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獣人の街グオルク ~~
図書館
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翌日、朝食を食べると、『リマ商会』『役所』前にある、創立祭の会場だった広場の向こう側に有る、図書館へと向かった。
オルガもアレイもフェイも、基本的に本を読むのが好きなので、どんな本があるのか楽しみだ。
オルガは図鑑や最近は魔道具の本を好んで読んでいる。
アレイは植物図鑑、土壌や地形の本。
地形や土地によって、植物の育ち方が違うのを面白がって調べている。
フェイは魔獣や地形の本。
聖魔法が使えるかも知れないから、今度から医療系の本も読むようになるんじゃないかな…。
『リマ商会』の前から馬車通りを渡り、広場の端の木々がならんで植えられている側の、遊歩道を歩き、広場を横切る。
広場の端の木陰には、お弁当を広げている人もいて、朝食?を食べているのかもしれない…。
のんびりとした雰囲気だ。
改めて広場を見ると、何も催し物をしていない時は、すごく広いんだ…と、思いながら…。
少し歩いて広場の端に来ると、また馬車通りがあって、その向こう側に、木々に囲まれた、役所くらいの大きさの大きな建物が少し姿を現した。
建物は馬車通りから少し奥まっているようだ。
馬車通りを渡り、遊歩道を歩き、木々に囲まれた図書館の敷地内に入ると、水の音が聞こえてきた。
…川?
建物の前には少し小さい広場があり、広場を歩いて図書館に近付くにつれ、図書館側の中央付近に、ため池のようなモノが見えてきた。
よく見ると、ため池の囲いより、中心部分が少し高くなっていて、そこからチョロチョロと水が流れ、涌き出ている。
ため池の回りには、木で出来たベンチがいくつも置いてあり、休憩場所になっているようだ。
周囲の木の下にもベンチが置いてあり、木陰で本をのんびり読むのに、ちょうど良いのかもしれない。
図書館の建物は、外見は古い木造に見えるが、近づいてみると灰色かかっていて木ではないようだ。
なんだろう…。
土魔法で木のように見せているだけなのか、木を強化して石のように見せているのか…。
何せ、丈夫そうな建物だ。
扉を開けて図書館内に入ると、入ってすぐの入り口に受付があって、そこで受付をしてからしか中には入れなかった。
僕達は『グオルク』の住民ではないので、出身地と名前を書くと、図書リングと呼ばれる魔道具のブレスレットを渡された。
これは図書館内を散策するとき、どこを歩いたか分かるように追跡が付けられているのと、無意識に魔法や魔道具が使えないようにするためのそうだ。
もし、文章や絵柄を複写をするのに魔道具や魔法を使いたい場合は、専用の部屋があるので、「どう言った事をする為、使用したい」との手続きをしてからの使用になるそうだ。
本の盗難対策も兼ねているのと、傷み防止対策だそうだ。
ソレだけでなく、本にも盗難対策用の魔法が掛けられているそうだ。
大きい街だと、そう言った対策もされているんだ…。
『クルーラ』ではほとんど知り合いだし、貸本屋さんでは、誰がどの本を借りていってるかを把握しているので、そう言った対策は何もされていない。
『ベイエル』でもソコまで厳しくなかったよな…。
一応、盗難対策用の魔法は掛けられていたけれど…。
図書館内の案内図を見せてもらい、それぞれ気になる本が置いてある場所に向かった。
一応、昼までの予定だ。
オルガは端から順番に本棚を眺めて歩いた。
本棚には、古い本や新しそうな本が混在して置かれていて、ジャンル毎に分けられている。
気になる本のタイトルを見つけると、足を止めて本を取り出し、ちょっと読んでみる。
こうやって、フラりと普段は見ないジャンルの棚を見るのも、面白いものが見つかるときがあるので、楽しみの一つだ。
三人はそれぞれ自由に図書館を散策して回った。
急に図書館内に、チリンチリンと、小さなベルの音が鳴り響いた。
なっ何?!
オルガは椅子に座って読んでいた本から視線を上げた。
見ると、図書館内にいた人達が、バラバラと本を片付けたり、受付の方で本を借りる手続きをし始めたりしていた。
…何の合図…?
そう思っていると、フェイが近付いてきた。
「オルガ。お昼だよ」
「もう、お昼…?」
フェイは苦笑いした。
いつの間に時間が経過していたのだろう…。
さっきの音は、お昼の時間の案内音だったのだろう…。
そう言えば、少しお腹が空いてきている。
オルガは本をもと在った場所に戻すと、二人でアレイを探しはじめた。
アレイも本に夢中になると、気が付かないからな…。
しばらく図書館内を探したが、アレイを見つけられない…。
どこに居るんだ?
三人で一緒に来ているから、図書館から出ることは無いと思うけれど…。
オルガ達は、ハッとして貸部屋の方に向かった。
もしかして、図書館の本の文章を写したくて、貸部屋にいる?
貸部屋の入り口には、カウンターが有って受付の人がいて、ココで手続きをするみたいだ。
受付の人に、熊族のアレイが来ていないか訪ねると、一時間以上前から部屋に入って、書かれていることを写しているらし…。
ここに居た。
呼んでほしいとお願いしたが、もうすぐ予定の時間になるので、ソレまでだ待って欲しいと言われた。
予定の時間?
聞けば、二時間の貸部屋をしていて、お金も支払われているそうだ。
いつの間に…。
仕方ないので、アレイが部屋から出てきたら、「入り口付近にあった、待合室で待っている」と伝えてもらうことにした。
オルガとフェイが、待合室で「昼ご飯をどうする」と、相談していると、図書館の入り口の受付の人が声を掛けてきた。
「図書館前の広場に屋台が来てるから、そこで食べると良いよ」と、教えてくれた。
図書館前の広場に屋台!
もしかして、図書館前が広場になっているのは、屋台が来るのを想定してなのだろうか…。
屋台で買い物して、回りにあった木陰のベンチやため池の側で座って食べるのも良いかもしれない…。
ココはどんな屋台が来ているんだろう…。
オルガとフェイは、屋台を楽しみに、アレイが来るのを待っていた。
オルガもアレイもフェイも、基本的に本を読むのが好きなので、どんな本があるのか楽しみだ。
オルガは図鑑や最近は魔道具の本を好んで読んでいる。
アレイは植物図鑑、土壌や地形の本。
地形や土地によって、植物の育ち方が違うのを面白がって調べている。
フェイは魔獣や地形の本。
聖魔法が使えるかも知れないから、今度から医療系の本も読むようになるんじゃないかな…。
『リマ商会』の前から馬車通りを渡り、広場の端の木々がならんで植えられている側の、遊歩道を歩き、広場を横切る。
広場の端の木陰には、お弁当を広げている人もいて、朝食?を食べているのかもしれない…。
のんびりとした雰囲気だ。
改めて広場を見ると、何も催し物をしていない時は、すごく広いんだ…と、思いながら…。
少し歩いて広場の端に来ると、また馬車通りがあって、その向こう側に、木々に囲まれた、役所くらいの大きさの大きな建物が少し姿を現した。
建物は馬車通りから少し奥まっているようだ。
馬車通りを渡り、遊歩道を歩き、木々に囲まれた図書館の敷地内に入ると、水の音が聞こえてきた。
…川?
建物の前には少し小さい広場があり、広場を歩いて図書館に近付くにつれ、図書館側の中央付近に、ため池のようなモノが見えてきた。
よく見ると、ため池の囲いより、中心部分が少し高くなっていて、そこからチョロチョロと水が流れ、涌き出ている。
ため池の回りには、木で出来たベンチがいくつも置いてあり、休憩場所になっているようだ。
周囲の木の下にもベンチが置いてあり、木陰で本をのんびり読むのに、ちょうど良いのかもしれない。
図書館の建物は、外見は古い木造に見えるが、近づいてみると灰色かかっていて木ではないようだ。
なんだろう…。
土魔法で木のように見せているだけなのか、木を強化して石のように見せているのか…。
何せ、丈夫そうな建物だ。
扉を開けて図書館内に入ると、入ってすぐの入り口に受付があって、そこで受付をしてからしか中には入れなかった。
僕達は『グオルク』の住民ではないので、出身地と名前を書くと、図書リングと呼ばれる魔道具のブレスレットを渡された。
これは図書館内を散策するとき、どこを歩いたか分かるように追跡が付けられているのと、無意識に魔法や魔道具が使えないようにするためのそうだ。
もし、文章や絵柄を複写をするのに魔道具や魔法を使いたい場合は、専用の部屋があるので、「どう言った事をする為、使用したい」との手続きをしてからの使用になるそうだ。
本の盗難対策も兼ねているのと、傷み防止対策だそうだ。
ソレだけでなく、本にも盗難対策用の魔法が掛けられているそうだ。
大きい街だと、そう言った対策もされているんだ…。
『クルーラ』ではほとんど知り合いだし、貸本屋さんでは、誰がどの本を借りていってるかを把握しているので、そう言った対策は何もされていない。
『ベイエル』でもソコまで厳しくなかったよな…。
一応、盗難対策用の魔法は掛けられていたけれど…。
図書館内の案内図を見せてもらい、それぞれ気になる本が置いてある場所に向かった。
一応、昼までの予定だ。
オルガは端から順番に本棚を眺めて歩いた。
本棚には、古い本や新しそうな本が混在して置かれていて、ジャンル毎に分けられている。
気になる本のタイトルを見つけると、足を止めて本を取り出し、ちょっと読んでみる。
こうやって、フラりと普段は見ないジャンルの棚を見るのも、面白いものが見つかるときがあるので、楽しみの一つだ。
三人はそれぞれ自由に図書館を散策して回った。
急に図書館内に、チリンチリンと、小さなベルの音が鳴り響いた。
なっ何?!
オルガは椅子に座って読んでいた本から視線を上げた。
見ると、図書館内にいた人達が、バラバラと本を片付けたり、受付の方で本を借りる手続きをし始めたりしていた。
…何の合図…?
そう思っていると、フェイが近付いてきた。
「オルガ。お昼だよ」
「もう、お昼…?」
フェイは苦笑いした。
いつの間に時間が経過していたのだろう…。
さっきの音は、お昼の時間の案内音だったのだろう…。
そう言えば、少しお腹が空いてきている。
オルガは本をもと在った場所に戻すと、二人でアレイを探しはじめた。
アレイも本に夢中になると、気が付かないからな…。
しばらく図書館内を探したが、アレイを見つけられない…。
どこに居るんだ?
三人で一緒に来ているから、図書館から出ることは無いと思うけれど…。
オルガ達は、ハッとして貸部屋の方に向かった。
もしかして、図書館の本の文章を写したくて、貸部屋にいる?
貸部屋の入り口には、カウンターが有って受付の人がいて、ココで手続きをするみたいだ。
受付の人に、熊族のアレイが来ていないか訪ねると、一時間以上前から部屋に入って、書かれていることを写しているらし…。
ここに居た。
呼んでほしいとお願いしたが、もうすぐ予定の時間になるので、ソレまでだ待って欲しいと言われた。
予定の時間?
聞けば、二時間の貸部屋をしていて、お金も支払われているそうだ。
いつの間に…。
仕方ないので、アレイが部屋から出てきたら、「入り口付近にあった、待合室で待っている」と伝えてもらうことにした。
オルガとフェイが、待合室で「昼ご飯をどうする」と、相談していると、図書館の入り口の受付の人が声を掛けてきた。
「図書館前の広場に屋台が来てるから、そこで食べると良いよ」と、教えてくれた。
図書館前の広場に屋台!
もしかして、図書館前が広場になっているのは、屋台が来るのを想定してなのだろうか…。
屋台で買い物して、回りにあった木陰のベンチやため池の側で座って食べるのも良いかもしれない…。
ココはどんな屋台が来ているんだろう…。
オルガとフェイは、屋台を楽しみに、アレイが来るのを待っていた。
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