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第六章 戻り火
押し掛け女房
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ヤマトに戻ったヤマトと入れ替わって、制圧地域の保持のための人員が出発した。さらにこれから、傘下の諸地域から少しずつ兵と民を集め、段階的に送り出してゆく。
マヒロはその処理の打ち合わせのため、タクのもとにいた。ユウリの死を噛み締めて味わうゆとりもない。タクの隣にはマオカが棒切れに目鼻を付けただけのような佇まいで座っている。
イヨは、コウラとの久しぶりの再開を喜んでいるようで、あのね、あのね、とコウラの不在の間の出来事を、あれこれ話している。
一通りの打ち合わせが済んだ。
「タク。今宵は、泊まってゆく」
「マヒロが泊まってゆくとは、珍しい。酒など持ってこさせよう。コウラ、済まぬが、厨まで言い付けてきてくれるか」
「はい」
「わたしも」
コウラとイヨは連れ立って退室した。
「クナの、ヒコミコのお付きがおったわ」
「ほう」
「討ち漏らしたが」
この頃になると、マヒロとタクは上下の差なく話すようになっていた。
「足の傷も、そのとき?」
「息子という者がいて、射られた」
「珍しいこともあるものだ」
「もう少しで、コウラが討たれるところであった」
「そうか」
マオカが、マヒロの顔色をしきりに伺っている。
「何か」
その顔がいきなり自分の方を向いたので、マオカは慌てて、
「何も」
と消え入りそうな声で言い、俯いた。
「そのお付きが言うには」
マヒロは、視線をタクに戻した。
「ユウリの死も、更にはリュウキの死も、全てクナの仕組んだことであるらしい」
タクの視線は、動かない。脇に眼をやったままである。
「だとすれば、相当に手のこんだことであるな」
「リュウキに、ハクラビを引き合わせたのは、お前だったな」
タクは、マヒロに視線を返した。
「そうであったかな。だとすれば、リュウキには済まないことをした」
「そうだな」
「ヒメミコ」
とマヒロはマオカに水を向けた。マオカが露骨に身を縮めるのが分かった。
「お子は、幾つになられた」
「八つになります、マヒロ」
「そうですか」
そこへ当のイヨと、コウラが戻ってきた。
「酒と、食事の支度をするよう言い付けてきました」
「ありがとう。だが、おれはやはり、ヤマトに戻ることにした」
「泊まっていかれるのでは?」
「いや、もう用事は済んだ」
「つまんない」
イヨがむくれて見せた。
「ヒメミコ。また、今度ご一緒しましょう」
マヒロはその膨れっ面に優しく語りかけると、剣を取って立ち上がった。
「では」
タクが声をかける。
「では。蛇よ」
マヒロはタクをサナが付けたあだ名で呼んだ。
自らの軍を従え、ヤマトに戻ったマヒロは、サナの居室に入った。
すでに夜も更けており、サナは褥に横たわっていた。
「戻りました」
マヒロはその脇に座り込んだ。
「よく戻った」
「起きていましたか」
「今、起きた」
マヒロの腕が、いきなりサナの身体に巻き付いた。
「なんじゃ。帰って早々」
「タクに、会って来ました」
身体を近づけたのは、これから話すことを万が一にも人に聞かれぬようにするためであった。
「ユウリの死も、リュウキの死も、タクが深く関わっていると思います」
「そうか」
「そして、オオトのヒメミコも」
「そうか」
「タクは、クナの者なのでしょうか」
「違う」
サナは、言い切った。
「あれは、何者でもない。ただ己であろうとする者じゃ」
「国の行く末に、関わることです」
「お前が、わたしを好いてくれ、このヤマトのために命を投げ出してくれるように、あれは己が己たらんとすることに、命を投げ出しておるのだ」
サナの柔らかな吐息が、耳にかかった。マヒロの指が、触れている。
「それを——」
と言い、サナは言葉を少し切った。マヒロの与える喜悦に、僅かに身を捩った。
「——それをも用いられずして、何の女王か」
「どうも、ヒメミコの見ているこの世は、おれとは違うらしい」
サナの指が、マヒロの腿の傷に触れた。
「要らぬことをさせぬよう、注意はしなければならん。しかし、何も明らかなことのないまま、あやつを遠ざけたりすることはせぬ」
「もし、何かあれば」
「斬るのだろう、あれを」
「はい」
あとは、話すこともなく、身体を重ねた。
ことが済むと、明日が明けたら。と言い、マヒロは静かに去った。
夜が明けると、オオシマから付き従ってマヒロの世話を買って出ているハツミが、部屋に躍り込んできた。いちど、婚姻を願われ、マヒロは拒絶している。その後もずっと、マヒロの望む望まぬには関わらず、身の回りの世話をしている。
「マヒロ様、また傷を。ろくに手当てもせず、膿んでしまったらどうするのです」
と負ってから数日経った傷に、甲斐甲斐しく薬草などを塗り付けだした。
「よせ。自分でやる」
「いいえ、この際言わせていただきますが、もう少しご自身の身体を気遣われてはどうです」
「おれの身など」
「マヒロ様に何かあれば、ヤマトの国も、マヒロ様の好きなヒメミコも、みんな困るでしょうに」
薬草を塗り終わり、布をあてると、そこをぱしりと叩いた。現代の我々からすればやや古い語彙かもしれぬが、押し掛け女房とは彼女のことであろう。
余談であるが当時、婚姻の形態は後代ほど定まっておらず、サナのほかの妹達のように他国に嫁に出される政略的な婚姻もあるにはあったが、民の間では妻が婚姻後も実家に住み続け、夫が妻を訪ねるという「通い婚」が一般的であった。一夫一婦制もなかった時代なので、複数の妻を持つ者には都合がよい。
また、王や地位、財のある者などは、後代と同じように自らの暮らす館に妻を招き、住まわせた。
これよりも更に古い、例えば縄文時代や弥生の初期から中期などは、身分の貴賎を問わず、通い婚しかなかった。そもそも婚姻などという新しい風習を彼らは持たず、ごく小さなコミュニティの中で暮らし、結ばれ、子を為していたから、自らが暮らす集落が一つの家のようで、その中で気の合う者同士やその都度利害の合う者は自由に結ばれた。だから重婚が当たり前であったし、男が女を訪ね、ことに及ぶという以上でも以下でもなかった。
家という概念が発達したのは、恐らく稲作や灌漑による農業の発達と無関係ではあるまい。それを人が行ううち、それまで一つの群れとして狩猟、採集を行っていた者の中から、「持つ者」と「持たざる者」が現れてきた。更にそれは天地の創造物やその加工品に対する「価値」を生じさせ、「価値」あるものを多く持つ者がより優位となり、「立場」と「身分」が生まれた。
そうすると、採集物や収穫物を皆で分け合うようなコミュニティにはもう戻れぬ。そこで彼らは、それを分け合える最大範囲としての境界を、「自らの暮らす建物」すなわち「家」とした。原則としてそこには血を分けた者しか住まず、家の中で最も力のある者が公平に富を家の中で分配した。
それが具体的にいつのことなのか、はっきりはしない。しかし地域差はあれど、稲作の伝播から間もなくしてその副産物として上記のような現象が起きた。そのうちに、家はムラに、ムラはクニになった。社会が複雑になればなるほど、社会の保持、あるいは集団の利益のため、それまでとは全く別の形で男女は結びつくようになる。婚姻や輿入れ、あるいは政略的な意味での女のやり取りである。
例えば、ある遺跡では、元々その地域では採れぬ貝の細工で造られた首飾りをした女性の骨が出、それが後年で言うところの「輿入れ」を示すのではないかと言うし、ある女性の骨の中に含まれる、十歳頃までに摂取した水の質による金属成分の比率を調べたところ、明らかに遺体の発掘された地域とは異なる地域で生まれ、育ったことを示すものがしばしばあるという。地域によって多少の誤差はあるにせよ、時代が降れば降るほど、その例は多くなる。
だが、押し掛け女房、はどうであろうか。発掘により示されたそれらの事象は、一体どのような経緯で彼女らがその地で暮らすことになったのかまでは示してはくれぬ。
筆者のあやふやなうんちく話はさておき、このハツミは、そういう意味では生まれた土地とは異なる地で生涯を終えようとしている女性の一人であったことは間違いない。
いや、彼女は実際、生まれたオオシマから海向かい、山向こうのこの地で生涯を終えることになる。
しばらく戦も止み、マヒロは国内の業務に専念することができた。収穫の量を把握し、穀物の種類ごとに、蓄えるものと分けるものとを決める。国が管轄する作物は、米、粟、稗、麦などである。この時代は、野菜を栽培することはまだ行わない。野草などを各々が勝手に採集し、勝手に食べる。また、穀物以外の獣、魚などの動物に関しても、一部の家畜を除き、同じである。
後代の中国その他の国家のように何でもかんでも官。というわけではないにせよ、忙しいものは忙しい。疲れると、決まってハツミが肩などを揉みにくる。
肩、腰以外の場所に触れようとすると、その度、
——これ。
と叱った。
「戦をしていれば、疲れもせぬし傷も痛まぬ。しかし、これは堪える」
肩を揉まれながら、マヒロがぼやく。
「お役目でございましょう。さ、お仕事に戻られませ」
「ああ、そうする。今日はもう休め」
「マヒロ様、ご無理をなさいませぬよう」
妻のような口ぶりであるな、と言おうと思ったが、やめた。
「では、明日が明けたら」
押し掛け女房は言い、部屋をあとにした。
マヒロはその処理の打ち合わせのため、タクのもとにいた。ユウリの死を噛み締めて味わうゆとりもない。タクの隣にはマオカが棒切れに目鼻を付けただけのような佇まいで座っている。
イヨは、コウラとの久しぶりの再開を喜んでいるようで、あのね、あのね、とコウラの不在の間の出来事を、あれこれ話している。
一通りの打ち合わせが済んだ。
「タク。今宵は、泊まってゆく」
「マヒロが泊まってゆくとは、珍しい。酒など持ってこさせよう。コウラ、済まぬが、厨まで言い付けてきてくれるか」
「はい」
「わたしも」
コウラとイヨは連れ立って退室した。
「クナの、ヒコミコのお付きがおったわ」
「ほう」
「討ち漏らしたが」
この頃になると、マヒロとタクは上下の差なく話すようになっていた。
「足の傷も、そのとき?」
「息子という者がいて、射られた」
「珍しいこともあるものだ」
「もう少しで、コウラが討たれるところであった」
「そうか」
マオカが、マヒロの顔色をしきりに伺っている。
「何か」
その顔がいきなり自分の方を向いたので、マオカは慌てて、
「何も」
と消え入りそうな声で言い、俯いた。
「そのお付きが言うには」
マヒロは、視線をタクに戻した。
「ユウリの死も、更にはリュウキの死も、全てクナの仕組んだことであるらしい」
タクの視線は、動かない。脇に眼をやったままである。
「だとすれば、相当に手のこんだことであるな」
「リュウキに、ハクラビを引き合わせたのは、お前だったな」
タクは、マヒロに視線を返した。
「そうであったかな。だとすれば、リュウキには済まないことをした」
「そうだな」
「ヒメミコ」
とマヒロはマオカに水を向けた。マオカが露骨に身を縮めるのが分かった。
「お子は、幾つになられた」
「八つになります、マヒロ」
「そうですか」
そこへ当のイヨと、コウラが戻ってきた。
「酒と、食事の支度をするよう言い付けてきました」
「ありがとう。だが、おれはやはり、ヤマトに戻ることにした」
「泊まっていかれるのでは?」
「いや、もう用事は済んだ」
「つまんない」
イヨがむくれて見せた。
「ヒメミコ。また、今度ご一緒しましょう」
マヒロはその膨れっ面に優しく語りかけると、剣を取って立ち上がった。
「では」
タクが声をかける。
「では。蛇よ」
マヒロはタクをサナが付けたあだ名で呼んだ。
自らの軍を従え、ヤマトに戻ったマヒロは、サナの居室に入った。
すでに夜も更けており、サナは褥に横たわっていた。
「戻りました」
マヒロはその脇に座り込んだ。
「よく戻った」
「起きていましたか」
「今、起きた」
マヒロの腕が、いきなりサナの身体に巻き付いた。
「なんじゃ。帰って早々」
「タクに、会って来ました」
身体を近づけたのは、これから話すことを万が一にも人に聞かれぬようにするためであった。
「ユウリの死も、リュウキの死も、タクが深く関わっていると思います」
「そうか」
「そして、オオトのヒメミコも」
「そうか」
「タクは、クナの者なのでしょうか」
「違う」
サナは、言い切った。
「あれは、何者でもない。ただ己であろうとする者じゃ」
「国の行く末に、関わることです」
「お前が、わたしを好いてくれ、このヤマトのために命を投げ出してくれるように、あれは己が己たらんとすることに、命を投げ出しておるのだ」
サナの柔らかな吐息が、耳にかかった。マヒロの指が、触れている。
「それを——」
と言い、サナは言葉を少し切った。マヒロの与える喜悦に、僅かに身を捩った。
「——それをも用いられずして、何の女王か」
「どうも、ヒメミコの見ているこの世は、おれとは違うらしい」
サナの指が、マヒロの腿の傷に触れた。
「要らぬことをさせぬよう、注意はしなければならん。しかし、何も明らかなことのないまま、あやつを遠ざけたりすることはせぬ」
「もし、何かあれば」
「斬るのだろう、あれを」
「はい」
あとは、話すこともなく、身体を重ねた。
ことが済むと、明日が明けたら。と言い、マヒロは静かに去った。
夜が明けると、オオシマから付き従ってマヒロの世話を買って出ているハツミが、部屋に躍り込んできた。いちど、婚姻を願われ、マヒロは拒絶している。その後もずっと、マヒロの望む望まぬには関わらず、身の回りの世話をしている。
「マヒロ様、また傷を。ろくに手当てもせず、膿んでしまったらどうするのです」
と負ってから数日経った傷に、甲斐甲斐しく薬草などを塗り付けだした。
「よせ。自分でやる」
「いいえ、この際言わせていただきますが、もう少しご自身の身体を気遣われてはどうです」
「おれの身など」
「マヒロ様に何かあれば、ヤマトの国も、マヒロ様の好きなヒメミコも、みんな困るでしょうに」
薬草を塗り終わり、布をあてると、そこをぱしりと叩いた。現代の我々からすればやや古い語彙かもしれぬが、押し掛け女房とは彼女のことであろう。
余談であるが当時、婚姻の形態は後代ほど定まっておらず、サナのほかの妹達のように他国に嫁に出される政略的な婚姻もあるにはあったが、民の間では妻が婚姻後も実家に住み続け、夫が妻を訪ねるという「通い婚」が一般的であった。一夫一婦制もなかった時代なので、複数の妻を持つ者には都合がよい。
また、王や地位、財のある者などは、後代と同じように自らの暮らす館に妻を招き、住まわせた。
これよりも更に古い、例えば縄文時代や弥生の初期から中期などは、身分の貴賎を問わず、通い婚しかなかった。そもそも婚姻などという新しい風習を彼らは持たず、ごく小さなコミュニティの中で暮らし、結ばれ、子を為していたから、自らが暮らす集落が一つの家のようで、その中で気の合う者同士やその都度利害の合う者は自由に結ばれた。だから重婚が当たり前であったし、男が女を訪ね、ことに及ぶという以上でも以下でもなかった。
家という概念が発達したのは、恐らく稲作や灌漑による農業の発達と無関係ではあるまい。それを人が行ううち、それまで一つの群れとして狩猟、採集を行っていた者の中から、「持つ者」と「持たざる者」が現れてきた。更にそれは天地の創造物やその加工品に対する「価値」を生じさせ、「価値」あるものを多く持つ者がより優位となり、「立場」と「身分」が生まれた。
そうすると、採集物や収穫物を皆で分け合うようなコミュニティにはもう戻れぬ。そこで彼らは、それを分け合える最大範囲としての境界を、「自らの暮らす建物」すなわち「家」とした。原則としてそこには血を分けた者しか住まず、家の中で最も力のある者が公平に富を家の中で分配した。
それが具体的にいつのことなのか、はっきりはしない。しかし地域差はあれど、稲作の伝播から間もなくしてその副産物として上記のような現象が起きた。そのうちに、家はムラに、ムラはクニになった。社会が複雑になればなるほど、社会の保持、あるいは集団の利益のため、それまでとは全く別の形で男女は結びつくようになる。婚姻や輿入れ、あるいは政略的な意味での女のやり取りである。
例えば、ある遺跡では、元々その地域では採れぬ貝の細工で造られた首飾りをした女性の骨が出、それが後年で言うところの「輿入れ」を示すのではないかと言うし、ある女性の骨の中に含まれる、十歳頃までに摂取した水の質による金属成分の比率を調べたところ、明らかに遺体の発掘された地域とは異なる地域で生まれ、育ったことを示すものがしばしばあるという。地域によって多少の誤差はあるにせよ、時代が降れば降るほど、その例は多くなる。
だが、押し掛け女房、はどうであろうか。発掘により示されたそれらの事象は、一体どのような経緯で彼女らがその地で暮らすことになったのかまでは示してはくれぬ。
筆者のあやふやなうんちく話はさておき、このハツミは、そういう意味では生まれた土地とは異なる地で生涯を終えようとしている女性の一人であったことは間違いない。
いや、彼女は実際、生まれたオオシマから海向かい、山向こうのこの地で生涯を終えることになる。
しばらく戦も止み、マヒロは国内の業務に専念することができた。収穫の量を把握し、穀物の種類ごとに、蓄えるものと分けるものとを決める。国が管轄する作物は、米、粟、稗、麦などである。この時代は、野菜を栽培することはまだ行わない。野草などを各々が勝手に採集し、勝手に食べる。また、穀物以外の獣、魚などの動物に関しても、一部の家畜を除き、同じである。
後代の中国その他の国家のように何でもかんでも官。というわけではないにせよ、忙しいものは忙しい。疲れると、決まってハツミが肩などを揉みにくる。
肩、腰以外の場所に触れようとすると、その度、
——これ。
と叱った。
「戦をしていれば、疲れもせぬし傷も痛まぬ。しかし、これは堪える」
肩を揉まれながら、マヒロがぼやく。
「お役目でございましょう。さ、お仕事に戻られませ」
「ああ、そうする。今日はもう休め」
「マヒロ様、ご無理をなさいませぬよう」
妻のような口ぶりであるな、と言おうと思ったが、やめた。
「では、明日が明けたら」
押し掛け女房は言い、部屋をあとにした。
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