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二人の約束 ~ジーンの初恋~(番外編)
湖で…。**
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ジーンは毛布で包まれ、ロキに湖まで運ばれると、まだ冷たい湖の水で身体を洗った。
問題は、身体の奥にあるモノ…。
ジーンは恥ずかしくて腰まで湖に浸かり、後孔へ指を滑らせ躊躇した。
…指を入れないと…出せないよね…。
このままだと、お腹を壊すって言うし…。
ジーンはルベアから恋愛小説を借りて読んだあと、ロキと身体を繋げるのを想定して、真っ赤になりながら、幾つか別の本を読んで勉強した。
やり方を知らずに身体を繋げるのは危険だと感じ、最低限の知識を知るために読んだ本に載っていた。
そんなジーンに気が付いたロキが、ジーンを抱き締めて、後孔に指を入れてきた。
「…んっ…はぁっ…」
ジーンの奥で、ロキの指が中を掻き回す。
「…ダメ…掻き…回さないで…」
ジーンが頬を染めて言うと、ロキは楽しそうにジーンの気持ちが良い場所をつついてくる。
「ああっ…」
ジーンの奥がジンジンしてきて、ロキの太ももに腰を押し付けてしまう。
ダメだ…止められない…。
ジーンは、ロキ与えられる快楽に、こんなにも抵抗できないのかと思いながら、快楽を受け入れていた。
「…んっ…もう…大丈夫…だから…」
指を抜いて…!!
「このままじゃ、ジーンが苦しいだろ」
ロキはそう言って、指を増やして中を擦った。
「ああああああっ…!!」
ジーンはロキの太ももに白濁を放ち、ロキにもたれ掛かって、荒い息を整えた。
…僕の身体…快楽に弱すぎ…。
力が入らない…。
「…ジーン…可愛すぎだ…」
ロキはニコニコと微笑み、湖の水でジーンの身体を清め、再び毛布にくるみ、小屋へと戻っていった。
昨日、脱ぎ散らかした服を着込むと、ロキは再び狼の姿に獣変化し、ジーンはロキの背中に乗って、湖を後にし、神殿へと戻り始めた。
山間に『世界樹』が見えてくると、ロキは歩みを緩めた。
時間的に昼になったのか、サワザワと人の気配が『世界樹』の方からする。
ロキの背中に乗ったジーンが、『遅刻かも…』そんな事を思いながら『世界樹』の側までくると、アミュール様が一般巡礼の人を連れて『世界樹』の方に向かって歩いてくるところだった。
ジーンは『世界樹』の側でロキから降りると、こちらに向かってくるアミュール様と目が合った。
…あっ…アミュール様の顔が引きっっている…。
…後で怒られそう…。
そう思っていると、『世界樹』の方から羽の生えた木霊のフリクが顔を覗かせ、ジーンに向かって飛び出してきた。
「おっと…」
ジーンはふらつきながらフリクを腕の中に受け止め、ホッと一息付くと、こちらに向かってきた巡礼の集団の中から、ルベアが抜け出して、足早にやって来た。
「…遅刻だよ、ジーン様」
「ごめん…」
ジーンが苦笑いすると、ルベアはニコッと笑って言う。
「アミュール様からの伝言。『世界樹』の下で、木霊様がいることを巡礼者に見せてあげれるように、そこに居なさい。だって」
「わかった…」
ジーンは苦笑いして、その場に座った。
足腰が痛くて、ずっと立っているのは苦痛だからだ。
すると狼姿のロキがジーンの背後に回り、寝そべって、大きなアクビをすると頭を伏せて目を閉じた。
…眠いのは、僕の方だって…。
そう思いながらため息を付くと、ルベアが笑って言った。
「飲み物とか持ってこようか?」
ジーンは頷いてお願いした。
あと、フリクに読み聞かせする絵本を何冊か持ってきて欲しいとお願いする。
この分だと、今日の巡礼者が終わるまで、ずっとここに居ることになる。
フリクはお昼寝をするだろうが、僕はそんな分けにいかないだろう。
「時々、様子を見にくるから、用事か有ったら言ってね」
ルベアはそう言って、アミュール様の方に行って報告すると、ジーンの飲み物を用意するため神殿へと向かって行った。
ジーンはロキに寄りかかりながら、懐いているフリクの頭を撫でると気持ち良さそうに目を細めた。
そんな様子を神官に案内されてきた巡礼者が、順番に拝んで行く。
「…。」
みんな、フリクの事を見て拝んでいるのだろうが、ずっと視線にさらされて、結構辛いかも…。
それが一般公開、巡礼初日に遅刻したジーンへの、優しい罰でもあった。
問題は、身体の奥にあるモノ…。
ジーンは恥ずかしくて腰まで湖に浸かり、後孔へ指を滑らせ躊躇した。
…指を入れないと…出せないよね…。
このままだと、お腹を壊すって言うし…。
ジーンはルベアから恋愛小説を借りて読んだあと、ロキと身体を繋げるのを想定して、真っ赤になりながら、幾つか別の本を読んで勉強した。
やり方を知らずに身体を繋げるのは危険だと感じ、最低限の知識を知るために読んだ本に載っていた。
そんなジーンに気が付いたロキが、ジーンを抱き締めて、後孔に指を入れてきた。
「…んっ…はぁっ…」
ジーンの奥で、ロキの指が中を掻き回す。
「…ダメ…掻き…回さないで…」
ジーンが頬を染めて言うと、ロキは楽しそうにジーンの気持ちが良い場所をつついてくる。
「ああっ…」
ジーンの奥がジンジンしてきて、ロキの太ももに腰を押し付けてしまう。
ダメだ…止められない…。
ジーンは、ロキ与えられる快楽に、こんなにも抵抗できないのかと思いながら、快楽を受け入れていた。
「…んっ…もう…大丈夫…だから…」
指を抜いて…!!
「このままじゃ、ジーンが苦しいだろ」
ロキはそう言って、指を増やして中を擦った。
「ああああああっ…!!」
ジーンはロキの太ももに白濁を放ち、ロキにもたれ掛かって、荒い息を整えた。
…僕の身体…快楽に弱すぎ…。
力が入らない…。
「…ジーン…可愛すぎだ…」
ロキはニコニコと微笑み、湖の水でジーンの身体を清め、再び毛布にくるみ、小屋へと戻っていった。
昨日、脱ぎ散らかした服を着込むと、ロキは再び狼の姿に獣変化し、ジーンはロキの背中に乗って、湖を後にし、神殿へと戻り始めた。
山間に『世界樹』が見えてくると、ロキは歩みを緩めた。
時間的に昼になったのか、サワザワと人の気配が『世界樹』の方からする。
ロキの背中に乗ったジーンが、『遅刻かも…』そんな事を思いながら『世界樹』の側までくると、アミュール様が一般巡礼の人を連れて『世界樹』の方に向かって歩いてくるところだった。
ジーンは『世界樹』の側でロキから降りると、こちらに向かってくるアミュール様と目が合った。
…あっ…アミュール様の顔が引きっっている…。
…後で怒られそう…。
そう思っていると、『世界樹』の方から羽の生えた木霊のフリクが顔を覗かせ、ジーンに向かって飛び出してきた。
「おっと…」
ジーンはふらつきながらフリクを腕の中に受け止め、ホッと一息付くと、こちらに向かってきた巡礼の集団の中から、ルベアが抜け出して、足早にやって来た。
「…遅刻だよ、ジーン様」
「ごめん…」
ジーンが苦笑いすると、ルベアはニコッと笑って言う。
「アミュール様からの伝言。『世界樹』の下で、木霊様がいることを巡礼者に見せてあげれるように、そこに居なさい。だって」
「わかった…」
ジーンは苦笑いして、その場に座った。
足腰が痛くて、ずっと立っているのは苦痛だからだ。
すると狼姿のロキがジーンの背後に回り、寝そべって、大きなアクビをすると頭を伏せて目を閉じた。
…眠いのは、僕の方だって…。
そう思いながらため息を付くと、ルベアが笑って言った。
「飲み物とか持ってこようか?」
ジーンは頷いてお願いした。
あと、フリクに読み聞かせする絵本を何冊か持ってきて欲しいとお願いする。
この分だと、今日の巡礼者が終わるまで、ずっとここに居ることになる。
フリクはお昼寝をするだろうが、僕はそんな分けにいかないだろう。
「時々、様子を見にくるから、用事か有ったら言ってね」
ルベアはそう言って、アミュール様の方に行って報告すると、ジーンの飲み物を用意するため神殿へと向かって行った。
ジーンはロキに寄りかかりながら、懐いているフリクの頭を撫でると気持ち良さそうに目を細めた。
そんな様子を神官に案内されてきた巡礼者が、順番に拝んで行く。
「…。」
みんな、フリクの事を見て拝んでいるのだろうが、ずっと視線にさらされて、結構辛いかも…。
それが一般公開、巡礼初日に遅刻したジーンへの、優しい罰でもあった。
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