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森の聖域クルーラ
折り方
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オルガが、文字を書くのに少し慣れてきたので、次は折り方の説明書を作ることになった。
今は折った魔力紙を使っているが、折れるのが僕と、ヒナキさん、リーンさんだけでは、いずれ折るのが追い付かないからだ。
僕はともかく、ヒナキさんは『クルーラ』の村長なので、他の仕事も有るし、リーンさんは『森の守人』『森の管理者』と呼ばれる人で、長期で森の方に出向く事が有るの為、『クルーラ』に常駐しているわけではないからだ。
なので、他の人にも折れるように、折り方の説明書を作った方が良いと言うことになった。
魔法書を作る魔力紙を準備して、ソレに魔力紙で折った途中段階のモノを張り付けていく…。
順番の数字と、片言の文字を書き込む。
これも僕の文字を書く練習の一貫だ。
『角を合わせて三角に折る』
『斜めに折る』
『下に折る』
など…。
コレくらいなら、文章が長くないので、なんとかかける。
ちょっと文字がイビツなのは愛嬌だと、ヒナキさんが言ってくれたので、気持ちが楽になって書くことも出来た。
『コップ』は簡単だったが、『ツル』は説明が難しかった。
『中心に向けて左右を折る』
『折り目に沿って内側に折る』
言葉にするって難しい…。
途中段階の折ったモノを一緒に張り付けてあるから、分かるかな…くらいだ。
出来上がったら、何人かに試してもらって完成になる。
新しく折り方を思い出したら、常にコレを作っていって、原本にすると言っていた。
保存すべきモノだそうだ。
そんな作業をしながら、僕は幾つか思い出していたものが有る。
一つは『フウセン』と呼ばれるものだ。
全体を囲うような四角い箱のようなものと、言って良いのだろうか。
こっちは、『ツル』や『コップ』と折り方が少し違う。
最初に、横長の長方形になるように、二つの角を合わせて折って、さらに半分に折って正方形にする。
ソコから四角を開いて三角にして、半分の三角を上に折り上げて…。
最後に中に空気を入れるみたいに膨らませて、四角い『フウセン』になる。
複雑ではないが、何に使えるのだろう…。
見た目の感じでは、火の魔法で温かくなる石?みたいなものかな…。
まあ、皆で考えていけば良いか…。
もう一つは『コバコ』と呼ばれるもの。
四角い普通の入れ物のようなモノ…。
コレも折り方が少し変わっていて、四角に折り畳み一度広げて、角を中心に向かって三角に折り、もう一度中心に向かって折る。
四面を同じように折り目を付けてから、少し開いて立体的に組み立てていく…。
見た目的には小物入れ…。
コレも何に使えるのだろう…。
それぞれ、属性の魔法を掛けてみて、何が馴染みやすいか検証する所からだ。
そう、折り方によって馴染みやすい魔法属性が違うことがわかった。
『コップ』は基本、水の属性。
他の属性の魔法も掛かるが、水が『コップ』に溜まるような、変わった変化はない。
その点『ツル』は、光と火と風と闇と…。
多くの属性が馴染んでくれた。
折る数が多いからかな…。
ヒナキさんはそうな風に言っていた。
『フウセン』と『コバコ』はこれから検証だ。
まだ馴染んでいない、土と木の属性が使えるようになると良いな…。
これらも同時進行で、折り方の説明書を作っていく。
それと、検証するための折った『フウセン』と『コバコ』も量産していく…。
『クルーラ』に来て、目まぐるしい日々が続くけれど…。
なんだか楽しいな…。
オルガは自然と笑みを浮かべていた。
今は折った魔力紙を使っているが、折れるのが僕と、ヒナキさん、リーンさんだけでは、いずれ折るのが追い付かないからだ。
僕はともかく、ヒナキさんは『クルーラ』の村長なので、他の仕事も有るし、リーンさんは『森の守人』『森の管理者』と呼ばれる人で、長期で森の方に出向く事が有るの為、『クルーラ』に常駐しているわけではないからだ。
なので、他の人にも折れるように、折り方の説明書を作った方が良いと言うことになった。
魔法書を作る魔力紙を準備して、ソレに魔力紙で折った途中段階のモノを張り付けていく…。
順番の数字と、片言の文字を書き込む。
これも僕の文字を書く練習の一貫だ。
『角を合わせて三角に折る』
『斜めに折る』
『下に折る』
など…。
コレくらいなら、文章が長くないので、なんとかかける。
ちょっと文字がイビツなのは愛嬌だと、ヒナキさんが言ってくれたので、気持ちが楽になって書くことも出来た。
『コップ』は簡単だったが、『ツル』は説明が難しかった。
『中心に向けて左右を折る』
『折り目に沿って内側に折る』
言葉にするって難しい…。
途中段階の折ったモノを一緒に張り付けてあるから、分かるかな…くらいだ。
出来上がったら、何人かに試してもらって完成になる。
新しく折り方を思い出したら、常にコレを作っていって、原本にすると言っていた。
保存すべきモノだそうだ。
そんな作業をしながら、僕は幾つか思い出していたものが有る。
一つは『フウセン』と呼ばれるものだ。
全体を囲うような四角い箱のようなものと、言って良いのだろうか。
こっちは、『ツル』や『コップ』と折り方が少し違う。
最初に、横長の長方形になるように、二つの角を合わせて折って、さらに半分に折って正方形にする。
ソコから四角を開いて三角にして、半分の三角を上に折り上げて…。
最後に中に空気を入れるみたいに膨らませて、四角い『フウセン』になる。
複雑ではないが、何に使えるのだろう…。
見た目の感じでは、火の魔法で温かくなる石?みたいなものかな…。
まあ、皆で考えていけば良いか…。
もう一つは『コバコ』と呼ばれるもの。
四角い普通の入れ物のようなモノ…。
コレも折り方が少し変わっていて、四角に折り畳み一度広げて、角を中心に向かって三角に折り、もう一度中心に向かって折る。
四面を同じように折り目を付けてから、少し開いて立体的に組み立てていく…。
見た目的には小物入れ…。
コレも何に使えるのだろう…。
それぞれ、属性の魔法を掛けてみて、何が馴染みやすいか検証する所からだ。
そう、折り方によって馴染みやすい魔法属性が違うことがわかった。
『コップ』は基本、水の属性。
他の属性の魔法も掛かるが、水が『コップ』に溜まるような、変わった変化はない。
その点『ツル』は、光と火と風と闇と…。
多くの属性が馴染んでくれた。
折る数が多いからかな…。
ヒナキさんはそうな風に言っていた。
『フウセン』と『コバコ』はこれから検証だ。
まだ馴染んでいない、土と木の属性が使えるようになると良いな…。
これらも同時進行で、折り方の説明書を作っていく。
それと、検証するための折った『フウセン』と『コバコ』も量産していく…。
『クルーラ』に来て、目まぐるしい日々が続くけれど…。
なんだか楽しいな…。
オルガは自然と笑みを浮かべていた。
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