ゆうみお

１章 一学期。

45.テスト

（澪side）

今日から衣替えです。


｢露出！！露出！！！｣


未来斗がすごくうるさい………



｢皆半袖なんだね。肌色が増えた……｣

郁人もなんかにやにやしてるけど……この２人ってことは……腐男子と何か関係があるのかな。

ちなみに今は登校時間で、未来斗と海斗がうちのクラスに遊びに来てる。


｢優馬遅いなー、また誰かとぶつかったのかなー｣
｢そういえば郁人が転校してきた時も郁人とぶつかってたら遅れたんだっけ？｣
｢いやそんなぶつかったくらいで時間食わないでしょ……普通に寝坊じゃ…｢おはよー｣あ、来た｣




…………え





｢なんでそんな濡れてんの！！？｣


何故かびしょ濡れで登校してきた優馬に驚いて、思わず席を立ち上がってしまった。





｢えーーっと……ですね…………｣





『今日は衣替えで気分が軽いから別の道を通っていこー！』


そのルートに莉音の家があったらしく、登校前に花に水やりをしている莉音が……


『っあ……！手が滑ってホースが…………』
『エ、ア、ワーーーーッ』





…………
 
｢的な？｣
｢優馬って莉音に恨みでも持たれてるのかってくらい水かけられるね……｣
｢それなー！めっちゃ寒いからなんか上着ちょーだい｣


着替えればいいんじゃ………


｢郁人、その上のセーター貸せよ、お前どうせ病弱とか嘘だろ｣
｢嫌に決まってるじゃん嘘じゃないし………｣
｢その設定忘れちゃうくらいお前体壊したことねーだろ！！ほら！せーたーぷりーず！！！｣


そう言って優馬クズは郁人から無理矢理セーターを奪おうと郁人に襲いかかった。



｢ちょ、やめ……っ、さわんな…！！｣
｢ははははは！！！！……てかお前割と細いなーー｣


優馬に狂気を感じる…………


｢た、タスケテ澪…………｣
｢どうにも出来ない…………｣


………




｢うぅ……優馬に身ぐるみ剥がされたぁ……｣
｢人聞きの悪いこと言うなよ！セーター奪っただけだろ！！｣

充分ひどいと思うけど。


｢…てか澪、暑くないの？｣
｢うん。暑くないよ。｣


ちなみに僕は衣替えしたにも関わらず上には長袖の黒いカーディガンを着ている。


｢肌晒したくない系？｣
｢晒したくない系～｣


まあちょっと違うけど。




しばらくして、先生が来た。



｢お前ら席付け……って鳳、宝条…何でここにいる｣

未来斗と海斗のこと。



｢衣替えで露出度増えた男達を眺めていました！すぐ帰ります！！｣
｢お前らのグループは変態しかいないのか…？｣
 

僕達まで最悪なレッテル貼られてるんだけど………





｢じゃあまたあとでなー！｣
｢うん、またねー｣







ーーー


SHRが終わる時、


｢お前ら、7月1日からテストだからなー、勉強しろよ｣

……！


｢テスト………｣
｢テストだねー、また今回も僕が１位かなーー｣



…………   




｢勉強しないと……｣
｢澪はまだ大丈夫だろ、問題はーー｣

なんて優馬と郁人と話していると、 

 


｢テスト！！テスト！！！｣
    



また未来斗が来た。






｢どうしよ～赤点取ったらやばい……｣
｢まあもう３年だし…そろそろ危ないよね。｣
｢それもなんだけど……今回赤点取ったら、｣



……？






｢コミケに……行かせてもらえなくなる。｣






コミケ…………？