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色気より食い気
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着替えて、ご飯をぼっちで食べて(護衛だからってセルトさんは一緒に食べてくれなかった……)、兄貴の仕事部屋? 執務室? の端っこでお勉強タイムです。
「セルト」
「ちゅ、ちゅると!」
「せ・る・と」
「しぇ・う・とぉ!!」
えー……ダミアンさんが「では、名前から始めますよ」と教えてくれてるんですが、俺の舌が回りません。
向こうの机で仕事してる兄貴は突っ伏して笑っているし、横で見守ってくれてるセルトさんはほっこりしてる。いや、ほっこりしないでよ。
『うぇー……兄貴ぃ、これインカムみたいにして日本語と変換出来ないの?』
「……アホ言うな。それだって作るの大変なんだぞ」
『でもこれ、全部の〝声〟拾っちゃうよね。さっき[おまえのかーちゃんでーべそ]って聞こえて、何かと思ったよ』
鳥がね、外で鳴いてたんです。何故か音の外れた感じで[お前の母ちゃんデーベソ]と聞こえた時の俺の気持ちよ……外したら[ピチチ、チチ、チー]って鳴いてました。なんでそれがそのネタになるんだよ。
「聞こえた音を全部変換するでもすげぇだろうが。……まぁ、ちっちぇ頃にお遊びで作ったんだけどな。最初に聞いたのはホルリスの[お、嬢ちゃん良い尻してんなぁ]で、そのまま封印した」
兄貴と一番仲の良いホルリスだったらしいよ。わっくわくで準備して、わっくわくで装着したら雌のホルリスに向けてのセクハラ発言……それは悲しい。
これ、近いモノは補聴器になるのかな。周りで聞こえてる音をそのまま日本語に変換してるんだって。特殊な鉱石を加工して、電磁波の膜を耳の周りに張ってると説明された。うん、よくわかんない。俺を探すにあたって日本語翻訳にして何個か作ったけど、それは捜索組が国外持ち出し中。俺が見つかったから順次帰ってくるだろうってさ。複数あればそれぞれ専用の翻訳機に出来るみたいだけど……「変更するの面倒くさいから、お前が言葉を覚えろ」と言われました。うへぇ。
「ふむ……では〝スネンダ〟」
「スネンダ!!」
「……言えましたね。食べ物の名前から覚えていくのが良いかもしれませんね」
またしても兄貴が「食い気かよ!!」って爆笑してる。いやだって、勢いこんで言ってみたら言えちゃったんだよ。セルトさんごめんなさい、お耳をペタってしないでください。
その後も食べ物系の名前を何個か教えてもらって、そのたびに復唱……なんてことを繰り返していたらお腹が空いてきた。
「ではここまでにいたしましょう。お腹が鳴りそうなお顔をしておりますからね。――レオルカ様、そろそろあの方もいらっしゃるかと」
「だな。移動すっか」
(そういえば顔見せとかもあるって言ってたんだっけ?)
誰と会うかは言われてなくて、今の時点でもなんにも説明がない。偉い人だと困る……と思ったけど、この国で一番偉いのは兄貴だった。そして宰相がジュードさん……あれ? もう偉い人には会ってるや。
お茶会も一緒にって感じらしくて、昨日通された部屋に移動する。すでにジュードさんは席に座っていて、優雅にお茶を飲んでたよ。むしろ貴方が王様みたいです。
「どうですか? 勉強の進捗は」
「あー……食いもんばっかり覚えてる」
「は?」
「どうにもこうにも、セルトってまず言えてねぇからな」
「スネンダ! ラビルー! カリャ! クパイ! チュリュト!!」
あれ? おかしいな。覚えた単語を連呼したら、ジュードさんがまたしても哀れみの目で見てきたよ。ラビルーはスネンダと同じくらいポピュラーなお肉の名前。カリャは昨日食べたクッキーの中に入っていたやつ。クパイはセルトさんと一緒に屋台で食べたオヤツの名前。結構覚えたでしょ? 褒めてくれても良いんですよ? 最後に〝セルト〟って言ったつもりがおかしな言葉になってたのは目をつむって下さい。
ジュードさんの哀れみの目から顔を背けていると、ドタドタって音が近付いてきた。
「お、来たな。――レフカ」
「もぉお! ごめんなさいね、子供が寝付かなくって。――初めまして! 可愛い弟くん!」
『?!』
パッと見、兄貴のそっくりさん。違いといったら色が違うところ? 兄貴は黒いけど、この人は黄色い。あと、声が少し高い。でも見た目は兄貴そのまんま。
『え、ツーピーキャラ? ドッペルゲンガー??』
「こいつはレフカ。じーさんが三兄弟っつったろ? その弟の孫、つまり俺のハトコだよ。それにしちゃあそっくりではあるんだけど」
『え? 兄弟ってオチじゃなくて?』
「こいつ、こんなんだけど女だぞ?」
兄貴のそっくりさん、レフカさんはまさかの女性でした。よーく見ると確かにって感じはするんだけど、初見だとめっちゃ男の人。あの、ほら、某歌劇団の男役さんみたいな感じ。
しかもセルトさんがこっそり「アデラールの奥さんだ」って教えてくれて、二度見しちゃったよ。
「てか、子供の寝付きってお前んトコいくつになったんだよ」
「レオルカ、あなた……随分と言葉遣いが悪くなったわね。カーライルが泣くわよ。あぁ、それとウチね、いま五人なのよ。あなたがいなくなった後に双子が産まれたの」
「……それでよく影武者してたな、お前」
背格好がそっくりだから、兄貴がいない二年間を「王様は生きてますよー元気ですよー」ってアピールしてたんだって。国内ではバレていても、国外では結構通じたらしいよ。髪色は染め粉を使って染めてたらしく、特徴的な尻尾はカバーをつければ大丈夫だったそうな。
そう。尻尾。兄貴は豹だから全体にフサフサな毛が生えた尻尾なんだけど、レフカさんは途中までは毛が短くて先っぽがポサポサしてる尻尾。なんだっけ、この尻尾。
『レフカさんの獣種って何?』
「ライオン」
『あー……納得した。兄貴がお姉さん言葉で話してるみたいな違和感はちょっとあるけど』
兄貴が通訳で俺のことを紹介してくれたから、ペコッと頭を下げる。
「まー、本当に黒髪黒目なのね! 可愛いわー、ケントくんはおいくつなのかしら?」
訂正。やっぱり違和感しかないや。
「セルト」
「ちゅ、ちゅると!」
「せ・る・と」
「しぇ・う・とぉ!!」
えー……ダミアンさんが「では、名前から始めますよ」と教えてくれてるんですが、俺の舌が回りません。
向こうの机で仕事してる兄貴は突っ伏して笑っているし、横で見守ってくれてるセルトさんはほっこりしてる。いや、ほっこりしないでよ。
『うぇー……兄貴ぃ、これインカムみたいにして日本語と変換出来ないの?』
「……アホ言うな。それだって作るの大変なんだぞ」
『でもこれ、全部の〝声〟拾っちゃうよね。さっき[おまえのかーちゃんでーべそ]って聞こえて、何かと思ったよ』
鳥がね、外で鳴いてたんです。何故か音の外れた感じで[お前の母ちゃんデーベソ]と聞こえた時の俺の気持ちよ……外したら[ピチチ、チチ、チー]って鳴いてました。なんでそれがそのネタになるんだよ。
「聞こえた音を全部変換するでもすげぇだろうが。……まぁ、ちっちぇ頃にお遊びで作ったんだけどな。最初に聞いたのはホルリスの[お、嬢ちゃん良い尻してんなぁ]で、そのまま封印した」
兄貴と一番仲の良いホルリスだったらしいよ。わっくわくで準備して、わっくわくで装着したら雌のホルリスに向けてのセクハラ発言……それは悲しい。
これ、近いモノは補聴器になるのかな。周りで聞こえてる音をそのまま日本語に変換してるんだって。特殊な鉱石を加工して、電磁波の膜を耳の周りに張ってると説明された。うん、よくわかんない。俺を探すにあたって日本語翻訳にして何個か作ったけど、それは捜索組が国外持ち出し中。俺が見つかったから順次帰ってくるだろうってさ。複数あればそれぞれ専用の翻訳機に出来るみたいだけど……「変更するの面倒くさいから、お前が言葉を覚えろ」と言われました。うへぇ。
「ふむ……では〝スネンダ〟」
「スネンダ!!」
「……言えましたね。食べ物の名前から覚えていくのが良いかもしれませんね」
またしても兄貴が「食い気かよ!!」って爆笑してる。いやだって、勢いこんで言ってみたら言えちゃったんだよ。セルトさんごめんなさい、お耳をペタってしないでください。
その後も食べ物系の名前を何個か教えてもらって、そのたびに復唱……なんてことを繰り返していたらお腹が空いてきた。
「ではここまでにいたしましょう。お腹が鳴りそうなお顔をしておりますからね。――レオルカ様、そろそろあの方もいらっしゃるかと」
「だな。移動すっか」
(そういえば顔見せとかもあるって言ってたんだっけ?)
誰と会うかは言われてなくて、今の時点でもなんにも説明がない。偉い人だと困る……と思ったけど、この国で一番偉いのは兄貴だった。そして宰相がジュードさん……あれ? もう偉い人には会ってるや。
お茶会も一緒にって感じらしくて、昨日通された部屋に移動する。すでにジュードさんは席に座っていて、優雅にお茶を飲んでたよ。むしろ貴方が王様みたいです。
「どうですか? 勉強の進捗は」
「あー……食いもんばっかり覚えてる」
「は?」
「どうにもこうにも、セルトってまず言えてねぇからな」
「スネンダ! ラビルー! カリャ! クパイ! チュリュト!!」
あれ? おかしいな。覚えた単語を連呼したら、ジュードさんがまたしても哀れみの目で見てきたよ。ラビルーはスネンダと同じくらいポピュラーなお肉の名前。カリャは昨日食べたクッキーの中に入っていたやつ。クパイはセルトさんと一緒に屋台で食べたオヤツの名前。結構覚えたでしょ? 褒めてくれても良いんですよ? 最後に〝セルト〟って言ったつもりがおかしな言葉になってたのは目をつむって下さい。
ジュードさんの哀れみの目から顔を背けていると、ドタドタって音が近付いてきた。
「お、来たな。――レフカ」
「もぉお! ごめんなさいね、子供が寝付かなくって。――初めまして! 可愛い弟くん!」
『?!』
パッと見、兄貴のそっくりさん。違いといったら色が違うところ? 兄貴は黒いけど、この人は黄色い。あと、声が少し高い。でも見た目は兄貴そのまんま。
『え、ツーピーキャラ? ドッペルゲンガー??』
「こいつはレフカ。じーさんが三兄弟っつったろ? その弟の孫、つまり俺のハトコだよ。それにしちゃあそっくりではあるんだけど」
『え? 兄弟ってオチじゃなくて?』
「こいつ、こんなんだけど女だぞ?」
兄貴のそっくりさん、レフカさんはまさかの女性でした。よーく見ると確かにって感じはするんだけど、初見だとめっちゃ男の人。あの、ほら、某歌劇団の男役さんみたいな感じ。
しかもセルトさんがこっそり「アデラールの奥さんだ」って教えてくれて、二度見しちゃったよ。
「てか、子供の寝付きってお前んトコいくつになったんだよ」
「レオルカ、あなた……随分と言葉遣いが悪くなったわね。カーライルが泣くわよ。あぁ、それとウチね、いま五人なのよ。あなたがいなくなった後に双子が産まれたの」
「……それでよく影武者してたな、お前」
背格好がそっくりだから、兄貴がいない二年間を「王様は生きてますよー元気ですよー」ってアピールしてたんだって。国内ではバレていても、国外では結構通じたらしいよ。髪色は染め粉を使って染めてたらしく、特徴的な尻尾はカバーをつければ大丈夫だったそうな。
そう。尻尾。兄貴は豹だから全体にフサフサな毛が生えた尻尾なんだけど、レフカさんは途中までは毛が短くて先っぽがポサポサしてる尻尾。なんだっけ、この尻尾。
『レフカさんの獣種って何?』
「ライオン」
『あー……納得した。兄貴がお姉さん言葉で話してるみたいな違和感はちょっとあるけど』
兄貴が通訳で俺のことを紹介してくれたから、ペコッと頭を下げる。
「まー、本当に黒髪黒目なのね! 可愛いわー、ケントくんはおいくつなのかしら?」
訂正。やっぱり違和感しかないや。
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