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獣人の街グオルク ~~
役所
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創立祭が終わって、今日は、『折り魔紙』を折ってくれている施設の子供達の所に向かう日だ。
僕達は延長した宿で朝食を食べ、『リマ商会』の隣に有る役所に向かった。
宿を出て、何度も歩いた『リマ商会』に向かう道を進み、『リマ商会』の建物の超えて右手に曲がって馬車通りに出ると、一昨日までの賑やかさは無く、静かに足音を立てて馬車が行き交っているだけ…。
あれだけの人が、いったいどこから来ていたのかと不思議に思うくらいだ…。
コレが普通の日常の風景なんだな…。
オルガ達は『リマ商会』の建物を右手に歩き、建物を通り越して、隣に建つ『役所』に向かった。
『役所』の入り口は建物の中央部分に有り、出入りしている人も『リマ商会』並みに多い。
一段階段を上り、建物内に入ると、広い待合室が有り、そこに長椅子がいくつも並べられていて、順番待ちか休憩しているのか、座っている人がたくさんいる。
その正面奥には、二階に上がる階段が有り、ちょうど一人上にいくようだ。
待合室の両側の壁には、いくつもの窓口が有り、訪れている人と話をしている。
ここで、何かの手続きをしているのだろう…。
それより、いったいどこへ行けば良いんだ?
役所で手紙を渡せば、わかるようにしてあると言われているが、誰に渡せば良いんだろう?
入り口で呆然と立ち尽くしていると、背後から声をかけられた。
「おう。行き場がわからないなら、アッチの受付に行け」
振り向くと、茶髪の馬獣人?の男の人が、入って直ぐに右手にある、机が並べられ三人が座っている場所を指差した。
「用件を言えば、場所を教えてくれる」
「「「ありがとうございます」」」
オルガ達はお礼を言って、示された右手の案内所?に向かった。
教えてくれて助かった…。
始めてくると、どこに行けば良いかわかんないよね…。
教えてくれた案内所に近付くと、見知った顔が見えた。
創立祭の時に、一緒に街灯のランプの受付をしていた羊族のテイルさんだ。
そう言えば、役所の受付をしているって言っていたかも…。
テイルさんも僕達に気がついて、微笑んだ。
「「「こんにちわ!」」」
「こんにちわ。久しぶり…三日ぶりくらいか?」
僕達はテイルさんに、『クルーラ』でヒナキさんに渡された紹介状を渡すと、封筒の宛名を見て、『そこの椅子に座って待ってて』と、言って席を立ち、一番奥に有った階段を登って行った。
オルガ達は、言われた椅子に並んで座った。
手紙の内容は、『折り魔紙』を折っている施設の事のはずだけど、宛名に書かれた言葉についてはわからない。
何か暗号のようなモノなのだろう…。
しばらく待つと、テイルさんが戻ってきた。
「案内するからおいで」
オルガ達はテイルさんの後を付いていって、中央の階段の横に有る、建物の奥に続く廊下をしばらく歩き、建物の外に出た。
えっ…?外?
どこまで行くのだろうと思っていると、近くに停めてある馬車の前で足を止めた。
「直ぐに来るからちょっと待ってね」
テイルさんがそう言うと、建物の別の扉から女の人が出てきた。
黒髪の…人族の人…。
あれっ?
あの人、創立祭の時に、古本屋さんにいた人?
「こんにちわ」
近付いてくる女性を見て挨拶する。
「「「こんにちわ!」」」
やっぱりそうだ!
「子供達のいる施設の管理人をしているユーリよ。よろしくね」
そう言って、凛と背筋を伸ばした女性は微笑んだ。
僕達は延長した宿で朝食を食べ、『リマ商会』の隣に有る役所に向かった。
宿を出て、何度も歩いた『リマ商会』に向かう道を進み、『リマ商会』の建物の超えて右手に曲がって馬車通りに出ると、一昨日までの賑やかさは無く、静かに足音を立てて馬車が行き交っているだけ…。
あれだけの人が、いったいどこから来ていたのかと不思議に思うくらいだ…。
コレが普通の日常の風景なんだな…。
オルガ達は『リマ商会』の建物を右手に歩き、建物を通り越して、隣に建つ『役所』に向かった。
『役所』の入り口は建物の中央部分に有り、出入りしている人も『リマ商会』並みに多い。
一段階段を上り、建物内に入ると、広い待合室が有り、そこに長椅子がいくつも並べられていて、順番待ちか休憩しているのか、座っている人がたくさんいる。
その正面奥には、二階に上がる階段が有り、ちょうど一人上にいくようだ。
待合室の両側の壁には、いくつもの窓口が有り、訪れている人と話をしている。
ここで、何かの手続きをしているのだろう…。
それより、いったいどこへ行けば良いんだ?
役所で手紙を渡せば、わかるようにしてあると言われているが、誰に渡せば良いんだろう?
入り口で呆然と立ち尽くしていると、背後から声をかけられた。
「おう。行き場がわからないなら、アッチの受付に行け」
振り向くと、茶髪の馬獣人?の男の人が、入って直ぐに右手にある、机が並べられ三人が座っている場所を指差した。
「用件を言えば、場所を教えてくれる」
「「「ありがとうございます」」」
オルガ達はお礼を言って、示された右手の案内所?に向かった。
教えてくれて助かった…。
始めてくると、どこに行けば良いかわかんないよね…。
教えてくれた案内所に近付くと、見知った顔が見えた。
創立祭の時に、一緒に街灯のランプの受付をしていた羊族のテイルさんだ。
そう言えば、役所の受付をしているって言っていたかも…。
テイルさんも僕達に気がついて、微笑んだ。
「「「こんにちわ!」」」
「こんにちわ。久しぶり…三日ぶりくらいか?」
僕達はテイルさんに、『クルーラ』でヒナキさんに渡された紹介状を渡すと、封筒の宛名を見て、『そこの椅子に座って待ってて』と、言って席を立ち、一番奥に有った階段を登って行った。
オルガ達は、言われた椅子に並んで座った。
手紙の内容は、『折り魔紙』を折っている施設の事のはずだけど、宛名に書かれた言葉についてはわからない。
何か暗号のようなモノなのだろう…。
しばらく待つと、テイルさんが戻ってきた。
「案内するからおいで」
オルガ達はテイルさんの後を付いていって、中央の階段の横に有る、建物の奥に続く廊下をしばらく歩き、建物の外に出た。
えっ…?外?
どこまで行くのだろうと思っていると、近くに停めてある馬車の前で足を止めた。
「直ぐに来るからちょっと待ってね」
テイルさんがそう言うと、建物の別の扉から女の人が出てきた。
黒髪の…人族の人…。
あれっ?
あの人、創立祭の時に、古本屋さんにいた人?
「こんにちわ」
近付いてくる女性を見て挨拶する。
「「「こんにちわ!」」」
やっぱりそうだ!
「子供達のいる施設の管理人をしているユーリよ。よろしくね」
そう言って、凛と背筋を伸ばした女性は微笑んだ。
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