女王の名

増黒 豊

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第十三章 銀の火

別れ

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 タクの声が、マヒロの鼓膜を薄く揺らす。
「思えば、長い、長い道のりであった」
 声が、近づいた。倒れたマヒロのそばに、屈んだらしい。
「分かるか、マヒロ」
 マヒロは、タクを見つめながら、胸を上下させているだけだった。
「ヤマトの軍には、お前が死んだことが間もなく伝わる。クナの軍も、ヤマトの軍も、大いにその身をすり減らしている。どちらも、お前のように、傷だらけだ。マヒロ」
 それが、狙い。クナとヤマトを擦り減らすことが。
「だが、見えるか。私の兵は、殆ど無事だ」
「クナが、ヤマトの軍を破ったら、私は、私の兵で、クナをも滅ぼす」
 ――そのようなことをしても、お前の欲しいものは、手に入らぬぞ。
 マヒロは、心の中で言った。
「私は、全てを手に入れる。思えば、この日のために、我が人生を捧げてきたのだ。この際だ、すべて、教えてやろう」
 タクは、語りだした。自らが、クナの意を受け、もともとヤマトの地を踏んだこと。
 いつしかその役目を、芽生えた自らの大望のために利用するようになったこと。
 サナを手に入れるには、ヤマトを手に入れなければならなかったこと。
 そのため、さきの王を殺したこと。
 ヤマトが戦ってきた全ての戦いは、ヤマトを太らせるため、そして痩せ細らせ、自重を支えられぬようにするため、タクが仕組んだものであること。
 そのために邪魔なリュウキ、ユウリなどを、全て巧妙に罠に嵌め、殺したこと。
「そして今日、お前は死に、私は全てを手に入れるのだ。ヒメミコも、愚かよな」
 タクが、笑った。その笑顔が、なぜか悲しいものであるようにマヒロには見えた。
「私が何を考えているのか全て見通した上で私を使っていることを、私もまた知っていた。利用し、利用されることは、睦み合うことに似ているとは思わないか」
 タクの顔が、残酷に歪んだ。
 散らばったマヒロの二本の剣を、拾った。
「お前の、剣だ」
 それを、投げ与えた。
「私は、ゆく」
 馬に跨がり、駆けてゆく背を、マヒロはじっと見ていた。自らの、か細い鼓動が、耳の中で音を立てている。
 すぐそばで、セイが死んでいる。更にその向こうには、足を折り畳んだまま、眠るようにして死んでいる黒雷がいる。
 ――この血の脈が止まれば、おれも、ああなる。

「マヒロ様が?あり得ぬ」
 コウラは、歩兵の中に戻っていた。そこで、敵が、マヒロが死んだと口々に叫んでいるのを聞いた。ヤマトの軍は、既に大変な動揺を見せている。
 敵が押してくる力が、強くなる。支えきれない。
 先程通り過ぎたクシムは、ヤマトの都邑に向かったのか。だとすれば、引き返さなければ。しかし、狂ったように押してくる目の前の敵を、どうすることもできない。
 ヤマトの兵は、もう数百程度しか残っていない。
 一瞬、押してくる力が、弱まった。クナの軍の後方で、何か混乱が起きている。
 最後列は、タクの兵のはずである。どうも、それが、クナを攻めているらしい。コウラは、状況が理解できずにいる。
「今だ、押せ!」
 コウラは、叫んだ。数は少なくても勢いを盛り返したヤマトの兵が、押す。両面から攻められているクナの兵は、なす術もなく討たれていく。
 どうすればいいのかナナシに聞きたかったが、この最後のぶつかり合いの始まる前に、栗毛の馬を駆り、どこかに行ってしまった。
 タクの兵が離脱した時点で、クナの軍の滅びは決まった。ヤマトの軍と、タクの軍が行き合った。
 その軍は、ヤマトの兵が見えていないかのように、通り過ぎてゆく。
 コウラは、食い止めようと踏ん張ったが、敵がこちらを避け、駆けてゆくのをどうしようもない。敵は歩兵のみであったが、こちらの騎馬は少なく、なおかつ馬を休ませない限り、もう走れぬ。
 タクの兵を追いかけるようにして、ヤマトの軍も駆けるしかない。馬は、歩兵の足に合わせて進ませた。途中、マヒロの矛が、地に逆さまに突き立っていた。コウラは、自らの矛を捨て、それを抜いた。
 重い。しかし、何故か、それを持ってゆかねばならないような気がした。脇には、マヒロの自慢の長弓が矢入れと共に置かれている。一度馬から降り、その矢入れを背負い、弓を馬に括りつけ、また進んだ。
 マヒロは、ほんとうに死んだのか。何故、タクはクナの軍を壊滅させたのか。分からぬことだらけだが、決して、あの者らをヤマトの地に入れてはならぬということだけは分かった。

 ナナシは、栗毛の馬を駆けさせていた。主と同じく、馬にも名はない。
 彼女は、マヒロがどこに行ったのか、知っていた。その場所へ、馬を走らせた。やがて前方に、黒い点が見えた。
 近づくにつれ、それが黒雷であることが分かった。その向こうにも、点が二つ。
 一つは、手を伸ばすようにして、うつ伏せに倒れているセイであった。
 もう一つは、彼女が求めていたものだった。
 相討ちのようにして、死んだのだろうか。
 ナナシの心は、空洞だった。
 マヒロの胸が、上下している。まだ、死んではいない。
 馬から飛び降り、マヒロに駆け寄った。
 血のこびりついた手を、握った。
「マヒロ様」
 渾身の力で、呼んだ。
「マヒロ様」
 覆面の奥の眼から、涙がこぼれた。
「死なないで」

 暗い。そして、寒い。あの、何もない空間に、マヒロはいた。以前のように、屍の山も、血の海もない。ほんとうに、空っぽだった。周りが暗いのか、自分が眼を閉じているだけなのか、マヒロには分からない。黒雷に、またがっていた。
 闇の中を、黒雷は泳いだ。
 サナが、どこかにいるはずだ。
 右も左も、上も下もない。
 サナは、どこだ。
 リュウキに、出会った。細い目で、こちらを見つめている。サナがどこにいるか知らぬかと聞いた。答えはない。
 ユウリに、出会った。長い銀髪と深い皺が、懐かしい。やはり、サナの居所についての答えはない。
 オオミに、出会った。静かな佇まいは、相変わらずだった。お前も知らぬのか、と問うた。やはり、答えはない。
 カイに、出会った。髪を括りもせず、雑な格好をして、へらへらしている。
 彼らが何故、サナの居所を知らぬのか悟った。彼らの住む世界には、サナはいないからだ。同時に、自らがここにいるべきでないことも悟った。
 イヅモで討った前のヒコミコの顔も、セイの顔もあった。皆、記憶の中のものだった。この闇から抜け出そうと、黒雷を必死で泳がせた。
 泳いだ先に、ここにはやはりいないはずの顔があった。
 ナナシである。いや、覆面をせぬマナの姿である。
「マナ」
 自然と、黒雷から降り、マヒロはその名を呼んだ。
「お前も、こちらに来たのか」
 マナは、眼を細め、首を横に振った。
「いいえ。これは、マヒロ様の中に預けた、わたしの心」
「なんだと」
「申し訳ありません。勝手に、このようなことを」
「どういうことだ。分かるように言ってくれ。おれは、早くヒメミコのもとに行かなければならない」
「わたしが、この名を捨て、この生きてきた道を捨て、あなたのために、わたしのために、ナナシとして生きることを決めた日に切り離した、わたしの心。ただ、あなたのことがとても好きで仕方のない、一人の女の心です」
「それは、よい。どうやって、ここから出ればよいのだ」
 マナは、くすくすと笑った。いつも、細めた眼だけしか見えぬが、マナとして笑うと、これほどまでに愛らしいものなのか。
「わたしが、あなたを、あなたのヒメミコのもとへ、連れてゆく」
 マナは、手を差し出した。吸い込まれるように、マヒロはそれを握った。
 マナの唇が、乞うようにして小さく突き出されている。マヒロは、それに自らの唇を重ねた。重ねたまま、マナが、言った。
「マヒロ様。生きてください。死なないで」
 それが、こだまのように響いた。
 マヒロの頭上に、光が。
「さあ、行って」
 マナは唇と手を離し、マヒロを浮かび上がらせた。
 リュウキや、ユウリなどの姿も、黒雷の姿も見えない。光が強くなるにつれ、ただ、マナの姿だけが、足の下に小さくなってゆく。

 コウラは、タクの軍の最後尾に、追いすがっていた。いかに最後尾を刺激しようとも、タクの軍はひたすらに駆けた。都邑には守りの兵もごく僅かな者しかおらず、先に駆けていったクシムの騎馬隊によってであろうか、家々は火と煙を上げている。あちこちに、死体が転がっている。もう、ヤマトの楼閣が、間近に見える。あとは、その周囲の煉瓦の壁と門だけが、ヤマトの最後の守りだった。
 コウラは、体力を僅かに取り戻したであろう馬を走らせた。それを見た騎馬隊の残りが、あとに続く。なんとしても、タクの軍と敵の騎馬隊を止めねばならない。騎馬隊の方は、あちこちに散って都邑を破壊しているのか、まだ楼閣に攻め込んでいるわけではなさそうであった。
 しゃにむに、タクの兵の中に突っ込んだ。鉛のように重い腕を懸命に振るい、敵を薙ぎ倒してゆく。
 時々、自らに向けて武器が繰り出されてくるが、マヒロの矛を一振りすると、その武器も敵も、弾き飛ばすことが出来た。
 タクの軍を、突っ切った。ここまで、共に来れた騎馬は、十にも満たない。
 楼閣の周りを囲む煉瓦の壁まで、駆けた。
 前方から、塊になったタクの軍が来る。ようやく、応戦する気になったらしい。あるいは、しつこく追いすがるコウラの軍を一蹴しようというつもりか。
 コウラは、括りつけた長弓を手にした。
 矢入れから、矢を取り出す。
 引き絞る。腕が千切れそうになるほど、その弦は重い。
 身体が、震える。
 一の矢。それはタクの軍の手前で力を失い、落ちた。
 二の矢。敵の中にそれは消えた。マヒロが放つように敵を吹っ飛ばし、混乱が起きるというようなことはなかった。
 駄目か。コウラは、最後の矢を放つことを諦めた。
「連弩の矢は、まだあるか」
 周囲の者に、聞いた。それぞれ、取り付けられている一箱で、最後である。
 それを、全て放った。タクの兵の前列にいるものが、ばたばたと倒れてゆく。
 全て、撃ち尽くした。少し数を削ることが出来たが、タクの兵がこちらに向かってくる勢いを止めるには至らぬ。
 もう、万策尽きた。
「ここで、死ぬ。ただし、あの憎らしい敵を、全て殺してからだ」
 コウラは、連弩を捨て、長弓を素早く馬に括りつけ、矛を握った。

 ――まぶしい。
 それに、春のような匂いがする。マヒロは、眼をゆっくりと開いた。まぶたすら、重かった。
 世界が、白い。いや、これは、肌の色だ。柔らかな感触が、マヒロを包んでいる。
「――マナ?」
 マヒロは、言おうとした。しかし、唇が動かぬ。
 ぱっと、風が通った。マナが、弾かれたようにして、マヒロから身を離したのだ。
「マヒロ様」
 その眼から、とめどもなく、涙がこぼれている。
「ごめんなさい。マヒロ様の身体が、どんどん冷たくなってゆくもので、暖めないと、と思ったのです」
 割れた鎧も兜も外され、マヒロは横たわっていた。
 覆面と頭巾が、風に遊ばれるようにして、飛んでいった。それは、蝶のようだった。
「お前が、おれに、いのちを吹き込んでくれたのか」
 声が、上手く出ない。それでも、マナには伝わったようだ。
「いいえ。マヒロ様が、自らの力で戻られたのです」
「おれは、助けられて、ばかりだ」
「そのぶん、マヒロ様も、人を救っているのです」
「――マナ」
 マヒロは、彼女の名を呼んだ。
「お前の心が、おれの中に、あった」
 マナは、そっとマヒロの手を握った。
「ありがとう。おれを、それほどまでに、想ってくれて」
「――嬉しい」
 マナが、笑った。あの世界で見た笑顔と、同じものだった。
「おれを、ヒメミコのところまで、連れていってくれ」
 マナは頷くと立ち上がり、マヒロの剣を拾い、腰に戻してやった。上体をゆっくりと起こし、肩で支え、馬のところまで歩いた。四つん這いになり、よろめくマヒロが馬に乗りやすいようにした。そして自らも馬に乗り、手綱を握った。その背にマヒロが顔をうずめてくる。
 額が当たっているその部分だけ、ほんのりと熱くなってくる。マナは、その熱が全身に回ろうとするのをマヒロに悟られぬよう、馬を飛ばした。風が、彼女の熱を冷ましてくれるかもしれないことを期待して。
 夕暮れが、近い。この季節は、陽が傾きだすと、あっと言う間に夜になる。その前に、ヤマトに着かねばならない。
 西日を右手に、駆けた。途中、ヤマトの者や、タクの軍の者の死骸が、時々転がっていた。ナナシは、タクの軍が進み、それをコウラが追いかけたことを見て取った。
 ヤマトに近づくにつれ、死体の数は多くなった。それが、赤味を帯びだした陽に照らされている。
「マヒロ様」
 マナは、マヒロが死なぬよう、声をかけ続けている。どうでもいいようなことを、聞いたりした。
 マヒロは、その度に、首を僅かに動かして、意思を伝えた。やはり、相当に傷は重いらしい。
 都邑が、見えた。煙を上げている。陥落したのか、と思ったが、楼閣の方で喚声が上がっているのを微かに聞き取った。
 馬を、急がせた。この大人しい馬は二人分の体重を乗せ、文句も言わず、足を速めた。 
 見えた。
 敵。
「ここで、よい」
 マヒロが、か細く言った。
「いいえ。この馬で、突破します」
「いや、停めてくれ」
 ナナシは少し考え、馬の足を緩めた。その時、マナの腰に添えられたマヒロの手に意外な力が加わり、マナが馬から転がり落ちた。
「マヒロ様、何を」
「お前は、ここでよい」
 馬に、マヒロは跨がり直した。声に、力が戻っている。両の腰から、剣を抜く。生命ではない何かを燃やしている、とマナは恐れに似た気持ちを覚えた。
「これより先に、お前は来てはならぬ」
「わたしは、最後まで、マヒロ様と共に」
「共にいる。だから、ここでは死ぬな。おれの中にお前の心があるように、お前の心にも、おれがいるはずだ」
 マヒロは、剣で楼閣を指した。
「見ていてくれ。あの楼閣を。これからも、ずっと」
「マヒロ様」
 マナの眼から、また大粒の涙がこぼれた。
「あそこに、おれは、いつでもいる。例え、あの建物が灰になったとしても」
 オオトの方向に沈みかけている夕陽が逆光になり、マヒロの表情は分からない。だが、笑っているらしい。
 その優しく、無邪気な笑顔も、マナは好きだった。
「おれのために、生きてくれ。おれという者が、この世にあったということを知る者として」
 マナは、涙を拭おうともしない。マヒロの姿も、影さえも惜しむように、眼を力の限り開け、見た。
「さらばだ。マナ」
 栗毛の馬と風と夕陽とマヒロは一つになり、楼閣を攻める敵の方へと駆けて行った。

 敵の、背中が見える。誰も、後ろから馬が来るなどと思っておらず、ただ前に集中していた。
 馬蹄の響きに気付いた者が、振り返った。
 次の瞬間、その者の首が飛んだ。
 剣が、夕陽を照り返し、赤い軌跡が残った。
「ヤマトのヒメミコが臣、マヒロである!」
 肉体からではない。魂から、叫んだ。
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