44 / 57
危険なお風呂タイム※
しおりを挟む
兄貴を抱き上げたカーライルさんの動きは速かった。ジュードさんとレフカさんは慣れているのか、ダミアンさんの淹れてくれたお茶を優雅に飲んでる。俺? 俺はセルトさんに抱っこされたまんま、同じく部屋を出ることになりました。そんな俺にジュードさんは〝シッシッ〟て感じで手を振ってくれて、レフカさんは苦笑気味に〝ばいばい〟って…………
(やっぱりそういうことですかね?)
いやわかるんだよ? 両想いになってからの、ね? そういうアレコレが待ち受けているのは……わかるんだけど、ほらまだお日様が出てる時間なのでちょっと遠慮したいかなって、思ってる俺を尻目にセルトさんの大股歩きで速攻お部屋に到着しちゃう。
『あ、の……セルトさん?! えっとその……んっ』
あ、これは駄目ですね。ちょっと待ってと言う間もなく、お口とお口がくっついちゃった。いやでもここで口を開けたら濃厚チューでなし崩しになるから、断固として口は開けませんよ。開けません。開け……顎、こしょこしょするのは止めてください。
「怒っているのか?」
『っ、はぁ……なんでです?』
「ケントに、気持ちをちゃんと伝えていなかったから……」
『そこはもう良いですよ。俺だって〝言ってもわからないだろうし〟って伝えるのを放棄していましたから。……出来る限り、ちゃんと伝えましょうね。これからは」
どちらかと言うと、俺が手綱を持たないとならないかなって感じだけど。そこは言わなくても良いだろう。
「これから……」
『はい。これからは、ちゃんと言いましょう。言葉も通じるようになりましたしね』
「……したい」
未来に向けて「離れませんよー」って意味が通じたらしく、ちょっと気持ちが上向いたようなセルトさんだったけど次に言った言葉がダイレクト! いやまぁしたいんでしょうね、お腹に当たってるアレがアレな状態ですもんね!!
『それは駄目です』
「なぜ? カーライルたちも今頃は……」
『わー!! 言わないでください! 兄貴のそういうのはちょっと生々しいので!!』
そりゃそういう状況だろうなってわかってるよ。俺が向こうでのことを暴露したから、きっとお仕置きセッ! ……の最中だと思いますよ。でも駄目。そういうのは秘め事なので言っちゃ駄目。
「とは言っても、匂いでわかるからな」
『あー……』
そういう意味では、獣人さんってフルオープンなんだった。なんてこと。でも「だから良いだろう」は駄目です。良くないです。
『まだ明るいし……あと、お風呂も入ってない……し…………駄目です』
「なら入るか?」
『ふぇ?! え、だって……トゥリスでは嫌がってたじゃないですか』
「あの時はケントの裸を見て自分を抑えられるとは思わなかったからな。今は抑えなくても良いだろう?」
むしろ俺のほうが意識しちゃって駄目なんですけど?! なんて言葉はセルトさんを喜ばせるだけで、またしても俵抱きにされて脱衣所に押し込められた。あ、ここはね俺の部屋に備え付けられてるお風呂っていうかシャワールーム。大浴場よりは狭いけど、湯船もあるしトイレも別の安心設計……じゃないよ!
『あばばば……!』
「そんなに照れなくても良いだろう」
『だって! セ、セルトさん……おっきくしすぎなんですもん!』
開き直りすぎだよ。惜しげも無く肉体美を晒して、ついでにあそこがアレな状態で堂々としてるなんて……日本人には刺激が強すぎる。なんとか逃げようとしたけど俺の服もポポイッと脱がされて、そのままお湯を被らされてしまった。逃げられない。いや、背後から抱きしめられてるから逃げようもないんだけどさ。
(当たってますよー)
というか当ててるんでしょうね。クツクツと笑いながら石けんを手に取って素手で洗ってくるし。俺がどうにかして淫靡な路線から方向転換させようと思っても、セルトさんのが一枚も二枚も上手だった。ぴったりくっつきながら無い胸を執拗に洗ってくるし、逃げようと腰を捻ればセルトさんの相棒に腰やお尻を押し付けることになる。
「……反応してきた」
『ん、んッ……だってぇ……セルトさんがエッチな動きする、あぅっ、ン』
お湯が肌を流れる感触にもビクビクしていると、俺の相棒がバッチリ反応してしまった。そこをヌルヌルの手で包まれるとか、酷い。気持ちよくて辛い。恥ずかしい声が漏れそうで口を両手で押さえると、セルトさんの動きを止めることなんて出来なくなる。
『あっ、ふぅ……だめ、せるとさ……んっ、ん』
身長差なんてなんのそので、俺の足の間にセルトさんの大きくなった相棒が差し込まれた。前は相変わらずヌルヌルのまま擦られていて、後ろからはセルトさんの熱いモノが……前にも後ろにも逃げられなくて、逆にセルトさんの動きを助けるようにお尻が動いてしまう。そのたびに割れ目から玉までが擦れる。
「は、ぁ……ケント、揺れてる」
『セルトさんのせぃい……あッ、おしり、駄目。入れな……ふぅうっ』
酷い。酷い。なんの準備もしていない状態で、前後に揺する時に穴に引っかけるようにして動かしてくるとか酷い。でも一番酷いのは、それにキュンキュンしちゃってる俺かもしれない。
『駄目、だめ……っ』
「あぁ……それは、後でな」
首を振って快楽を逃がしている俺に気付いているのに、そう言ったセルトさんが両手で腰を掴んだ。そのまま、さっきの動きなんて目じゃない勢いで前後に揺すられる。ぱちゅ、ぱちんって音がシャワーの音に紛れて聞こえてくるくらいで、俺は崩れ落ちないように立ってるのがやっとだった。
『あっや……は、ぁ……あ……』
「ケント。好きだ……愛してる……」
『っ?! あ、ぁ~~~~!!』
ただ一言、好きって言われただけで上り詰めた。全身が硬直して、ドクドクと聞こえる鼓動とちんちんが連動する。足にも力が入りまくったみたいで、一拍置いてからセルトさんからも「くっ」と殺した息が聞こえる。
温かいものが足を伝っていくのにも体が震えて、俺、もう駄目かもしれない。
(やっぱりそういうことですかね?)
いやわかるんだよ? 両想いになってからの、ね? そういうアレコレが待ち受けているのは……わかるんだけど、ほらまだお日様が出てる時間なのでちょっと遠慮したいかなって、思ってる俺を尻目にセルトさんの大股歩きで速攻お部屋に到着しちゃう。
『あ、の……セルトさん?! えっとその……んっ』
あ、これは駄目ですね。ちょっと待ってと言う間もなく、お口とお口がくっついちゃった。いやでもここで口を開けたら濃厚チューでなし崩しになるから、断固として口は開けませんよ。開けません。開け……顎、こしょこしょするのは止めてください。
「怒っているのか?」
『っ、はぁ……なんでです?』
「ケントに、気持ちをちゃんと伝えていなかったから……」
『そこはもう良いですよ。俺だって〝言ってもわからないだろうし〟って伝えるのを放棄していましたから。……出来る限り、ちゃんと伝えましょうね。これからは」
どちらかと言うと、俺が手綱を持たないとならないかなって感じだけど。そこは言わなくても良いだろう。
「これから……」
『はい。これからは、ちゃんと言いましょう。言葉も通じるようになりましたしね』
「……したい」
未来に向けて「離れませんよー」って意味が通じたらしく、ちょっと気持ちが上向いたようなセルトさんだったけど次に言った言葉がダイレクト! いやまぁしたいんでしょうね、お腹に当たってるアレがアレな状態ですもんね!!
『それは駄目です』
「なぜ? カーライルたちも今頃は……」
『わー!! 言わないでください! 兄貴のそういうのはちょっと生々しいので!!』
そりゃそういう状況だろうなってわかってるよ。俺が向こうでのことを暴露したから、きっとお仕置きセッ! ……の最中だと思いますよ。でも駄目。そういうのは秘め事なので言っちゃ駄目。
「とは言っても、匂いでわかるからな」
『あー……』
そういう意味では、獣人さんってフルオープンなんだった。なんてこと。でも「だから良いだろう」は駄目です。良くないです。
『まだ明るいし……あと、お風呂も入ってない……し…………駄目です』
「なら入るか?」
『ふぇ?! え、だって……トゥリスでは嫌がってたじゃないですか』
「あの時はケントの裸を見て自分を抑えられるとは思わなかったからな。今は抑えなくても良いだろう?」
むしろ俺のほうが意識しちゃって駄目なんですけど?! なんて言葉はセルトさんを喜ばせるだけで、またしても俵抱きにされて脱衣所に押し込められた。あ、ここはね俺の部屋に備え付けられてるお風呂っていうかシャワールーム。大浴場よりは狭いけど、湯船もあるしトイレも別の安心設計……じゃないよ!
『あばばば……!』
「そんなに照れなくても良いだろう」
『だって! セ、セルトさん……おっきくしすぎなんですもん!』
開き直りすぎだよ。惜しげも無く肉体美を晒して、ついでにあそこがアレな状態で堂々としてるなんて……日本人には刺激が強すぎる。なんとか逃げようとしたけど俺の服もポポイッと脱がされて、そのままお湯を被らされてしまった。逃げられない。いや、背後から抱きしめられてるから逃げようもないんだけどさ。
(当たってますよー)
というか当ててるんでしょうね。クツクツと笑いながら石けんを手に取って素手で洗ってくるし。俺がどうにかして淫靡な路線から方向転換させようと思っても、セルトさんのが一枚も二枚も上手だった。ぴったりくっつきながら無い胸を執拗に洗ってくるし、逃げようと腰を捻ればセルトさんの相棒に腰やお尻を押し付けることになる。
「……反応してきた」
『ん、んッ……だってぇ……セルトさんがエッチな動きする、あぅっ、ン』
お湯が肌を流れる感触にもビクビクしていると、俺の相棒がバッチリ反応してしまった。そこをヌルヌルの手で包まれるとか、酷い。気持ちよくて辛い。恥ずかしい声が漏れそうで口を両手で押さえると、セルトさんの動きを止めることなんて出来なくなる。
『あっ、ふぅ……だめ、せるとさ……んっ、ん』
身長差なんてなんのそので、俺の足の間にセルトさんの大きくなった相棒が差し込まれた。前は相変わらずヌルヌルのまま擦られていて、後ろからはセルトさんの熱いモノが……前にも後ろにも逃げられなくて、逆にセルトさんの動きを助けるようにお尻が動いてしまう。そのたびに割れ目から玉までが擦れる。
「は、ぁ……ケント、揺れてる」
『セルトさんのせぃい……あッ、おしり、駄目。入れな……ふぅうっ』
酷い。酷い。なんの準備もしていない状態で、前後に揺する時に穴に引っかけるようにして動かしてくるとか酷い。でも一番酷いのは、それにキュンキュンしちゃってる俺かもしれない。
『駄目、だめ……っ』
「あぁ……それは、後でな」
首を振って快楽を逃がしている俺に気付いているのに、そう言ったセルトさんが両手で腰を掴んだ。そのまま、さっきの動きなんて目じゃない勢いで前後に揺すられる。ぱちゅ、ぱちんって音がシャワーの音に紛れて聞こえてくるくらいで、俺は崩れ落ちないように立ってるのがやっとだった。
『あっや……は、ぁ……あ……』
「ケント。好きだ……愛してる……」
『っ?! あ、ぁ~~~~!!』
ただ一言、好きって言われただけで上り詰めた。全身が硬直して、ドクドクと聞こえる鼓動とちんちんが連動する。足にも力が入りまくったみたいで、一拍置いてからセルトさんからも「くっ」と殺した息が聞こえる。
温かいものが足を伝っていくのにも体が震えて、俺、もう駄目かもしれない。
11
お気に入りに追加
660
あなたにおすすめの小説

美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。

平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

【完結】元騎士は相棒の元剣闘士となんでも屋さん営業中
きよひ
BL
ここはドラゴンや魔獣が住み、冒険者や魔術師が職業として存在する世界。
カズユキはある国のある領のある街で「なんでも屋」を営んでいた。
家庭教師に家業の手伝い、貴族の護衛に魔獣退治もなんでもござれ。
そんなある日、相棒のコウが気絶したオッドアイの少年、ミナトを連れて帰ってくる。
この話は、お互い想い合いながらも10年間硬直状態だったふたりが、純真な少年との関わりや事件によって動き出す物語。
※コウ(黒髪長髪/褐色肌/青目/超高身長/無口美形)×カズユキ(金髪短髪/色白/赤目/高身長/美形)←ミナト(赤髪ベリーショート/金と黒のオッドアイ/細身で元気な15歳)
※受けのカズユキは性に奔放な設定のため、攻めのコウ以外との体の関係を仄めかす表現があります。
※同性婚が認められている世界観です。
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結

獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる