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森の聖域
魔素石の採取 2
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川に入り、ペレスに魔素石の採取の仕方を、教えてもらうことになった。
「まずは、魔力を川の中の石に当てる」
そう言ってペレスが川に向かって手を伸ばし、水面に手のひらを触れさせる。
魔力が放出されているのが、見えるわけではないので、オルガが、じっとその様子を見ていると、川の中の石が、ぼんやりと光り始めた。
魔力で光る?
「魔素石は魔力に反応して、ほんのり光を放つから、その中でも、なるべく丸みの帯びたものを集める」
ペレスはそう言って川の中に手を入れ、光を帯びた魔素石を拾い上げ、僕に見せてくれた。
見せてくれた魔素石は、親指の爪ほどの大きさで、ほんのり光っていた石は、次第に光を無くして、元の石に戻ってしまう。
「時間がたつと光は消える。こうなると、石と魔素石との区別は付きにくいからね」
ペレスは穴空きのカゴの中に石を入れる。
「魔力を込めすぎて、たくさん光らせても、拾えないから、手元くらいの範囲にして、こまめに繰り返すのがポイント」
ペレスはそう言って再び魔力を込めて、光った石をいくつも拾い上げてカゴの中に入れていく。
「慣れてきたら、一度に何個も拾えるようになるから」
そう言ってペレスは微笑む。
まずは一個からだな…。
オルガは手を水面にかざし、魔力を込める。
ちゃんと魔力…出てるのかな…。
そう思ったら、手をかざした周囲、五十センチほどが、光り始めた。
光った!
「オルガ!早く拾わないと、消えてしまうぞ」
そうだ!
オルガは慌てて光っている石を拾い始める。
一個、二個、三個…。
ああっ!
光が消えてしまう!
四個目を拾おうと手を伸ばしたら、光が消えてしまい、どれが光っていた石か分からなくなってしまった。
「…。」
二十個くらい光っていたのに、拾えたのは三個…。
オルガは光らなくなった石を手のひらに乗せて見る。
丸みを帯びたものと、角張ったもの、縦長に変形したモノ…。
光っているモノを拾おうとして、形まで確認しなかった。
オルガはペレスに拾った石を見せる。
「う~ん。丸いのと、かろうじて縦長のモノが使えるかな…」
とりあえず、光った石だけを拾ったから、形までは見てない…。
「角張ったのは、向こうのカゴに入れておいて。まとめて上流の方に戻すから」
「上流に戻す?」
オルガが首を傾げると、ペレスは教えてくれた。
角張った魔素石は上流の川へ戻され、下流に流されてくるまでに、川の流れで削られて、丸みを帯びるのだそうだ。
角張った魔素石を丸く加工するより、自然と削られたモノを研磨して磨くだけの方が、面白味が有って良いのだとか…。
その辺は、僕にはよく分からない…。
「まずは、手のひらくらいの大きさだけを、光らせるように、魔力を調整しようか」
「うん」
僕は頷き、角張った魔素石を陸地のカゴの中に入れ、丸みを帯びたものを、細かい穴の空いたカゴの中に入れた。
今度は魔力を、少なめ、少なめ…。
そう思いながら魔力を込めると、今度は少なすぎてか、かろうじて一個しか光っていない…。
拾い上げると、それも角張った魔素石…。
「…。」
なかなかうまく行かない…。
再び陸地のカゴの中に魔素石を入れると、もう少し魔力を込めて水面に手をかざした。
魔力を、もう少し多め…多め…。
今度は五個、光始めた。
その中でも、丸みを帯びたもの…。
確認しているうちに光が消えそうになり、慌てて一つだけ拾い上げると、また、角張った魔素石だった。
「…。」
形を確認している間に光が消えてしまうのでは、意味がない…。
チラリとペレスの方を見ると、カゴの中には十個以上の魔素石が入っているようだ。
もう少し魔力を少なめで、少なくなりすぎないように…。
オルガは再び水面に手をかざして魔力を込めた。
今度は三個、光始めたので、迷わず三個とも拾った。
丸いのが二個と角張ったのが一個。
数撃ちゃ当たるで、今くらいの魔力を使って拾っていこう!
オルガは形より、数を拾って、丸みを帯びたものがたくさん有ることを願った。
「まずは、魔力を川の中の石に当てる」
そう言ってペレスが川に向かって手を伸ばし、水面に手のひらを触れさせる。
魔力が放出されているのが、見えるわけではないので、オルガが、じっとその様子を見ていると、川の中の石が、ぼんやりと光り始めた。
魔力で光る?
「魔素石は魔力に反応して、ほんのり光を放つから、その中でも、なるべく丸みの帯びたものを集める」
ペレスはそう言って川の中に手を入れ、光を帯びた魔素石を拾い上げ、僕に見せてくれた。
見せてくれた魔素石は、親指の爪ほどの大きさで、ほんのり光っていた石は、次第に光を無くして、元の石に戻ってしまう。
「時間がたつと光は消える。こうなると、石と魔素石との区別は付きにくいからね」
ペレスは穴空きのカゴの中に石を入れる。
「魔力を込めすぎて、たくさん光らせても、拾えないから、手元くらいの範囲にして、こまめに繰り返すのがポイント」
ペレスはそう言って再び魔力を込めて、光った石をいくつも拾い上げてカゴの中に入れていく。
「慣れてきたら、一度に何個も拾えるようになるから」
そう言ってペレスは微笑む。
まずは一個からだな…。
オルガは手を水面にかざし、魔力を込める。
ちゃんと魔力…出てるのかな…。
そう思ったら、手をかざした周囲、五十センチほどが、光り始めた。
光った!
「オルガ!早く拾わないと、消えてしまうぞ」
そうだ!
オルガは慌てて光っている石を拾い始める。
一個、二個、三個…。
ああっ!
光が消えてしまう!
四個目を拾おうと手を伸ばしたら、光が消えてしまい、どれが光っていた石か分からなくなってしまった。
「…。」
二十個くらい光っていたのに、拾えたのは三個…。
オルガは光らなくなった石を手のひらに乗せて見る。
丸みを帯びたものと、角張ったもの、縦長に変形したモノ…。
光っているモノを拾おうとして、形まで確認しなかった。
オルガはペレスに拾った石を見せる。
「う~ん。丸いのと、かろうじて縦長のモノが使えるかな…」
とりあえず、光った石だけを拾ったから、形までは見てない…。
「角張ったのは、向こうのカゴに入れておいて。まとめて上流の方に戻すから」
「上流に戻す?」
オルガが首を傾げると、ペレスは教えてくれた。
角張った魔素石は上流の川へ戻され、下流に流されてくるまでに、川の流れで削られて、丸みを帯びるのだそうだ。
角張った魔素石を丸く加工するより、自然と削られたモノを研磨して磨くだけの方が、面白味が有って良いのだとか…。
その辺は、僕にはよく分からない…。
「まずは、手のひらくらいの大きさだけを、光らせるように、魔力を調整しようか」
「うん」
僕は頷き、角張った魔素石を陸地のカゴの中に入れ、丸みを帯びたものを、細かい穴の空いたカゴの中に入れた。
今度は魔力を、少なめ、少なめ…。
そう思いながら魔力を込めると、今度は少なすぎてか、かろうじて一個しか光っていない…。
拾い上げると、それも角張った魔素石…。
「…。」
なかなかうまく行かない…。
再び陸地のカゴの中に魔素石を入れると、もう少し魔力を込めて水面に手をかざした。
魔力を、もう少し多め…多め…。
今度は五個、光始めた。
その中でも、丸みを帯びたもの…。
確認しているうちに光が消えそうになり、慌てて一つだけ拾い上げると、また、角張った魔素石だった。
「…。」
形を確認している間に光が消えてしまうのでは、意味がない…。
チラリとペレスの方を見ると、カゴの中には十個以上の魔素石が入っているようだ。
もう少し魔力を少なめで、少なくなりすぎないように…。
オルガは再び水面に手をかざして魔力を込めた。
今度は三個、光始めたので、迷わず三個とも拾った。
丸いのが二個と角張ったのが一個。
数撃ちゃ当たるで、今くらいの魔力を使って拾っていこう!
オルガは形より、数を拾って、丸みを帯びたものがたくさん有ることを願った。
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