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獣人の街グオルク ~~
図書館前の屋台
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図書館前の広場に屋台!
それを教えてもらって、屋台で買い物して、回りにあった木陰のベンチやため池の側で座って食べるのが楽しみになった。
ココはどんな屋台が来ているんだろう…。
オルガとフェイは、屋台を楽しみに、アレイが来るのを待っていた。
待っていたが、なかなかアレイがやって来ない…。
もう少しだと言っていたが、時間をきちんと聞いておけばよかった…。
そう思っていると、フラフラになったアレイがやって来た。
何で写すだけでフラフラに…。
アレイがオルガの隣に座ると、オルガに寄り掛かってきて、大きなタメ息を付いた。
聞けば、本を複写するのに魔道具を借りて、自前の魔力を使って写すから、魔力を使いすぎたそうだ。
そんな魔道具の貸出しもしているんだ…。
時間一杯使って複写しようとしたので、とても疲れたそうだ。
それにお昼だしね…。
でもアレイは、しっかりと複写出来たのか、満足しきった顔をしていた。
アレイが少し落ち着いたので、図書館前の屋台に向かった。
また図書館に戻ってくるのならば、図書リングは着けたままで良いようで、帰る時に帰してくれれば良いと言われた。
この後どうするか決まっていないが、まだ、ちょっと見てみたい…。
二階の、有料の図書館の事も聞きたいし…。
図書館の建物を出ると、広場には屋台が五台来ていて、どれも人が五、六人は並んでいた。
朝、来たときには一台も見かけなかったが、この広場に五台もあると、とても賑やかだ。
オルガ達は、まず、何の屋台が来ているのかを見て回った。
長細いパンに縦に切り込みを入れて、そこにレタスとウインナーを挟んだパン。
マスタードとケチャップはお好みで…。
野菜の千切りをタレを混ぜ合わせ、熱い鉄板の上に丸く乗せ、それに薄切り肉を乗せて両面焼いて、上にソースをかけたら、ソースの焦げる匂いが食欲を誘う…。
皿に乗せて薬味を乗せて、屋台の横のテーブルで食べれるようになっている、お好み焼き。
薄切り肉を、何回も棒に巻き付けてある肉の焼かれる音と匂いが食欲を誘う、肉巻き。
薄い皮に千切りにした野菜を巻いた、野菜巻き。
ソースは選べます…。
そして、五つ目の屋台が…。
「…ラーメンだ」
オルガは眼を輝かせた。
リーンさんが、人族の国に行った時、美味しい麺料理ラーメンを食べたと言っていたからだ。
作るのが難しそうなので、なかなかこちらの方まで伝わって来ないかも…と、言っていたものなのだ!
「僕コレにする!」
オルガは迷わなかった。
次、いつ食べれるか、分からないのだ。
ラーメンの屋台には、誰も並んでいなかったので、オルガはいそいそと屋台に向かった。
ラーメンは豚骨のみ。
野菜炒めとチャーシューが乗った一品のようだ。
オルガはラーメンを注文して、フェイとアレイは、オルガの分を少し食べてみてから考えるそうだ。
ラーメンの屋台の横に、テーブルと椅子が置いてあって、二人がフォークでラーメンを食べていた。
待つ間に、フェイとアレイは何を買いに行くかを相談しはじめる。
肉巻きと、お好み焼きを買ってきて分けようと言う話になったが、肉巻きは分けれるほど無いので一本づつ、お好み焼きを分けようと…。
野菜も食べないといけないよ!
だから野菜巻きも!
そんな話をしていると、ラーメンが出来上がって、屋台のカウンターに置かれた。
深めの器の中の白く濁った汁の中に卵色の麺が見え、その上に野菜炒めとチャーシュー二枚が乗せられていた。
オルガは両手で持って、テーブルの上に置き、フォークとスプーンと箸を手に、椅子に座わり、その両サイドにアレイとフェイが座った。
まずはスプーンでスープを飲んで、うん、濃厚…。
次は箸を持って、麺を挟んでズズーッと一口食べる。
美味しい…。
でも、フェイとアレイの好みから言うと、もっとチャーシューがたっぷり乗っていた方が良いんだろうけどね。
隣に座るアレイの方にラーメンの器を進める。
アレイは箸が使えないので、スプーンでスープを飲んで、フォークでラーメンをすくい上げ口に入れた。
次にフェイの方にラーメンの器を進めて、フェイは箸でラーメンを摘まんで食べた。
さすがフェイ、箸を使えたんだ。
二人が一口づつ食べ終わると、オルガの前に器が戻ってきて、オルガは再びラーメンを食べはじめた。
二人の感想は、やはりチャーシューが多い方が良いのと、スープはもっと濃くても良いそうだ。
ソコは好みだからね。
追加で、チャーシュー大盛りとか、野菜大盛りとかあれば、好きな方をたっぷり食べれるよね。
そんな話をしていると、ラーメンの屋台の兎族のお兄さんが顔を覗かせた。
「どれくらい野菜たっぷりに、チャーシューが乗っていた方が良い?」
「「「!?」」」
それを教えてもらって、屋台で買い物して、回りにあった木陰のベンチやため池の側で座って食べるのが楽しみになった。
ココはどんな屋台が来ているんだろう…。
オルガとフェイは、屋台を楽しみに、アレイが来るのを待っていた。
待っていたが、なかなかアレイがやって来ない…。
もう少しだと言っていたが、時間をきちんと聞いておけばよかった…。
そう思っていると、フラフラになったアレイがやって来た。
何で写すだけでフラフラに…。
アレイがオルガの隣に座ると、オルガに寄り掛かってきて、大きなタメ息を付いた。
聞けば、本を複写するのに魔道具を借りて、自前の魔力を使って写すから、魔力を使いすぎたそうだ。
そんな魔道具の貸出しもしているんだ…。
時間一杯使って複写しようとしたので、とても疲れたそうだ。
それにお昼だしね…。
でもアレイは、しっかりと複写出来たのか、満足しきった顔をしていた。
アレイが少し落ち着いたので、図書館前の屋台に向かった。
また図書館に戻ってくるのならば、図書リングは着けたままで良いようで、帰る時に帰してくれれば良いと言われた。
この後どうするか決まっていないが、まだ、ちょっと見てみたい…。
二階の、有料の図書館の事も聞きたいし…。
図書館の建物を出ると、広場には屋台が五台来ていて、どれも人が五、六人は並んでいた。
朝、来たときには一台も見かけなかったが、この広場に五台もあると、とても賑やかだ。
オルガ達は、まず、何の屋台が来ているのかを見て回った。
長細いパンに縦に切り込みを入れて、そこにレタスとウインナーを挟んだパン。
マスタードとケチャップはお好みで…。
野菜の千切りをタレを混ぜ合わせ、熱い鉄板の上に丸く乗せ、それに薄切り肉を乗せて両面焼いて、上にソースをかけたら、ソースの焦げる匂いが食欲を誘う…。
皿に乗せて薬味を乗せて、屋台の横のテーブルで食べれるようになっている、お好み焼き。
薄切り肉を、何回も棒に巻き付けてある肉の焼かれる音と匂いが食欲を誘う、肉巻き。
薄い皮に千切りにした野菜を巻いた、野菜巻き。
ソースは選べます…。
そして、五つ目の屋台が…。
「…ラーメンだ」
オルガは眼を輝かせた。
リーンさんが、人族の国に行った時、美味しい麺料理ラーメンを食べたと言っていたからだ。
作るのが難しそうなので、なかなかこちらの方まで伝わって来ないかも…と、言っていたものなのだ!
「僕コレにする!」
オルガは迷わなかった。
次、いつ食べれるか、分からないのだ。
ラーメンの屋台には、誰も並んでいなかったので、オルガはいそいそと屋台に向かった。
ラーメンは豚骨のみ。
野菜炒めとチャーシューが乗った一品のようだ。
オルガはラーメンを注文して、フェイとアレイは、オルガの分を少し食べてみてから考えるそうだ。
ラーメンの屋台の横に、テーブルと椅子が置いてあって、二人がフォークでラーメンを食べていた。
待つ間に、フェイとアレイは何を買いに行くかを相談しはじめる。
肉巻きと、お好み焼きを買ってきて分けようと言う話になったが、肉巻きは分けれるほど無いので一本づつ、お好み焼きを分けようと…。
野菜も食べないといけないよ!
だから野菜巻きも!
そんな話をしていると、ラーメンが出来上がって、屋台のカウンターに置かれた。
深めの器の中の白く濁った汁の中に卵色の麺が見え、その上に野菜炒めとチャーシュー二枚が乗せられていた。
オルガは両手で持って、テーブルの上に置き、フォークとスプーンと箸を手に、椅子に座わり、その両サイドにアレイとフェイが座った。
まずはスプーンでスープを飲んで、うん、濃厚…。
次は箸を持って、麺を挟んでズズーッと一口食べる。
美味しい…。
でも、フェイとアレイの好みから言うと、もっとチャーシューがたっぷり乗っていた方が良いんだろうけどね。
隣に座るアレイの方にラーメンの器を進める。
アレイは箸が使えないので、スプーンでスープを飲んで、フォークでラーメンをすくい上げ口に入れた。
次にフェイの方にラーメンの器を進めて、フェイは箸でラーメンを摘まんで食べた。
さすがフェイ、箸を使えたんだ。
二人が一口づつ食べ終わると、オルガの前に器が戻ってきて、オルガは再びラーメンを食べはじめた。
二人の感想は、やはりチャーシューが多い方が良いのと、スープはもっと濃くても良いそうだ。
ソコは好みだからね。
追加で、チャーシュー大盛りとか、野菜大盛りとかあれば、好きな方をたっぷり食べれるよね。
そんな話をしていると、ラーメンの屋台の兎族のお兄さんが顔を覗かせた。
「どれくらい野菜たっぷりに、チャーシューが乗っていた方が良い?」
「「「!?」」」
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