わらないただ一つのモンがあるから心配すんな」
『なにその掃除機みたいな説明』
「プレゼントは、わ・た・しってやつ?」
『……』
兄貴、それ自分にもフラグを立てる諸刃の剣って知ってる? てかそれ言いながらパンのカスを口元にくっつけてるの、本当に残念な人だけど大丈夫??
でもファニウムの話はそこで終わり。
セルトさんとカーライルさんが戻ってきて、なんとなく話が切り替わっちゃったから……いやだって、口元のパンカスにめざとく気付いたカーライルさんがさ、ヒョイパクってさ! それを目の前で見せられた弟の気持ちを百四十文字以内で……いやまぁラブラブで良いですけど。
獣人さんは総じて隠さないから、セルトさんも気にしていないっぽいし。いつか慣れるのかなぁ……
「いや、お前らも大概だからな?」
『……何が?』
セルトさんに「あーん」とされた腸詰めパンを食べつつ、首を傾げるしかなかった。
書き途中のまま放置してしまい、もう秋なタイミングです(笑)
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一年とちょっとの間、ほぼ暦と無縁な生活をしてきたけど新婚生活を始めてから暦を意識する生活になった。時間の流れはほぼ一緒、暦は二十八日周期で十三ヶ月――つまり地球とほぼほぼ変わらない。
オーベルシュハルトのお城で働く兵士さんは五日仕事したら一日休みで、城下町のお店は三日営業したら一日休みってことも教えてもらった。結構お休みが多いけど、あっちのお肉屋さんは今日休みで、こっちのお肉屋さんは明日お休み……みたいにズレてるんだってさ。
「みんな、いしょ、やすみ、ない?」
「んぁ? 皆って国の全員か? んなことしたら生活出来なくなるだろ??」
ほらよ、と渡されたのは日本でいうところのアメリカンドッグの入った紙袋。
ここは腸詰めで有名なお肉屋さんで、うっかり「これに棒を刺してたら食べ歩き出来るのに。ついでにパンとかと合わせたら腹持ちも良いね」と言ったらこうなった。揚げてないからウィンナーロールのほうが近いかもしれない。モチモチなパンとジューシーなウィンナーが美味しいんだ。
「あ、でも今度それに近いのがあるな。ファニウムの日だ」
「ふぁに?」
「なんでぇ、セルトは教えてないのか?」
「ん。しらない。おせーて」
相変わらずの片言会話でも根気よく話してくれるのは、そのお店の店主のスークンさん。セルトさんや兄貴とも顔見知りで、幼なじみになるのかな? あ、ちなみに豚の獣人さんです。
この世界、共食いの概念はないけどちょっとビビりました……いや、この腸詰めもツィピドっていう四つ足動物が原材料なんだけどさ。うん。それでもビビるよね。
「ここんとこちょっと暖かくなってきただろ? そうするとな、花が増えるよな?」
「うんうん」
「花が増えると嬉しいな、この嬉しさを周りにも分けたいな。そう思った昔の人が、まずは自分の番に花を贈ったんだそーな」
「ほー?」
「それで贈ったらあら不思議。ちょっとだけ良いことが起きた」
うん? 急にフンワリしてきたぞ?
「それを聞いていた人が試してみたら、やっぱり良いことが起きた。こりゃ皆で祭りにしちまおうってことで、ファニウムの日にはまずは番や恋人に贈り物をするんだな」
「一つ訂正をするなら、昔の人ではなくオーベルシュハルトの過去の王が始めたんですよ」
「あ、じゅどさん。かいもの、おわる、した?」
「ええ。お待たせしましたね。――スークン、教える時には来歴までちゃんと教えなさい」
「ジュードは細かすぎんだよ……」
はぁ、と溜息をついたスークンさんは「ちゃんとしたことはジュードに教えてもらえ」とさじを投げた。一応、このフンワリ設定のほうが有名なんだってさ。
哀愁漂うスークンさんに別れを告げて、まだ間借りしているお城へとジュードさんと一緒に歩いて帰る。
「それはセルトの分ですか?」
「うん。おしごと、おつかれ、わたす」
ジュードさんが買い出しに出るっていうからついてきたんだけど、スークンさんのところでこれが買えて良かった。俺はまだ定休日の把握ってしてないから、買い物って行き当たりばったりなんだよね。料理をする訳じゃないし、こういう買い食いがメインなんだけど。
「先ほどのファニウムの日ですが……」
「うん?」
「本来は、王の番の誕生日だったんですよ。何代前の、までは理解出来ないと思うので説明はしませんけれどね」
つまるところ、こうだ――番の誕生日を素直に祝えなかった王様が「ファニウムだから」と花を渡した。するとまぁあれこれ盛り上がって、盛り上がったついでに子宝にも恵まれた。これを記念として自分の番の誕生日を皆で祝っておくれとなりかけたところ、番の人に猛反対を喰らって〝春を言祝ぐ日〟として定着させるに至った、と。
ファニウムって古い言葉で〝春〟って意味なんだってさ。
「まぁ……ちょと嫌、じぶんの日、おいわい」
「そのままの理由だと外聞が悪いですからね。良いことがあった日、良いことのお裾分けをする日となった訳です」
それなら納得です。日本でいうバレンタインとホワイトデーみたいな感じかな? どんな物をあげるのが良いんだろう??
「詳しくは陛下に伺いなさい。その腸詰めパン、陛下の分も用意しているのでしょう?」
「じゅどさんのもある。はい」
「……どうも。君は色恋よりも食い気な気がしますね」
それについては異論ありませんね! 美味しい物は大事です!!
てくてくと一緒に歩いていたジュードさんにパンを一つ手渡して、バイバイっとしてから兄貴の執務室へ――そろそろセルトさんも訓練が終わる頃だしね。俺が訓練所に顔を出すの、あんまりいい顔しないんだ。兄貴曰く「面倒くせぇんだろ?」ってことだけど、たまには見に行きたいんだけどなぁ。
『兄貴ー、今大丈夫?』
「おー、健翔か。買い出しは終わったのか?」
『うん。これ、お土産ね。セルトさんとカーライルさんは?』
「もうそろそろじゃねぇか?」
手渡したそばから「お、スークンのとこのか」って言いながら取り出してる兄貴。これで王様っていうんだから不思議だよね。
『あ、一人一個だからね!』
「ちっ……まぁ良いけど。スークン、こんなん作れるのにベジタリアンなんだよな。ウケる」
『……それは初めて聞いた。っていうか、兄貴に聞きたいことあるんだけど。出来ればセルトさんたちが帰ってくる前に』
大口を開けてパンにかぶりついていたけど視線で「なに?」と聞いてくれたので、さっき教えてもらったファニウムについて何をあげるのがベターか聞いてみた。
バレンタインだったらチョコレート、ホワイトデーならマシュマロみたいな決まりがあったら申し訳ないじゃん。男性から女性からって決まりはなさそうだけどさ。
「まぁ、ベターなのは花だな。子供ならそこら辺の花を摘むし、ちょっと手を掛けたければ押し花にしたりする。大人になれば、それこそ貴金属とかで花モチーフ……なのか? 飴細工ってのも基本だけど」
『飴細工?』
「花を象った飴が、その日だけ露天に並ぶんだよ。小遣いで買える小さいのから、手の込んだブーケみたいなのまでな」
『へー……』
でもセルトさんって甘いの苦手っぽいんだよね。トゥリスでも辛いパウダーの掛かったクパイを食べてたもん。
『貴金属って、セルトさんあんまり使わないっぽいしなぁ』
「んなもん、世界が変わっても変わらないただ一つのモンがあるから心配すんな」
『なにその掃除機みたいな説明』
「プレゼントは、わ・た・しってやつ?」
『……』
兄貴、それ自分にもフラグを立てる諸刃の剣って知ってる? てかそれ言いながらパンのカスを口元にくっつけてるの、本当に残念な人だけど大丈夫??
でもファニウムの話はそこで終わり。
セルトさんとカーライルさんが戻ってきて、なんとなく話が切り替わっちゃったから……いやだって、口元のパンカスにめざとく気付いたカーライルさんがさ、ヒョイパクってさ! それを目の前で見せられた弟の気持ちを百四十文字以内で……いやまぁラブラブで良いですけど。
獣人さんは総じて隠さないから、セルトさんも気にしていないっぽいし。いつか慣れるのかなぁ……
「いや、お前らも大概だからな?」
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