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2章 夏休み。
74.水遊び…?
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(美優side)
「ぷぁ……っ!!あ…明日香!!」
家の庭で、水鉄砲とホース、水風船。
それと…………どこから持ってきたのか知らないけど、高圧洗浄機。
好きなのを使ってって言われたけど………事件は起こしたくないから水鉄砲にしておいた。
海斗がホースで、未来斗が水風船。そして明日香さんが…………高圧洗浄機。
それをくらった未来斗があざとく「ぷぁ……っ」とか言ってたけど、そんな可愛いもんじゃないよね…………?
「喰らえ……!」
そう言って未来斗が投げた水風船が、明日香さんにかわされて後ろの海斗にぶつかった。
「……っ!ごめん、海斗…………」
2,3個投げたから結構濡れてる…………
「大丈夫大丈夫……これくらい!」
「そっか……でも……まあ、タオル……貸すから、うん」
海斗は全く気付いてないみたいだけど…………
(なんで白いTシャツなんて着るかな………透けてる)
馬鹿なのか狙ってるのか…………
「双葉ちゃんに高圧洗浄機ーーーっ!!☆」
「やめてください死にます!!!!」
濡れるのは構わないけど……死ぬのは嫌だ。
「……っ、美優さん危ないっ…!」
私の方に高圧洗浄機の水が飛んでくるのが分かったのか、海斗が私を庇ってくれた。
「邪魔ですよ海斗さん……ッ!!明日香は双葉ちゃんのお色気シーンが見たいだけ……ッ!!」
「死亡シーンになりますから……!!」
ていうかそんなの誰も求めてない………!!
「っ……だ、大丈夫ですよ美優さん!俺が守りますから!!」
「ありがとうございます…………助かります……」
いい感じの盾ができたけど、
「なんか楽しそーー!じゃあ俺海斗のお色気シーン狙うー!!」
余計な奴が…………!!!
「わーいわーい!!」
べしゃべしゃべしゃべしゃ。
「ひっ……うわ……!」
「っ…ひぁ…………っ……」
運動神経抜群すぎて怖い…………!!
「わーっ!わーーっ!!」
フゴォォォォォォォォォォ
殺される……!!!
「「たのしーーーー!!」」
この…………
「変態兄弟が……!!!!」
ーーー
しばらくそんな戦いが続いていると………
「ふふふ……。スイカが切れたよォ……、きりのいいところで終わりなさいね……。」
おばあちゃんのその言葉で、
「わーいっ!スイカーーー!!」
「スイカスイカーー!」
魔の手が去った。
「「わーいスイカー!」」
「これ…!まず遊んだものを片付けるんだよ…。」
小学生みたいな奴らだな。
「高圧洗浄機は学校から借りてきたものだからとりあえずここに置いとくか…………」
「あ、それ澪が使ってたやつ?」
…………!
「私が……片付けておきましょうか」
「あはは、なんか変態臭がするから大丈夫ーー」
ーーー
片付けが終わって、皆で縁側に座った。
「双葉ちゃん、どれがいい?右から大きい順になってるから」
大分濡れたから渡されたタオルを肩にかけて、
「じゃあ……左から2番目で」
少食アピールをしてるとも思われたくないから、無難な大きさを選んだ。
「じゃあ明日香は右から2番目!はい、お兄ちゃん達」
残ったのは一番大きいやつか一番小さいやつ…………
「…………未来斗から選んでいいよ」
「いやいや海斗から……」
………………
じゃんけんで勝った未来斗が一番大きいスイカになった。
ーーー
「なんかいいねーー!こうやって友達と縁側に座って食べるスイカ!」
「夏って感じですね。」
暑さでぽーっとして、語彙力がなくなる。
「…………あ、海斗の足元にカマキリ」
「ピョァハッ」
ーーー
夕方になった。
「ご飯、作るの手伝います。」
「あら……。ありがとねェ……。」
おばあちゃんが台所で一生懸命料理をしているのが気になって、手伝う事にした。
ちなみに………海斗は疲れて部屋で死んでて、未来斗はお風呂、明日香さんは外でお風呂の温度調整をするために火をたいてる。
お風呂場の方から、
「ピョァァァァアツイアツイアツイ!!!!!」
「男なら黙って43度くらい耐えなさいよ!!」
……地獄絵図そう。
「あの子達ったら……いつまでも成長しなくてねェ……手を焼くだろう……?」
おばあちゃんはゆっくりとした声で、力なしにそう言った。
「…………そんなこと、ないですよ。」
「ぷぁ……っ!!あ…明日香!!」
家の庭で、水鉄砲とホース、水風船。
それと…………どこから持ってきたのか知らないけど、高圧洗浄機。
好きなのを使ってって言われたけど………事件は起こしたくないから水鉄砲にしておいた。
海斗がホースで、未来斗が水風船。そして明日香さんが…………高圧洗浄機。
それをくらった未来斗があざとく「ぷぁ……っ」とか言ってたけど、そんな可愛いもんじゃないよね…………?
「喰らえ……!」
そう言って未来斗が投げた水風船が、明日香さんにかわされて後ろの海斗にぶつかった。
「……っ!ごめん、海斗…………」
2,3個投げたから結構濡れてる…………
「大丈夫大丈夫……これくらい!」
「そっか……でも……まあ、タオル……貸すから、うん」
海斗は全く気付いてないみたいだけど…………
(なんで白いTシャツなんて着るかな………透けてる)
馬鹿なのか狙ってるのか…………
「双葉ちゃんに高圧洗浄機ーーーっ!!☆」
「やめてください死にます!!!!」
濡れるのは構わないけど……死ぬのは嫌だ。
「……っ、美優さん危ないっ…!」
私の方に高圧洗浄機の水が飛んでくるのが分かったのか、海斗が私を庇ってくれた。
「邪魔ですよ海斗さん……ッ!!明日香は双葉ちゃんのお色気シーンが見たいだけ……ッ!!」
「死亡シーンになりますから……!!」
ていうかそんなの誰も求めてない………!!
「っ……だ、大丈夫ですよ美優さん!俺が守りますから!!」
「ありがとうございます…………助かります……」
いい感じの盾ができたけど、
「なんか楽しそーー!じゃあ俺海斗のお色気シーン狙うー!!」
余計な奴が…………!!!
「わーいわーい!!」
べしゃべしゃべしゃべしゃ。
「ひっ……うわ……!」
「っ…ひぁ…………っ……」
運動神経抜群すぎて怖い…………!!
「わーっ!わーーっ!!」
フゴォォォォォォォォォォ
殺される……!!!
「「たのしーーーー!!」」
この…………
「変態兄弟が……!!!!」
ーーー
しばらくそんな戦いが続いていると………
「ふふふ……。スイカが切れたよォ……、きりのいいところで終わりなさいね……。」
おばあちゃんのその言葉で、
「わーいっ!スイカーーー!!」
「スイカスイカーー!」
魔の手が去った。
「「わーいスイカー!」」
「これ…!まず遊んだものを片付けるんだよ…。」
小学生みたいな奴らだな。
「高圧洗浄機は学校から借りてきたものだからとりあえずここに置いとくか…………」
「あ、それ澪が使ってたやつ?」
…………!
「私が……片付けておきましょうか」
「あはは、なんか変態臭がするから大丈夫ーー」
ーーー
片付けが終わって、皆で縁側に座った。
「双葉ちゃん、どれがいい?右から大きい順になってるから」
大分濡れたから渡されたタオルを肩にかけて、
「じゃあ……左から2番目で」
少食アピールをしてるとも思われたくないから、無難な大きさを選んだ。
「じゃあ明日香は右から2番目!はい、お兄ちゃん達」
残ったのは一番大きいやつか一番小さいやつ…………
「…………未来斗から選んでいいよ」
「いやいや海斗から……」
………………
じゃんけんで勝った未来斗が一番大きいスイカになった。
ーーー
「なんかいいねーー!こうやって友達と縁側に座って食べるスイカ!」
「夏って感じですね。」
暑さでぽーっとして、語彙力がなくなる。
「…………あ、海斗の足元にカマキリ」
「ピョァハッ」
ーーー
夕方になった。
「ご飯、作るの手伝います。」
「あら……。ありがとねェ……。」
おばあちゃんが台所で一生懸命料理をしているのが気になって、手伝う事にした。
ちなみに………海斗は疲れて部屋で死んでて、未来斗はお風呂、明日香さんは外でお風呂の温度調整をするために火をたいてる。
お風呂場の方から、
「ピョァァァァアツイアツイアツイ!!!!!」
「男なら黙って43度くらい耐えなさいよ!!」
……地獄絵図そう。
「あの子達ったら……いつまでも成長しなくてねェ……手を焼くだろう……?」
おばあちゃんはゆっくりとした声で、力なしにそう言った。
「…………そんなこと、ないですよ。」
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