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1章 一学期。
2.登校
しおりを挟む桜が咲くおおきな木。
騒がしい人達。
そして……
「おはよ、澪!今日も可愛いね……!結婚する!?」
朝からセクハラしてくる友人。
「優馬……そのネタ久々。」
「いやぁ……新しい季節だし、久々に1年前みたいに純粋になりたいなーって。」
今日から、3年生になった。
「クラス替え、どうなるんだろうな。」
朝からウザ気持ち悪い早苗優馬、でもこいつは成績優秀で運動神経抜群、さらに容姿端麗な完璧男子高校生。
ただ、ゲイなんだよな。
「同じクラスがいいね。」
友達だし。
「……え?」
……ん?
優馬の顔が急に赤くなった。
「み、澪……まさか、そんなに俺と……!」
「違うわこの馬鹿!!!」
こんなにイケメンなのにどうして僕にこだわるのかは知らないけど、気持ち悪いこと言わないで欲しい………
「早く行くよ、優馬。」
「う、うん……!」
でもまぁ、一緒にいると楽しいんだけどね。
ーーー
(海斗side)
今日から3年生。
進路とか受験とか、いろいろ面倒な年だ……
(憂鬱、だな。)
「おっはよー!海斗!」
「わぁっ…!……ってなんだ、未来斗か。」
急に声かけられるとびっくりする。
「一緒に登校なんて、早起きってしてみるもんだなー!」
「まあもう学校の敷地内なんだけどね、もうちょっと早く起きなよ。」
「ぇぇぇ……が、頑張る………」
……あ、寝癖。
可愛いなぁ……未来斗。
ーーー
(未来斗side)
「海斗、頭。」
「へ?」
海斗の頭に、桜の花びらがついていた。
「ここ ここ!」
とってあげると、海斗は顔を真っ赤にして、
「ふ、ふぁぁぁ…っ!!急に触るなよ…!」
と、睨んできた。
……ツンデレ、かな?
(海斗、可愛い……)
「クラス替え、どうなるかなー」
「なんでもいいよ、俺は。」
(まぁほんとは、未来斗と同じクラスがいいけど……)
「澪達とも、同じクラスがいいな!」
「まぁね……」
「……海斗。」
「んー?」
「今日も、可愛いぞ!」
「ふーん………はっ!?」
(急に、何……!?)
「あはは、適当に返事するから……!」
そう言ってゲラゲラ笑う未来斗。
むかつく……っ!
「からかうなよ……!!」
「ごめんってー、あはは!」
3年生も、こんな調子……なのかな。
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