神の宿り木~旅の途中~ルーク~ …旅の終わりの始まり…⦅完結⦆

ゆう

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新たなる命

そして…。

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 リーンは三つ子の世話に奮闘しながら、日々が過ぎていった。
 夜の大合唱を乗り越え…一人が泣き出すと、順番に他の子達も泣き出して止まらない…日々が続き、侍女とキリトも一緒にあやしてくれ、泣きつかれて眠るを繰り返し、日中は使用人達が、休憩時間に交替で遊んでくれたりして、リーン達に昼寝をさせてくれた。
 学校が休みになると、ジーンとユーリが王都から帰ってきて、三つ子達を一緒に見てくれ、あやしたり、おしめを替えたり、ミルクをあげてくれ、慣れてきて、とても助かるようになった。
 回りにいる人たちに助けられて、三つ子はすくすくと育っていった。


*****


 三つ子がハイハイして動き出すと、部屋中を動き回り、低めのテーブルの下に入って、起き上がった拍子に頭をテーブルの下で打って大泣きしたり、眠っているルークによじ登って、頬をぺちぺちと叩いたり、三人同じポーズでお昼寝したり…。
 笑いあって、癒されて、子供達は大きくなっていった…。


*****


 三つ子が歩き出すと、どこへでも三人は付いてきた。
 ひょこひょこと、親鳥の後を付いていく雛のように…。
 それがまた、可愛くて、ゆっくりと歩いて、時々、立ち止まって振り向いて、付いてくるのを確認して…。
 三つ子の方を見ると、にたっと笑って、また付いてくる…。
 ジーンやユーリの時に味わえなかった成長を、ゆっくりと見守りながら、リーンは楽しんでいた。


*****


 気がつけば、リーンが三つ子を産んで、三年の月日が流れていた。
 リーンの髪の毛も、背中につかえるほど伸び、三つ子達も小さな魔法を使って屋敷の広場を走り回るようになった。
 ジーンは治癒魔法の学科に行き、ユーリは魔法剣士の学科に行った。
 それぞれの目標を見つけて、双子の子供達は自分の道を歩き始めた。
 ルークはカザナに戻り、リオナスは獣人とつがいになった、ガーディが管理する事になった。
 リオナスはルークの管理下に有るので、何かあればカザナに報告が来て、対処する手はずになっている。
 リーンの魔力は、時間が経っても戻ってこず、ルークとのんびりと…とは、言いがたいが、三つ子と一緒に、人族として生活をしていた。

 魔女王ソフィアが、『魔女の抜け道』を使って、会いにくるまで…。
 
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