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獣人の街グオルク ~~
あと三日
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クルーラからグオルクに来て、楽しい日々を過ごし、滞在日数があと三日となった。
正確にはあと二日泊まって、三日目には、帰りの馬車に乗る。
帰りは三人で熊族のベイエルへ行き、ソコからフェイは狼族の村ギガスへ、オルガはクルーラへと帰るのだ。
今日は、ユーリさんの居る施設での、最後の日だ。
リシトの事も少し気になるが、後は自分で考えて行動してもらうしかない。
僕達が言った所で、リシト自身の意思での行動でないと、後で何か有ったとき、誰かのせいにしてしまう…。
近くに同年代の人族がいないから、アレイ達とは違う近親感が有るから、協力出きることは、してあげたいとは思う…。
リシトしだいだけどね…。
アレイは熊族のユナとの約束。
まずは一緒に、隣町の猫族のミルーシャに行って、身体に魔素の影響が無いかを確認して、一泊ぐらいするところからかな…。
とは言っていた。
きっとミルーシャに行くとなると、他の子供達も行きたいと言い出すだろうから、その辺の調整と、候補の日にちをユーリさん達と決めるそうだ。
ベイエルでも、アレイがしている果樹園の仕事の日程を確認しないといけないからね…。
ちょこっとずつ、前に進んでいる感じが嬉しい…。
オルガにとっても、『折り魔紙』を折る人員確保になるからだ。
『折り魔紙』の普及も、僕達の無理がない程度に、徐々に数を制限していく。
今年分の『魔紙』の生産と、材料の限界が来たようだからだ。
本来、クルーラで使える魔素を帯びた木の本数が限られていて、魔法書や魔法契約書なのどの重要なモノの為の『魔紙』を作っていた。
そして残ったり半端になった『魔紙』を使って作っていた『折り魔紙』なのだから、その立場を逆転させる気はない…。
うまく魔道具と組み合わせて、生産できる枚数内で、どれだけ生活に役立てれるかが課題だ。
そのためには、いろんな人と会って話して、新しいモノを発見できたら良い…。
まずは、ユナが教えてくれた折り方を、クルーラで実験してみて、何かに役立てる事!
ユナにも折る紙の、作り方の説明書の書き方を教えて、自分なりに書いていくようにお願いした。
それを清書して、魔力紙に書くのは僕の役目になるだろう。
紙も、文字を書く練習用に使った紙で折っていたけれど、先行投資だったかな…。
リマ商会でヤナックさんにお願いして、紙を準備してもらった。
もちろんオルガのお小遣いでだ。
とは言え、『折り魔紙』の納品の売上が有ったので、『クルーラ』にいるヒナキさんに確認の手紙を送って、売上の中から紙のお金を支払ってもらった。
一応、『折り魔紙』は『クルーラ』の売上になるからね…。
後日、『クルーラ』に帰ったら、支払います。
もう数日で帰るから、持ち合わせは、それほど残っていないです。
紙は、施設の子供達に、文字を書く練習に使ってもらっても良いし、ユナには何も書いていない紙で、自由に折ってもらいたかったからだ。
そしてまた、グオルクに来る約束をした。
フェイは投げナイフが気に入った、学校組の犬族のミルハと、羊族のベルム、リシトの弟の狼族のユリトと、常に的当ての練習をしていた。
的に数字を書いて、投げる本数を決め、誰が高得点を取れるか、遊びながら練習していた。
遊びながらってのが良いよね。
紙に点数を書いて、足し算の練習も兼ねて教えているのが、フェイらしい…。
教えるの向いてるんじゃないかな…。
次に来るまでに、誰が一番高得点を取れるか競争になったみたいだ。
練習の成果を見に来なくてはいけないね。
双子の真っ白な猫族の赤ちゃんは、次に来たときには、ハイハイしてるのかな…。
それとも歩けるようになってる?
二人の成長も楽しみだ。
最終日だけど、いつもの様に年小組と一緒に遊んで、本を読んで、お昼寝して、「また来るよ」って約束をして、施設を離れた。
次はいつになるか分からないけれど、約束だからね。
また皆に会いに来るよ!
正確にはあと二日泊まって、三日目には、帰りの馬車に乗る。
帰りは三人で熊族のベイエルへ行き、ソコからフェイは狼族の村ギガスへ、オルガはクルーラへと帰るのだ。
今日は、ユーリさんの居る施設での、最後の日だ。
リシトの事も少し気になるが、後は自分で考えて行動してもらうしかない。
僕達が言った所で、リシト自身の意思での行動でないと、後で何か有ったとき、誰かのせいにしてしまう…。
近くに同年代の人族がいないから、アレイ達とは違う近親感が有るから、協力出きることは、してあげたいとは思う…。
リシトしだいだけどね…。
アレイは熊族のユナとの約束。
まずは一緒に、隣町の猫族のミルーシャに行って、身体に魔素の影響が無いかを確認して、一泊ぐらいするところからかな…。
とは言っていた。
きっとミルーシャに行くとなると、他の子供達も行きたいと言い出すだろうから、その辺の調整と、候補の日にちをユーリさん達と決めるそうだ。
ベイエルでも、アレイがしている果樹園の仕事の日程を確認しないといけないからね…。
ちょこっとずつ、前に進んでいる感じが嬉しい…。
オルガにとっても、『折り魔紙』を折る人員確保になるからだ。
『折り魔紙』の普及も、僕達の無理がない程度に、徐々に数を制限していく。
今年分の『魔紙』の生産と、材料の限界が来たようだからだ。
本来、クルーラで使える魔素を帯びた木の本数が限られていて、魔法書や魔法契約書なのどの重要なモノの為の『魔紙』を作っていた。
そして残ったり半端になった『魔紙』を使って作っていた『折り魔紙』なのだから、その立場を逆転させる気はない…。
うまく魔道具と組み合わせて、生産できる枚数内で、どれだけ生活に役立てれるかが課題だ。
そのためには、いろんな人と会って話して、新しいモノを発見できたら良い…。
まずは、ユナが教えてくれた折り方を、クルーラで実験してみて、何かに役立てる事!
ユナにも折る紙の、作り方の説明書の書き方を教えて、自分なりに書いていくようにお願いした。
それを清書して、魔力紙に書くのは僕の役目になるだろう。
紙も、文字を書く練習用に使った紙で折っていたけれど、先行投資だったかな…。
リマ商会でヤナックさんにお願いして、紙を準備してもらった。
もちろんオルガのお小遣いでだ。
とは言え、『折り魔紙』の納品の売上が有ったので、『クルーラ』にいるヒナキさんに確認の手紙を送って、売上の中から紙のお金を支払ってもらった。
一応、『折り魔紙』は『クルーラ』の売上になるからね…。
後日、『クルーラ』に帰ったら、支払います。
もう数日で帰るから、持ち合わせは、それほど残っていないです。
紙は、施設の子供達に、文字を書く練習に使ってもらっても良いし、ユナには何も書いていない紙で、自由に折ってもらいたかったからだ。
そしてまた、グオルクに来る約束をした。
フェイは投げナイフが気に入った、学校組の犬族のミルハと、羊族のベルム、リシトの弟の狼族のユリトと、常に的当ての練習をしていた。
的に数字を書いて、投げる本数を決め、誰が高得点を取れるか、遊びながら練習していた。
遊びながらってのが良いよね。
紙に点数を書いて、足し算の練習も兼ねて教えているのが、フェイらしい…。
教えるの向いてるんじゃないかな…。
次に来るまでに、誰が一番高得点を取れるか競争になったみたいだ。
練習の成果を見に来なくてはいけないね。
双子の真っ白な猫族の赤ちゃんは、次に来たときには、ハイハイしてるのかな…。
それとも歩けるようになってる?
二人の成長も楽しみだ。
最終日だけど、いつもの様に年小組と一緒に遊んで、本を読んで、お昼寝して、「また来るよ」って約束をして、施設を離れた。
次はいつになるか分からないけれど、約束だからね。
また皆に会いに来るよ!
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※カクヨム・小説家になろうにて同時掲載中です。
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