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獣人の街グオルク ~~
街の散策 6 ~商談~
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そして、オルガ達が今日、訪ねてきた訳を話す事になった。
アレイが持っていた鞄から、オルガが描いた属性模様の入った袋を出し、袋からソレを取り出し、テーブルの上に置いた。
一番最初に描いた、風の属性模様。
「「…。」」
ヤナックさんとリーンさんの動きが止まった。
そしてさらに、もう一枚…。
フェイの短剣のイメージで描いた三属性の模様を、アレイが袋から取り出して、テーブルの上に置いた。
「「…。」」
チラリとヤナックさんとリーンさんの方を見ると、目を見開いて二枚の模様を見ている。
やっぱり、珍しい模様の描き方なんだろうな…。
誰も何も言わないので、アレイが苦笑いして話し始めた。
「…オルガが、『折り魔紙』に模様を描いて折ったら、どうなるんだろう…と、描いた一枚目の風の模様。二枚の模様は、フェイの短剣のイメージを模様にしたらしい」
「模様を描いているとき、ハラハラしたぞ」
フェイも苦笑いして言う。
「この模様で、壁掛けや膝掛け、ショールなんかを作ったら…なんて言い出したから、『リマ商会』へ連れてきた。コレって、危険な内容だよな…」
「…ああ。オルガは『クルーラ』在中だから、『クルーラ』の案件だ」
現実に戻ってきたヤナックさんがそう呟く。
「…私がグオルクに来て良かったよ…」
リーンさんは大きなタメ息を付いて、そう言った。
「オルガ」
「はい!」
オルガはリーンさんに名前を呼ばれて、思わず背筋を伸ばす。
「この模様は、人前で描かないこと。『クルーラ』ではないから、誰が見ているかわからない。オルガ専用の部屋はココに無いから、宿で描くか、そうだな…私が知っている施設の一部屋内でなら良いよ」
「…あの、西区にある紙屋さんの、猫族のクルヤさんの前で、風属性の模様の方を、一枚目を描いてます…」
苦笑いしながら、フェイがちゃんと報告してくれる。
何を思い付いたんだ?と、止めないで、いつもみたいに見てたけどね…。
まあ、コレくらいなら…って、思ったからだろうけれど…。
「…。」
「属性模様を複写した紙を売っていたので、どうも刺激されて描きたくなったみたいで…」
「ああ、クルヤの所なら、大丈夫だ。見てしまったんなら、アイツを巻き込むか…」
ヤナックさんは、クルヤさんの事を知っているみたいだ。
創立祭の時に、屋台を出していたからね…。
三人は顔を見合わせた。
「そうしてもらえると、助かります」
そして、クルヤさんの店に置いてあった、属性模様の話をすると、リーンさんが興味を持った。
「気になるね…。今度、一緒に出掛けようか」
「はい!」
オルガが描いた属性模様については、リーンさんが預かり、『クルーラ』へ持っていって、ヒナキさん達に相談するそうだ。
…そうして下さい。
うっかり、いつもみたいに、外で思い付いたことを口にしない方が良いって事だよね…。
『クルーラ』在中のオルガが作るものは、『クルーラ』全体の収益になるため、『クルーラ』以外から発信するわけにはいかない…。
『クルーラ』自体が一つの商会のようになっているので、給料と言う、お小遣いも『クルーラ』から出ているのだ。
そして新しい商品が売れると、給料とは別に特別に収入を得る事になる…。
十六歳になったとき、『クルーラ』の村のシステムをきちんと聞いたのに、つい、忘れてしまう…。
アレイとフェイが、一緒にいてくれて良かった…。
その後、僕達は、リーンさんに連れられて近くのお店に入り、夕食をご馳走になった。
リーンさんもしばらくグオルクに滞在するそうだ。
そして、リーンさんの娘さんが、子供達がいた施設のユーリさんだそうだ。
やっぱり似ていると思ったんだよね…。
でも、親子と言うよりは、兄妹…に見えるけれど…。
…て、事は、狼族のユリトと、人族のリシトはリーンさんの孫って事だよね…。
やっぱり孫がいるようには見えない…。
夕食が終わると、リーンさんは、ユーリさんの家の方に行くようで、何か困った、いつでもおいで。と、言われた。
明後日、リマ商会の配達の人に一緒に連れていってもらいます。と、だけ、伝えた。
リーンさんが施設にいるのならば、フェイの聖属性の使い方を教えてもらわないとね。
僕達は、今日一日で起こった、いろいろな事を話しながら宿に戻り、明日の計画を話し合った。
明日は、広場向こうに有る、図書館へ行くことにした。
どんな本が置いてあるのだろう…。
アレイが持っていた鞄から、オルガが描いた属性模様の入った袋を出し、袋からソレを取り出し、テーブルの上に置いた。
一番最初に描いた、風の属性模様。
「「…。」」
ヤナックさんとリーンさんの動きが止まった。
そしてさらに、もう一枚…。
フェイの短剣のイメージで描いた三属性の模様を、アレイが袋から取り出して、テーブルの上に置いた。
「「…。」」
チラリとヤナックさんとリーンさんの方を見ると、目を見開いて二枚の模様を見ている。
やっぱり、珍しい模様の描き方なんだろうな…。
誰も何も言わないので、アレイが苦笑いして話し始めた。
「…オルガが、『折り魔紙』に模様を描いて折ったら、どうなるんだろう…と、描いた一枚目の風の模様。二枚の模様は、フェイの短剣のイメージを模様にしたらしい」
「模様を描いているとき、ハラハラしたぞ」
フェイも苦笑いして言う。
「この模様で、壁掛けや膝掛け、ショールなんかを作ったら…なんて言い出したから、『リマ商会』へ連れてきた。コレって、危険な内容だよな…」
「…ああ。オルガは『クルーラ』在中だから、『クルーラ』の案件だ」
現実に戻ってきたヤナックさんがそう呟く。
「…私がグオルクに来て良かったよ…」
リーンさんは大きなタメ息を付いて、そう言った。
「オルガ」
「はい!」
オルガはリーンさんに名前を呼ばれて、思わず背筋を伸ばす。
「この模様は、人前で描かないこと。『クルーラ』ではないから、誰が見ているかわからない。オルガ専用の部屋はココに無いから、宿で描くか、そうだな…私が知っている施設の一部屋内でなら良いよ」
「…あの、西区にある紙屋さんの、猫族のクルヤさんの前で、風属性の模様の方を、一枚目を描いてます…」
苦笑いしながら、フェイがちゃんと報告してくれる。
何を思い付いたんだ?と、止めないで、いつもみたいに見てたけどね…。
まあ、コレくらいなら…って、思ったからだろうけれど…。
「…。」
「属性模様を複写した紙を売っていたので、どうも刺激されて描きたくなったみたいで…」
「ああ、クルヤの所なら、大丈夫だ。見てしまったんなら、アイツを巻き込むか…」
ヤナックさんは、クルヤさんの事を知っているみたいだ。
創立祭の時に、屋台を出していたからね…。
三人は顔を見合わせた。
「そうしてもらえると、助かります」
そして、クルヤさんの店に置いてあった、属性模様の話をすると、リーンさんが興味を持った。
「気になるね…。今度、一緒に出掛けようか」
「はい!」
オルガが描いた属性模様については、リーンさんが預かり、『クルーラ』へ持っていって、ヒナキさん達に相談するそうだ。
…そうして下さい。
うっかり、いつもみたいに、外で思い付いたことを口にしない方が良いって事だよね…。
『クルーラ』在中のオルガが作るものは、『クルーラ』全体の収益になるため、『クルーラ』以外から発信するわけにはいかない…。
『クルーラ』自体が一つの商会のようになっているので、給料と言う、お小遣いも『クルーラ』から出ているのだ。
そして新しい商品が売れると、給料とは別に特別に収入を得る事になる…。
十六歳になったとき、『クルーラ』の村のシステムをきちんと聞いたのに、つい、忘れてしまう…。
アレイとフェイが、一緒にいてくれて良かった…。
その後、僕達は、リーンさんに連れられて近くのお店に入り、夕食をご馳走になった。
リーンさんもしばらくグオルクに滞在するそうだ。
そして、リーンさんの娘さんが、子供達がいた施設のユーリさんだそうだ。
やっぱり似ていると思ったんだよね…。
でも、親子と言うよりは、兄妹…に見えるけれど…。
…て、事は、狼族のユリトと、人族のリシトはリーンさんの孫って事だよね…。
やっぱり孫がいるようには見えない…。
夕食が終わると、リーンさんは、ユーリさんの家の方に行くようで、何か困った、いつでもおいで。と、言われた。
明後日、リマ商会の配達の人に一緒に連れていってもらいます。と、だけ、伝えた。
リーンさんが施設にいるのならば、フェイの聖属性の使い方を教えてもらわないとね。
僕達は、今日一日で起こった、いろいろな事を話しながら宿に戻り、明日の計画を話し合った。
明日は、広場向こうに有る、図書館へ行くことにした。
どんな本が置いてあるのだろう…。
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