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誰かさんの正体は
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多分だけど、その可能性が濃厚だろうな。たまたま知り合いが自分の物を持ち歩いていて、会いたくなったから会いに来ちゃった! みたいな。……ヤーミルくん、ほんとなんで一人で行ってくれなかったの。
まだグラグラしている俺は、その人曰く〝飛竜酔い〟状態らしい。向こうでも乗り物酔いってあったし、そういうのは世界共通なんだね。ついでに、動けない俺のためにササッとたき火を用意してお茶を淹れてくれた。気付いていなかったけど結構冷えてた。お茶も、後味がスッキリする感じで初めて飲んだけど美味しい。
ほぅ……と息を吐きながらたき火に当たっていると、その人は自分のことをカーライルと名乗った。
「俺はセルトの兄だよ……とはいっても、あいつがまだそう思ってくれているかはわからないけど」
セルトさんのお兄さんってことは二十代……それでこんなボサボサな髪と髭で森にいるって、絶対に複雑な事情があるやつ。言葉が通じないのが憎いけど、ただ頷くことしか出来ない俺が気楽だったのかポツポツとカーライルさんはいろんな話をしてくれた。
セルトさんが昔は泣き虫だったこと。病弱でちっちゃかったこと。両親がいなくて二人で生きていたこと。病弱っていうか、多分栄養が足りていなかったんだろうね。カーライルさんも結構ひょろひょろだったらしいよ。今は二人ともムキムキだけど、それはとある人に育ててもらえることになったからだって。この二人よりもムキムキマッチョって言われて、もう脳内には世紀末の覇者みたいなイメージが出てきたよね。もしくは「その筋肉光ってるぅ!」みたいなボディビルダーとか? 俺なんかプチッと潰されちゃうんじゃないかな。
「優しい人だよ。まぁ訓練の時は酷かったけど……俺もセルトも、何度も地面に転がされたからな」
だろうね。ひょろひょろな子供が「えいやー」って戦いを挑んでも転がされるよ。というか訓練? この人たち、そんなことしてたの? 戦いごっこじゃなくて??
「こんな格好じゃ信じて貰えないかもしれないが、俺、結構強いんだよ? セルトもそこそこ強い」
おぉ。兄のプライドってやつかな。思わず笑ってしまったら「信じていないな?」と頭を小突かれた。それも多分手加減してくれてるんだろうけど……なんだろうね、どことなく寂しそうなんだ。セルトさんに会いたいのかな、と思ったけど言葉が通じないままじゃ何も言うことが出来ない。
「君に会えたのは……これもきっと、オーヘル神とエールピオス神の思し召しだな。すまない、君に一つ伝言を頼みたい」
「?」
「この荷物をセルトに渡してくれ。そして、お前は幸せになれと……」
そう言いながら、寝そべっていたヤーミルくんの前足についていた何かに一抱えほどの荷物を括り付けた。
「帰巣珠はトゥリスになっている。設定は弄らないから、そこにセルトがいれば会える筈だ」
帰巣珠って飛竜につけるアクセサリーなんだけど、地域? 地点? を設定しておくと飛竜がその場所に留まってくれるんだってさ。目的地として設定しておけばそこまでのオート運転も可能。とはいえ、好き勝手に移動するから多少の制御は乗り手に求められるらしい。ヤーミルくんは本当に好き勝手に飛んでくれる(代わりに滅茶苦茶早い)ので、カーライルさんも乗りこなすのは苦労したって。ちゃんと言うことを聞くのはレオルカさんが相手の時だけだって言うから、ヤーミルくん自身はレオルカさん専用の騎獣のつもりなのかもしれない。
「ん?……あそこから飛竜に乗るということは、目的地はオーベルシュハルトか?」
(おぉ凄い! 名探偵!!)
思わずパチパチと拍手をすると、カーライルさんは少し考え込んだあと「もう一つだけ」とお願い事を追加した。
「レオルカに、すまないと伝えてくれ」
うーん。それは自分で言ったほうが良いやつじゃない? と渋い顔になった俺に苦笑を溢して、カーライルさんが「会えるなら会いたいんだけどな」と呟いた。
「これからちょっとした仕事があるんだ。それが解決したらとは思うんだが……難しいだろうなぁ。あぁそうだ。またこういうことが起きないように、これも君に預ける。セルトやレオルカに渡しても良いし、二人がいらないなら捨てても良い」
皮の紐に括り付けられたヤーミルくんの鱗ペンダント。多分だけど、この人は帰るつもりがないんだとわかった。それだけのことをしたのかもしれないし、していないのかもしれない。わからないけど、俺には何かを言う資格はないんだ。
(だってこの人はもう決めてしまってる)
それをどうにか出来るのは、レオルカさんだけなんだろう。誰だか知らないけど、セルトさんに言えば会わせて貰える筈だ。そうしたらこのペンダントを渡して、カーライルさんを助けに行ってくれってお願いしよう。怒っていたら許してくれるように、どうにかしよう。
「さぁ、暗くなると飛竜は目が利かなくなる。今のうちに帰りなさい」
[帰ル? イッショ?]
「悪いな、ヤーミル。折角来てくれたのにお別れだ。……レオルカとセルトによろしくな」
寂しそうに笑ってはいるけど、それだけ。ボディーランゲージと割り切ってカーライルさんにギュッと抱きつけば、ギュギュッと抱き返してくれた。だから俺はそれで良い。
(ん? でもどうやって乗れば良いんだ??)
乗る段階になってカーライルさんが「手綱なしだったのか?!」と気付いて、改めてヤーミルくんを叱ってくれた。もっと言ってやって。俺、パラシュートなしのスカイダイビング一歩手前だったからね! 簡易として後ろ足に引っかかっていた縄を手綱にしてくれたので、それを使ってどうにかこうにかヤーミルくんの背中に……ついでに手綱の端っこを腰に巻いておこう。落ちないように。
なんてモダモダもしつつ、カーライルさんとはそこで別れることになった。
――――――――――
10/20から開始して毎日投稿が出来ております。(昨日と一昨日は遅れましたが…)
それも読んで下さる皆様のおかげです。ありがとうございます。
明日から開始される【第9回BL小説大賞】にエントリーしておりますので、
よろしければ応援していただけると嬉しいです!
11月中の完結に向かって、10万文字を目指して投稿を頑張ります!!
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ほぅ……と息を吐きながらたき火に当たっていると、その人は自分のことをカーライルと名乗った。
「俺はセルトの兄だよ……とはいっても、あいつがまだそう思ってくれているかはわからないけど」
セルトさんのお兄さんってことは二十代……それでこんなボサボサな髪と髭で森にいるって、絶対に複雑な事情があるやつ。言葉が通じないのが憎いけど、ただ頷くことしか出来ない俺が気楽だったのかポツポツとカーライルさんはいろんな話をしてくれた。
セルトさんが昔は泣き虫だったこと。病弱でちっちゃかったこと。両親がいなくて二人で生きていたこと。病弱っていうか、多分栄養が足りていなかったんだろうね。カーライルさんも結構ひょろひょろだったらしいよ。今は二人ともムキムキだけど、それはとある人に育ててもらえることになったからだって。この二人よりもムキムキマッチョって言われて、もう脳内には世紀末の覇者みたいなイメージが出てきたよね。もしくは「その筋肉光ってるぅ!」みたいなボディビルダーとか? 俺なんかプチッと潰されちゃうんじゃないかな。
「優しい人だよ。まぁ訓練の時は酷かったけど……俺もセルトも、何度も地面に転がされたからな」
だろうね。ひょろひょろな子供が「えいやー」って戦いを挑んでも転がされるよ。というか訓練? この人たち、そんなことしてたの? 戦いごっこじゃなくて??
「こんな格好じゃ信じて貰えないかもしれないが、俺、結構強いんだよ? セルトもそこそこ強い」
おぉ。兄のプライドってやつかな。思わず笑ってしまったら「信じていないな?」と頭を小突かれた。それも多分手加減してくれてるんだろうけど……なんだろうね、どことなく寂しそうなんだ。セルトさんに会いたいのかな、と思ったけど言葉が通じないままじゃ何も言うことが出来ない。
「君に会えたのは……これもきっと、オーヘル神とエールピオス神の思し召しだな。すまない、君に一つ伝言を頼みたい」
「?」
「この荷物をセルトに渡してくれ。そして、お前は幸せになれと……」
そう言いながら、寝そべっていたヤーミルくんの前足についていた何かに一抱えほどの荷物を括り付けた。
「帰巣珠はトゥリスになっている。設定は弄らないから、そこにセルトがいれば会える筈だ」
帰巣珠って飛竜につけるアクセサリーなんだけど、地域? 地点? を設定しておくと飛竜がその場所に留まってくれるんだってさ。目的地として設定しておけばそこまでのオート運転も可能。とはいえ、好き勝手に移動するから多少の制御は乗り手に求められるらしい。ヤーミルくんは本当に好き勝手に飛んでくれる(代わりに滅茶苦茶早い)ので、カーライルさんも乗りこなすのは苦労したって。ちゃんと言うことを聞くのはレオルカさんが相手の時だけだって言うから、ヤーミルくん自身はレオルカさん専用の騎獣のつもりなのかもしれない。
「ん?……あそこから飛竜に乗るということは、目的地はオーベルシュハルトか?」
(おぉ凄い! 名探偵!!)
思わずパチパチと拍手をすると、カーライルさんは少し考え込んだあと「もう一つだけ」とお願い事を追加した。
「レオルカに、すまないと伝えてくれ」
うーん。それは自分で言ったほうが良いやつじゃない? と渋い顔になった俺に苦笑を溢して、カーライルさんが「会えるなら会いたいんだけどな」と呟いた。
「これからちょっとした仕事があるんだ。それが解決したらとは思うんだが……難しいだろうなぁ。あぁそうだ。またこういうことが起きないように、これも君に預ける。セルトやレオルカに渡しても良いし、二人がいらないなら捨てても良い」
皮の紐に括り付けられたヤーミルくんの鱗ペンダント。多分だけど、この人は帰るつもりがないんだとわかった。それだけのことをしたのかもしれないし、していないのかもしれない。わからないけど、俺には何かを言う資格はないんだ。
(だってこの人はもう決めてしまってる)
それをどうにか出来るのは、レオルカさんだけなんだろう。誰だか知らないけど、セルトさんに言えば会わせて貰える筈だ。そうしたらこのペンダントを渡して、カーライルさんを助けに行ってくれってお願いしよう。怒っていたら許してくれるように、どうにかしよう。
「さぁ、暗くなると飛竜は目が利かなくなる。今のうちに帰りなさい」
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「悪いな、ヤーミル。折角来てくれたのにお別れだ。……レオルカとセルトによろしくな」
寂しそうに笑ってはいるけど、それだけ。ボディーランゲージと割り切ってカーライルさんにギュッと抱きつけば、ギュギュッと抱き返してくれた。だから俺はそれで良い。
(ん? でもどうやって乗れば良いんだ??)
乗る段階になってカーライルさんが「手綱なしだったのか?!」と気付いて、改めてヤーミルくんを叱ってくれた。もっと言ってやって。俺、パラシュートなしのスカイダイビング一歩手前だったからね! 簡易として後ろ足に引っかかっていた縄を手綱にしてくれたので、それを使ってどうにかこうにかヤーミルくんの背中に……ついでに手綱の端っこを腰に巻いておこう。落ちないように。
なんてモダモダもしつつ、カーライルさんとはそこで別れることになった。
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