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或る朝
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或る朝、彼女は泣いていた。隣ではまだぐっすりと深く眠る彼の姿。起こさぬように、なんにもなさげにひっそりと起き上がった彼女だったが、その頬を伝ったのは確かに涙であった。
「ねえ、怖い夢を見たの。あなたがいなくなって、それで目が覚めたのよ。ほんとはこんな夢なんて思い出したくもないんだけどね、だって夢の中の話を現実で話せば、その夢は逆夢になるって聞いたから…」
彼女はあくまでも平然とベッドを出る。一方、彼の睡眠の深さは増す一途を辿っているようだった。
夢なんて直ぐ忘れてしまう。そう自分に言い聞かせては半ば意識的に大きく頷く動作をしてみたものの、彼女の記憶からは簡単に消えていく内容でもなかった。端的にいうと、知らなくてもよかった喪失感。こんな天気の日に感じるべきでなかった感情である。
まだ少し目に涙の感触が残っていた彼女は、直ぐに冷たい水で顔を洗った。いつもよりも顔を水で叩いた、というのが相応しい様子で。何故かってそれは、毎日の始まりは沈んだ気持ちで迎えたくないという、彼女なりの人生を生き抜く術から来ているのだろう。
さて、少し爽やかになった彼女の瞳は、テーブルに反射する陽の光にほんの少しだけ怯んだようだった。カーテンが集め切れなかった木漏れ日ならぬ溢れ日の仕業。それには参るものの、彼女なりの「生き抜く術」にとっては好条件だったのだろう、彼女の口は少し緩んだような気がした。
「たしかゴミの日…」
自分に言い聞かせるようにほろっと溢した言葉は、彼女の目線にあるカレンダーの所為。といっても、いうほど大袈裟なことをカレンダーがしでかしたわけではないのだが。
重いドアを押して一番初めに耳を揺らすはカラスの一声。まあ別に、これを見たからと言って不吉だのなんだのって眉を顰めるような彼女ではない。
だが、やはりカラスの鳴き声も耳を劈くほど、快晴なんだわ、とは感じたようで彼女の口角はまた少し上がった。
なんてことない日に何か「得をした」と思うなら、それは正真正銘、純然な「得」である。だって元々が何もないのだから。失わずとも得るものがあるなら、それが得と言うものだ。そんなことを考えたりする彼女からしてみれば、本日の快晴だって紛れもない得なのだから、笑みが溢れても不思議ではない。
「気持ちのいい朝ですね」
不自然なほどご機嫌な挨拶をした。しかも、ご近所のお局おばさんである大林さんにしてしまった。彼女自身も自分で言って少し驚いたのか、照れ隠しに軽くあはは、と濁した。案の定、大林さんは怪訝そうに見つめ、
「あら…、そうだわね。」
と戸惑いを隠そうともせず、低い声で返事した。
軽く睨むお局さんを背に、彼女は少し顔を紅潮させたまま、そそくさと短い散歩を済ませた。
それにしても、遅い。まだ目を覚まさない彼は、とうとう彼女が作った朝食を逃してしまうのではないだろうか。今朝の彼女は張り切って、二人の好物であるたまごサンドを作ったというのに。ここで一つ、彼女特製のたまごサンドは卵焼きをギュッと挟んである。甘い出汁が食パンのふわふわに染みて、これがまた美味しいのだ。いや、美味しいというよりは旨いの方が似合うような味だ。
テーブルに並ぶ2枚のプレート。青いラインのは彼のもので一方のピンクのラインのは彼女のものだ。お揃いの皿に好物のたまごサンド。本来彼がここまで熟睡していなかったなら最高の朝だっただろうに。
「まあ、しょうがないよね。」
さりげなく囁いた。溜息が漏れたかは正直定かではないけれど。
彼女にとっては少しだけ長い朝を終え、昼ちょっと前を時計は指す。今日の二人の予定は映画鑑賞だ。だが、元々二人とも「映画は映画館で」には賛成しかねるので、今日もソファに座り、リラックスしながら楽しむ。本日、部屋で公開されるのは彼のおすすめだという学園モノだだそうで、近所のレンタルビデオ屋にふらっと立ち寄り借りてきたものだ。主人公とその同級生のヒロインがどうのこうのといった具合だそう。
「じゃあ、あなたはどこか遠く、私の知らないところまで遠くへ行っちゃうの…?」
涙ぐみ、俯くそのヒロインは、正にヒロインそのものの存在感があった。一言ずつが絵になるような様子で、演じる女優さん自体が、この映画のヒロインにしか見えないほどだった。
「ああ。でも俺、いつかお前には言おうと思っててさ…」
罪悪感や諸々を背負い、低くした声で話す主人公。こちらはさっきのヒロインの台詞と比べてしまうとどことなく味気なく感じてしまう。どこか頼りない。この主人公の思い描く性格と、この俳優の迫力が上手く噛み合わない気がしてもどかしい。別に演技を評価できる知識はないが、素人目で見ても気になってしまうほど、と言えばわかってもらえるだろうか。いやしかし、唯一気に入ったこととすれば、澄み切った目の奥が覗けること。しかしこの役柄上、澄み切りすぎてるのが仇となっているのかもしれない。
眩い夕日に照らされる二人。ボロボロの自転車に泥まみれの靴、ヒロインはもう涙で顔がぐちゃぐちゃになってしまって、それでも主人公を切実に見つめている。誰に言われずとも切なく、やるせなく感じるシーンなのはわかっているが、実はこの映画が二回目だった彼女からすると、そこまでじんとこない、というのが率直な感想だった。だが、そんな気の利かない素直さは言っても得するものではないと知っているので、黙って心の底が切なくなるのを待った。こんなことを考えるほどには冷静だったというのが事実であることに変わりはないのだけれど。
ぼうっとしていては、陽が沈みかける。そりゃそうだ。
「Time waits for no one 」
それこそ、さっき見た映画のワンシーンにこんな言葉があった。今日という何にもない一日にピッタリではないか。
あたりは真っ直ぐに陽に刺されている。家のカーテンも然り、さっき開けたばかりだと思っていたのにもう閉めなければ。ゆっくりした休日は、夜に近づくにつれて愛おしく、恋しく、罪悪を覚えさせる。本当に困ったものだ。
だが二人はこんなにも意地悪な夕焼けをひしと見つめるのが好きだったのだ。眩さの代わりに眩しさだけが残る、美しいだなんて柄じゃない、こんな夕焼け。
或る時は、こんな夕日を見た。たしかあの日も二人はただ生きていた、というような休日を過ごしていたはず。二人で今と同じようにオレンジを見つめていたその時、夕立が窓を叩いたのだ。
暑い日だったため窓を開けていた彼女は、閉めなくちゃ、と焦っている。そんな彼女を横目に、未だ窓を見つめる彼に、
「ねえ、そこの窓も閉めてくれない?」
と少しキツく言った。
だが彼は大きく頷いて見せるだけで、返事は返ってこない。
「ねえってば!」
また返ってくるのは頭を縦に振る動作。更に今度は言葉も返ってきた。彼は目を深く瞬きさせながら
「でも俺、この雨の音も好きだったりするんだよね。」
こう呟いた。
途端、彼女は不意にも笑ってしまった。趣深いことを、いや、彼の口から出た言葉に限っては「趣深そうなこと」を、いかにも真剣に言ったのが可笑しくて堪らなかった。息が漏れるくらいの控えめな笑い声ではあったが、彼女にとっては存外、傑作だったのだ。
ついに彼女は窓も閉めず、微笑み終わらないその顔のまま、彼のいう「雨の音」を邪魔しないようにそっと彼の隣に座って黙っていた。
そんな日常を思い出させる、或る夏の夕日は、今はとても苦しい。いつも噛みきれないまま抱えてしまうその苦しみは、今まで見た映画よりも何よりも無力で、そして切なくさせた。目に浮かぶ涙は紛れもなく、純粋に、この苦しみだけでできていた。
彼女はこのまま、テーブルの上に光る、青いラインのプレートを片付ける。どうも視界がぼやけてしまう。だが、拭って仕舞えばそれまで。後は何もない、というのが一番怖かった彼女は、どうしてもそのままにしてしまうのだ。いつもである。いつまでもである。
足元がよく見えぬまま、ふらつくその足のままで寝室へ向かえば、彼女にはいつだって彼がいた。まだ眠っている彼が、寝返りもしないこの彼が。もう、空っぽなのはとっくの昔に気づいていたはずなのに。
途端、膝から崩れ落ちるその刹那に瞬きをしてその目を開ければ、
開ければ、優しくこちらを覗く綺麗な目と、目が合った。とても心配そうな瞳の持ち主に、目を擦りながら彼女はこう言う。
「ねえ、怖い夢を見たの。今はもう忘れてしまったけれど。」
「ねえ、怖い夢を見たの。あなたがいなくなって、それで目が覚めたのよ。ほんとはこんな夢なんて思い出したくもないんだけどね、だって夢の中の話を現実で話せば、その夢は逆夢になるって聞いたから…」
彼女はあくまでも平然とベッドを出る。一方、彼の睡眠の深さは増す一途を辿っているようだった。
夢なんて直ぐ忘れてしまう。そう自分に言い聞かせては半ば意識的に大きく頷く動作をしてみたものの、彼女の記憶からは簡単に消えていく内容でもなかった。端的にいうと、知らなくてもよかった喪失感。こんな天気の日に感じるべきでなかった感情である。
まだ少し目に涙の感触が残っていた彼女は、直ぐに冷たい水で顔を洗った。いつもよりも顔を水で叩いた、というのが相応しい様子で。何故かってそれは、毎日の始まりは沈んだ気持ちで迎えたくないという、彼女なりの人生を生き抜く術から来ているのだろう。
さて、少し爽やかになった彼女の瞳は、テーブルに反射する陽の光にほんの少しだけ怯んだようだった。カーテンが集め切れなかった木漏れ日ならぬ溢れ日の仕業。それには参るものの、彼女なりの「生き抜く術」にとっては好条件だったのだろう、彼女の口は少し緩んだような気がした。
「たしかゴミの日…」
自分に言い聞かせるようにほろっと溢した言葉は、彼女の目線にあるカレンダーの所為。といっても、いうほど大袈裟なことをカレンダーがしでかしたわけではないのだが。
重いドアを押して一番初めに耳を揺らすはカラスの一声。まあ別に、これを見たからと言って不吉だのなんだのって眉を顰めるような彼女ではない。
だが、やはりカラスの鳴き声も耳を劈くほど、快晴なんだわ、とは感じたようで彼女の口角はまた少し上がった。
なんてことない日に何か「得をした」と思うなら、それは正真正銘、純然な「得」である。だって元々が何もないのだから。失わずとも得るものがあるなら、それが得と言うものだ。そんなことを考えたりする彼女からしてみれば、本日の快晴だって紛れもない得なのだから、笑みが溢れても不思議ではない。
「気持ちのいい朝ですね」
不自然なほどご機嫌な挨拶をした。しかも、ご近所のお局おばさんである大林さんにしてしまった。彼女自身も自分で言って少し驚いたのか、照れ隠しに軽くあはは、と濁した。案の定、大林さんは怪訝そうに見つめ、
「あら…、そうだわね。」
と戸惑いを隠そうともせず、低い声で返事した。
軽く睨むお局さんを背に、彼女は少し顔を紅潮させたまま、そそくさと短い散歩を済ませた。
それにしても、遅い。まだ目を覚まさない彼は、とうとう彼女が作った朝食を逃してしまうのではないだろうか。今朝の彼女は張り切って、二人の好物であるたまごサンドを作ったというのに。ここで一つ、彼女特製のたまごサンドは卵焼きをギュッと挟んである。甘い出汁が食パンのふわふわに染みて、これがまた美味しいのだ。いや、美味しいというよりは旨いの方が似合うような味だ。
テーブルに並ぶ2枚のプレート。青いラインのは彼のもので一方のピンクのラインのは彼女のものだ。お揃いの皿に好物のたまごサンド。本来彼がここまで熟睡していなかったなら最高の朝だっただろうに。
「まあ、しょうがないよね。」
さりげなく囁いた。溜息が漏れたかは正直定かではないけれど。
彼女にとっては少しだけ長い朝を終え、昼ちょっと前を時計は指す。今日の二人の予定は映画鑑賞だ。だが、元々二人とも「映画は映画館で」には賛成しかねるので、今日もソファに座り、リラックスしながら楽しむ。本日、部屋で公開されるのは彼のおすすめだという学園モノだだそうで、近所のレンタルビデオ屋にふらっと立ち寄り借りてきたものだ。主人公とその同級生のヒロインがどうのこうのといった具合だそう。
「じゃあ、あなたはどこか遠く、私の知らないところまで遠くへ行っちゃうの…?」
涙ぐみ、俯くそのヒロインは、正にヒロインそのものの存在感があった。一言ずつが絵になるような様子で、演じる女優さん自体が、この映画のヒロインにしか見えないほどだった。
「ああ。でも俺、いつかお前には言おうと思っててさ…」
罪悪感や諸々を背負い、低くした声で話す主人公。こちらはさっきのヒロインの台詞と比べてしまうとどことなく味気なく感じてしまう。どこか頼りない。この主人公の思い描く性格と、この俳優の迫力が上手く噛み合わない気がしてもどかしい。別に演技を評価できる知識はないが、素人目で見ても気になってしまうほど、と言えばわかってもらえるだろうか。いやしかし、唯一気に入ったこととすれば、澄み切った目の奥が覗けること。しかしこの役柄上、澄み切りすぎてるのが仇となっているのかもしれない。
眩い夕日に照らされる二人。ボロボロの自転車に泥まみれの靴、ヒロインはもう涙で顔がぐちゃぐちゃになってしまって、それでも主人公を切実に見つめている。誰に言われずとも切なく、やるせなく感じるシーンなのはわかっているが、実はこの映画が二回目だった彼女からすると、そこまでじんとこない、というのが率直な感想だった。だが、そんな気の利かない素直さは言っても得するものではないと知っているので、黙って心の底が切なくなるのを待った。こんなことを考えるほどには冷静だったというのが事実であることに変わりはないのだけれど。
ぼうっとしていては、陽が沈みかける。そりゃそうだ。
「Time waits for no one 」
それこそ、さっき見た映画のワンシーンにこんな言葉があった。今日という何にもない一日にピッタリではないか。
あたりは真っ直ぐに陽に刺されている。家のカーテンも然り、さっき開けたばかりだと思っていたのにもう閉めなければ。ゆっくりした休日は、夜に近づくにつれて愛おしく、恋しく、罪悪を覚えさせる。本当に困ったものだ。
だが二人はこんなにも意地悪な夕焼けをひしと見つめるのが好きだったのだ。眩さの代わりに眩しさだけが残る、美しいだなんて柄じゃない、こんな夕焼け。
或る時は、こんな夕日を見た。たしかあの日も二人はただ生きていた、というような休日を過ごしていたはず。二人で今と同じようにオレンジを見つめていたその時、夕立が窓を叩いたのだ。
暑い日だったため窓を開けていた彼女は、閉めなくちゃ、と焦っている。そんな彼女を横目に、未だ窓を見つめる彼に、
「ねえ、そこの窓も閉めてくれない?」
と少しキツく言った。
だが彼は大きく頷いて見せるだけで、返事は返ってこない。
「ねえってば!」
また返ってくるのは頭を縦に振る動作。更に今度は言葉も返ってきた。彼は目を深く瞬きさせながら
「でも俺、この雨の音も好きだったりするんだよね。」
こう呟いた。
途端、彼女は不意にも笑ってしまった。趣深いことを、いや、彼の口から出た言葉に限っては「趣深そうなこと」を、いかにも真剣に言ったのが可笑しくて堪らなかった。息が漏れるくらいの控えめな笑い声ではあったが、彼女にとっては存外、傑作だったのだ。
ついに彼女は窓も閉めず、微笑み終わらないその顔のまま、彼のいう「雨の音」を邪魔しないようにそっと彼の隣に座って黙っていた。
そんな日常を思い出させる、或る夏の夕日は、今はとても苦しい。いつも噛みきれないまま抱えてしまうその苦しみは、今まで見た映画よりも何よりも無力で、そして切なくさせた。目に浮かぶ涙は紛れもなく、純粋に、この苦しみだけでできていた。
彼女はこのまま、テーブルの上に光る、青いラインのプレートを片付ける。どうも視界がぼやけてしまう。だが、拭って仕舞えばそれまで。後は何もない、というのが一番怖かった彼女は、どうしてもそのままにしてしまうのだ。いつもである。いつまでもである。
足元がよく見えぬまま、ふらつくその足のままで寝室へ向かえば、彼女にはいつだって彼がいた。まだ眠っている彼が、寝返りもしないこの彼が。もう、空っぽなのはとっくの昔に気づいていたはずなのに。
途端、膝から崩れ落ちるその刹那に瞬きをしてその目を開ければ、
開ければ、優しくこちらを覗く綺麗な目と、目が合った。とても心配そうな瞳の持ち主に、目を擦りながら彼女はこう言う。
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