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森の聖域クルーラ
図鑑
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『ツル』『コップ』『コバコ』の折り魔紙の販売が始まった。
とは言え、僕はいつものとうり、ヒナキさんの店にいって、小屋の『コバコ』の状態を確認して、ヒナキさんの店の一角で薬草の図鑑を見る。
販売の状況は少し気になるが、『クルーラ』を訪れるお客さんは、それほど多くはない。
今の僕に出来ることは何も無いので、いつもと同じような日課をこなす。
薬草の図鑑は、植物園からプレゼントされたモノだ。
興味深く真剣に話を聞いて、『コバコ』での薬草の成育に協力してくれたからだとか…。
僕としては、『コバコ』が何かに役立てないか、探していただけなんだけど…。
それでも、芽を出して、育っていく植物を見るのが楽しくなっていたけどね…。
図鑑は、一枚一枚、手書きで魔力紙に書いたものを、魔法で複製して量産し、まとめたものだ。
量産とは言え、貴重な図鑑なので、『クルーラ』の外の街では、高値で販売されているらしい…。
なので、普段は小屋の魔力紙を置いてある棚の横に、本棚を作ってもらってしまい、大切に使わせてもらっている。
それと一緒に並べて置いてあるのが、木工所からもらった属性模様の図鑑。
折り魔紙を入れる入れ物の、模様を選ぶときに使ったものだ。
入れ物の大きさや形によって模様を変形させて、属性魔力を補助できるような模様にしなくてはいけない。
僕は模様を選んだだけ…。
だけど、それを入れ物の大きさに合わせて変えていく行程を見せてもらった。
専門の職人さんの作業は凄い…。
流れるような作業で基本の模様を書き写し、入れ物の形に合わせて模様を変え、書き終えると魔力を入れて模様が機能するか確認する…。
今度は模様を魔力紙に写して、新たな入れ物に転写して、魔力を入れて機能すれば、魔力紙の入れ物用の模様の原本が出来上がる…。
入れ物を量産して、魔力紙に写した原本を転写して、販売用の入れ物を作っていくのだとか…。
何人もの手をかけて、折り魔紙の販売が現実になっていったんだな…と思った。
もらった図鑑は、その模様に、どんな意味が有るのかも、書かれたモノだ。
知っているだけでも、何かに役立つからと言われて、置いていってくれた。
模様の意味も重要なのだろうが、僕は属性模様の綺麗さに惹かれて、眺めたりもする…。
綺麗な模様って、見ているだけで癒されるよね…。
他にも、小屋の本棚には、貴重な本が並べられている。
植物園からもらった花の図鑑、木の図鑑、草の図鑑など。
主に『クルーラ』周辺に有る植物や木々が載っているのだとか。
『クルーラ』で暮らすなら、知っていて損は無い。と、置いていってくれたものだ。
でも、今、気になるのは薬草なので、こっちの図鑑から見て覚えていっている。
今日もヒナキさんは、部屋から出てこない。
お客さんが店に入ってきたけれど、僕の事が気になるのか、チラチラと見てくる。
お客さんに声をかけられて、質問してきて分からなかった時の対策に、新たな魔道具を作ってくれた。
テーブルの上に、四角い箱が置いてあって、いくつもの押しボタンが付いていて、ボタンを押すと、誰かが来てくれると言う、簡単なモノだ。
魔力紙関係のことは緑色のボタンのアレクさんの所。
魔法の収納箱関係のことは黄色のボタンの木工所。
それ以外の魔道具のことは赤色のヒナキさんの所。
ヒナキさんの場合は、奥の部屋から出てきてくれるか分からないけれど…。
その場合は、どの魔道具についてか聞いて、いつまで『クルーラ』に滞在するのかを聞いておいて欲しいと言われている。
もともと、ヒナキさんが時々しかいない無人の店なので、気楽に留守番をしてくれれば良いよ。とは、言われているが…。
…そんな状況で、このお店で販売できているのか、少し心配になるこの頃…。
そんなこんなで僕の日課は、小屋の折り魔紙の検証をしながら、ヒナキさんの店で留守番をして、図鑑を見たり文字の勉強をしている…。
それと時々、リーンさんが帰ってきて、魔力の循環が出きるようになっているか、確認しに来る。
普段の生活で、意識しないで魔力を身体に纏えるように訓練中…。
それが出きるようになって、魔力操作が慣れてきたら『聖域』に連れていってくれるって言っていた。
『聖域』って、『クルーラ』の隣に有るって言っていた場所の事だよね…。
いったいどんな場所なんだろう…。
とは言え、僕はいつものとうり、ヒナキさんの店にいって、小屋の『コバコ』の状態を確認して、ヒナキさんの店の一角で薬草の図鑑を見る。
販売の状況は少し気になるが、『クルーラ』を訪れるお客さんは、それほど多くはない。
今の僕に出来ることは何も無いので、いつもと同じような日課をこなす。
薬草の図鑑は、植物園からプレゼントされたモノだ。
興味深く真剣に話を聞いて、『コバコ』での薬草の成育に協力してくれたからだとか…。
僕としては、『コバコ』が何かに役立てないか、探していただけなんだけど…。
それでも、芽を出して、育っていく植物を見るのが楽しくなっていたけどね…。
図鑑は、一枚一枚、手書きで魔力紙に書いたものを、魔法で複製して量産し、まとめたものだ。
量産とは言え、貴重な図鑑なので、『クルーラ』の外の街では、高値で販売されているらしい…。
なので、普段は小屋の魔力紙を置いてある棚の横に、本棚を作ってもらってしまい、大切に使わせてもらっている。
それと一緒に並べて置いてあるのが、木工所からもらった属性模様の図鑑。
折り魔紙を入れる入れ物の、模様を選ぶときに使ったものだ。
入れ物の大きさや形によって模様を変形させて、属性魔力を補助できるような模様にしなくてはいけない。
僕は模様を選んだだけ…。
だけど、それを入れ物の大きさに合わせて変えていく行程を見せてもらった。
専門の職人さんの作業は凄い…。
流れるような作業で基本の模様を書き写し、入れ物の形に合わせて模様を変え、書き終えると魔力を入れて模様が機能するか確認する…。
今度は模様を魔力紙に写して、新たな入れ物に転写して、魔力を入れて機能すれば、魔力紙の入れ物用の模様の原本が出来上がる…。
入れ物を量産して、魔力紙に写した原本を転写して、販売用の入れ物を作っていくのだとか…。
何人もの手をかけて、折り魔紙の販売が現実になっていったんだな…と思った。
もらった図鑑は、その模様に、どんな意味が有るのかも、書かれたモノだ。
知っているだけでも、何かに役立つからと言われて、置いていってくれた。
模様の意味も重要なのだろうが、僕は属性模様の綺麗さに惹かれて、眺めたりもする…。
綺麗な模様って、見ているだけで癒されるよね…。
他にも、小屋の本棚には、貴重な本が並べられている。
植物園からもらった花の図鑑、木の図鑑、草の図鑑など。
主に『クルーラ』周辺に有る植物や木々が載っているのだとか。
『クルーラ』で暮らすなら、知っていて損は無い。と、置いていってくれたものだ。
でも、今、気になるのは薬草なので、こっちの図鑑から見て覚えていっている。
今日もヒナキさんは、部屋から出てこない。
お客さんが店に入ってきたけれど、僕の事が気になるのか、チラチラと見てくる。
お客さんに声をかけられて、質問してきて分からなかった時の対策に、新たな魔道具を作ってくれた。
テーブルの上に、四角い箱が置いてあって、いくつもの押しボタンが付いていて、ボタンを押すと、誰かが来てくれると言う、簡単なモノだ。
魔力紙関係のことは緑色のボタンのアレクさんの所。
魔法の収納箱関係のことは黄色のボタンの木工所。
それ以外の魔道具のことは赤色のヒナキさんの所。
ヒナキさんの場合は、奥の部屋から出てきてくれるか分からないけれど…。
その場合は、どの魔道具についてか聞いて、いつまで『クルーラ』に滞在するのかを聞いておいて欲しいと言われている。
もともと、ヒナキさんが時々しかいない無人の店なので、気楽に留守番をしてくれれば良いよ。とは、言われているが…。
…そんな状況で、このお店で販売できているのか、少し心配になるこの頃…。
そんなこんなで僕の日課は、小屋の折り魔紙の検証をしながら、ヒナキさんの店で留守番をして、図鑑を見たり文字の勉強をしている…。
それと時々、リーンさんが帰ってきて、魔力の循環が出きるようになっているか、確認しに来る。
普段の生活で、意識しないで魔力を身体に纏えるように訓練中…。
それが出きるようになって、魔力操作が慣れてきたら『聖域』に連れていってくれるって言っていた。
『聖域』って、『クルーラ』の隣に有るって言っていた場所の事だよね…。
いったいどんな場所なんだろう…。
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