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名前を呼んで…。(番外編) その後のヒナキとユグの話
可愛い
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ふと、気が付くと、ヒナキは世界樹に寄りかかりながら眠っていたようだ。
身体がダルく、熱く、重たい…。
見下ろすと、ヒナキの太ももを枕にして身体を横たえ、こちらを見ているユグの緑色の瞳と視線が合った。
「…ユ…グ…」
ヒナキが声を出すと喉が痛くて、喉元を押さえた。
何でだ…?
「…可愛い声…いっぱい…聞けた…」
…可愛い…声…。
ヒナキはさっきまでの事を思い出して、顔を真っ赤にする。
そうだ!
ユグに触られて、咥えられて、揉まれて…ユグの口の中に、何度出してしまったか…。
ユグは甘いって言って、催促するし…僕の方は意識を飛ばしかけて…身体は動かないし…舐めるし…。
ヒナキは気持ち良すぎて、変な声を上げた事を思い出して、耳を赤く染める。
ううっ…恥ずかしい…。
ユグの魔力を受け入れただけなのに…。
…何で?!
どうして、こうなった?!
普段、基本的に、それほど欲を感じていなかったヒナキは、半分自動的に勃ち上がるモノを時折処理していただけで、支障は無かった。
誰かの手で触られて、イかされて…。
ソレがどれだけ気持ちが良いものかを教えられて、今後、自分で処理するだけでは、物足りなくなってしまいそうだ…。
どうなるんだ僕の身体は…。
ヒナキがグルグルと考えていると、ヒナキの太ももに横たわったままのユグが言った。
「…少し大きくなった…」
…少し大きくなった?
…何がだ?
ユグの視線の先は、ヒナキの股間…。
「うわあああっ!」
ヒナキは慌てて押さえる。
…落ち着け…落ち着け…。
ヒナキは必死に冷静なるように、呪文のように唱えた。
ソレを見て、ユグが微笑む。
「…可愛い…」
ヒナキはため息をついて言う。
「…可愛いのか?…僕が?」
「うん。…可愛い…」
「…。」
ヒナキは何とも言えなくなっていると、ユグは身体を起こし、ヒナキをじっと見てくる。
「…鳴いているのも…気持ちよさそうなのも…恥ずかしそうなのも…可愛い…」
真っ正面からユグに言われて、ヒナキはうつむき、さらに耳を真っ赤にする。
…ドキドキして、どうしようもなくて、でも、ユグにそう言われるのが嫌ではなくて…。
急にガサリと音がして見上げると、ヒイロが姿を表した。
「話し合いは終わったのか?」
「…まあ、なんと言うか…」
ヒナキはどう答えたら良いか迷っていると、ユグが急にヒナキに抱きついてきて言う。
「…どこにも…行かせない…僕が…変える…」
…それでは意味が伝わらないと思うが…。
「…ユグの魔力を分けてもらってなら、まだ、生きれそうなんだ…。今後、どうなるか分からないけれど…」
ヒナキが説明すると、ユグがギュッと抱き締めて叫ぶ。
「…死なせない…一緒に…いる!」
「……痛いって…」
ヒナキが苦笑いして言うと、ユグは力を緩めてくれた。
「…それでも、いつかは寿命が来る。お前の事だから…あと五百年…千年…くらいは存在するだろうが、不死では無いんだぞ」
「…分かってる」
…今、なんて言った。
ヒイロは当たり前のように言ったが…。
…五百年…千年…?
ソレは百年も生きない人族にとって、不死だぞ…。
「…お前達がソレで良いなら、別に構わないが…」
ヒイロは淡々とそう言って笑う。
「…ヒナキ。お前はクルーラの村長だが、世界樹の精神安定剤でも有るみたいだからな…。頑張って生きろよ」
「…精神安定剤?」
ヒナキがキョトンとして言うと、ヒイロは苦笑いして言う。
「…ソイツの機嫌が良いと、『森の聖域』が活性化する。後で…明日は、村中総出で果樹園の果実の収穫だ」
「…。」
確か、この間収穫したばかりたから…総出で収穫するほどではないはず…。
「…それだけ実っているんだ」
「…。」
ユグの機嫌で果実が実るって…。
ヒナキは自分を抱き締めるユグの方を見ると、ユグはニコっとして離してくれそうにない。
…て言うか、もしかして…ユグの機嫌が良いのは…僕をあんあん言わせて…いっぱい乱れた姿を見せたからか…?
…だったら恥ずかしすぎ…。
『森の聖域』の果樹園で収穫出来るときは、ユグとそう言うことをシテいたから、機嫌が良いのだと…。
…住民は、なぜ機嫌が良いかは、知らないだろうが…。
…ヒイロは…なんとなく分かっているよな…。
うううっっ…。
ヒナキが耳を赤く染めてうつむくと、ユグが赤くなった耳を舌で舐めてきた。
「ひぁっ…!」
驚くヒナキにヒイロが冷静に言う。
「…イチャイチャはなるべく、人前でするなよ」
…イチャイチャしているつもりは無いが…。
…あっ…リーンとルークの仲の良い姿を思い出す。
あの二人みたいに…イチャイチャしているつもりはないのだが…。
端から見ればそうなるのか…。
…どうにかユグを躾をしないと…。
ソレがヒナキにとっての一番の課題になりそうだった。
身体がダルく、熱く、重たい…。
見下ろすと、ヒナキの太ももを枕にして身体を横たえ、こちらを見ているユグの緑色の瞳と視線が合った。
「…ユ…グ…」
ヒナキが声を出すと喉が痛くて、喉元を押さえた。
何でだ…?
「…可愛い声…いっぱい…聞けた…」
…可愛い…声…。
ヒナキはさっきまでの事を思い出して、顔を真っ赤にする。
そうだ!
ユグに触られて、咥えられて、揉まれて…ユグの口の中に、何度出してしまったか…。
ユグは甘いって言って、催促するし…僕の方は意識を飛ばしかけて…身体は動かないし…舐めるし…。
ヒナキは気持ち良すぎて、変な声を上げた事を思い出して、耳を赤く染める。
ううっ…恥ずかしい…。
ユグの魔力を受け入れただけなのに…。
…何で?!
どうして、こうなった?!
普段、基本的に、それほど欲を感じていなかったヒナキは、半分自動的に勃ち上がるモノを時折処理していただけで、支障は無かった。
誰かの手で触られて、イかされて…。
ソレがどれだけ気持ちが良いものかを教えられて、今後、自分で処理するだけでは、物足りなくなってしまいそうだ…。
どうなるんだ僕の身体は…。
ヒナキがグルグルと考えていると、ヒナキの太ももに横たわったままのユグが言った。
「…少し大きくなった…」
…少し大きくなった?
…何がだ?
ユグの視線の先は、ヒナキの股間…。
「うわあああっ!」
ヒナキは慌てて押さえる。
…落ち着け…落ち着け…。
ヒナキは必死に冷静なるように、呪文のように唱えた。
ソレを見て、ユグが微笑む。
「…可愛い…」
ヒナキはため息をついて言う。
「…可愛いのか?…僕が?」
「うん。…可愛い…」
「…。」
ヒナキは何とも言えなくなっていると、ユグは身体を起こし、ヒナキをじっと見てくる。
「…鳴いているのも…気持ちよさそうなのも…恥ずかしそうなのも…可愛い…」
真っ正面からユグに言われて、ヒナキはうつむき、さらに耳を真っ赤にする。
…ドキドキして、どうしようもなくて、でも、ユグにそう言われるのが嫌ではなくて…。
急にガサリと音がして見上げると、ヒイロが姿を表した。
「話し合いは終わったのか?」
「…まあ、なんと言うか…」
ヒナキはどう答えたら良いか迷っていると、ユグが急にヒナキに抱きついてきて言う。
「…どこにも…行かせない…僕が…変える…」
…それでは意味が伝わらないと思うが…。
「…ユグの魔力を分けてもらってなら、まだ、生きれそうなんだ…。今後、どうなるか分からないけれど…」
ヒナキが説明すると、ユグがギュッと抱き締めて叫ぶ。
「…死なせない…一緒に…いる!」
「……痛いって…」
ヒナキが苦笑いして言うと、ユグは力を緩めてくれた。
「…それでも、いつかは寿命が来る。お前の事だから…あと五百年…千年…くらいは存在するだろうが、不死では無いんだぞ」
「…分かってる」
…今、なんて言った。
ヒイロは当たり前のように言ったが…。
…五百年…千年…?
ソレは百年も生きない人族にとって、不死だぞ…。
「…お前達がソレで良いなら、別に構わないが…」
ヒイロは淡々とそう言って笑う。
「…ヒナキ。お前はクルーラの村長だが、世界樹の精神安定剤でも有るみたいだからな…。頑張って生きろよ」
「…精神安定剤?」
ヒナキがキョトンとして言うと、ヒイロは苦笑いして言う。
「…ソイツの機嫌が良いと、『森の聖域』が活性化する。後で…明日は、村中総出で果樹園の果実の収穫だ」
「…。」
確か、この間収穫したばかりたから…総出で収穫するほどではないはず…。
「…それだけ実っているんだ」
「…。」
ユグの機嫌で果実が実るって…。
ヒナキは自分を抱き締めるユグの方を見ると、ユグはニコっとして離してくれそうにない。
…て言うか、もしかして…ユグの機嫌が良いのは…僕をあんあん言わせて…いっぱい乱れた姿を見せたからか…?
…だったら恥ずかしすぎ…。
『森の聖域』の果樹園で収穫出来るときは、ユグとそう言うことをシテいたから、機嫌が良いのだと…。
…住民は、なぜ機嫌が良いかは、知らないだろうが…。
…ヒイロは…なんとなく分かっているよな…。
うううっっ…。
ヒナキが耳を赤く染めてうつむくと、ユグが赤くなった耳を舌で舐めてきた。
「ひぁっ…!」
驚くヒナキにヒイロが冷静に言う。
「…イチャイチャはなるべく、人前でするなよ」
…イチャイチャしているつもりは無いが…。
…あっ…リーンとルークの仲の良い姿を思い出す。
あの二人みたいに…イチャイチャしているつもりはないのだが…。
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