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5 好きかも…
しおりを挟む…―しばらく走った。
まだ太陽が高い。
「よし、遊ぶぞ!!夏帆!」
母さん父さんごめんなさい。
俺……同級生を誘拐しちゃいました☆
「けほ、けほ……うぇ"っ、な、なんなん、だよぉ………!」
夏帆は、死にそうになっていた。
「ご、ごめんって、ほんとに……大丈夫か?」
「大丈夫なわけあるか馬鹿!!こちとら7年も走ってないんだから、体力なんてないに決まってんだろ馬鹿!!」
馬鹿………
「と、とりあえずなにか食おうぜ……?」
「え、でも、ぼ…僕、お金なんて………」
「あー、とりま俺が奢るわ、なんでも食え!」
「え、ええぇっ……?」
最初に来たのは駄菓子屋。
安くて手頃で、バイトしないで親のスネかじって収入を得ている俺には至福の場所!
「え、えっと……これ、なに?」
「それ?それはオールドドーナツって言って、レンジでチンするとクッキーみたいになるんだぜ!」
読者様の世界で言う、ヤ〇グドーナツというやつです。
「へ、へぇ……」
夏帆は、また目を輝かせてそれを見つめた。
「……おっけー!それにするんだな!」
そう言って、俺は無理矢理カゴの中にそれを入れた。
「わっ…!ほ、ほんとに買ってくれるの……!?でも、高いし……それに………」
そういう常識はあるんだな。
「なーに!ここの商品は全部安いし、好きなだけとって入れろよ!最近の若い子は我慢するから、遠慮なんてすんなって!」
「ぁ………」
ん?
「ふふっ、なんか悠太って、面白い。」
えっ
わらっ、た………
「?悠太…?」
「あ、いやっ、なんでもない……!」
どうしよ。
これ、思った以上に………
好きかも。
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