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日常

感化されて…。2 ***

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「…ハズキ…さん…?」
 ぼんやりとしていたアヤトが現状を見て、自分の状態に気が付いて慌てていた。
「エッ?!何?!」
 ハズキは構わず半分ずり落ちていた掛け布団をめくり、アヤトの身体から下着ごとパジャマのズボンを引きずり下ろして脱がせ、アヤトの両足が閉じないように、ハズキの身体を挟ませて、アヤトを見下ろした。
 良い眺めだ…。
 半裸のアヤトが恥ずかしそうに頬を赤く染め、顔を両手で隠し、ハズキの欲情を誘う…。
「…アヤト…」 
 ハズキの切羽詰まった声に、アヤトの身体がビクンと跳ね、指の間からそっとハズキを覗き見る姿が可愛くて、下半身がズキズキと痛む…。
 ハズキは顔を隠すアヤトの両手首を掴み、顔から引き離し、アヤトの唇に触れる。
「…んっ…」
 始めは軽く触れるだけのつもりが、気持ち良さそうなアヤトの顔に、ハズキは舌を侵入させ、舌を絡ませ、アヤトの口元から唾液が溢れだす…。
 アヤトが逃れようともがくが、ソレが余計にハズキを煽る…。
「…ふぅんっ…んっ…」
 ハズキはアヤトを押さえつけていた手を片方離し、自分のズボンをずらして、はち切れんばかりに固くなったモノを取り出し、アヤトのモノに重ねて擦り付けると、アヤトの腰がうごめいた。
「んっ…あアッ…」
「…アヤト…」
 ハズキはアヤトの首筋に口付け、ゆっくりとなぞるように降りていき、鎖骨に口付け、胸の突起をペロリと舐める。
「ヒンッ…!!」
 アヤトは小さな悲鳴を上げて頬を染め、その悲鳴が可愛くて、ハズキは舌先で突起をなぶり捏ね回す。
「ヒアッ…んっ…クッ…」
 アヤトが気持ち良さそうに蕩けた顔を見せ、腰を揺らし、トロトロと蜜を溢し始め、クチュクチュと卑猥な音が出始める。
「…んっ…ああんっ…」
 アヤトの身体がビクビクと跳ね上がり、こんなアヤトの姿を誰も見たことが無いだろうと、優越感に浸りながらアヤトの突起を堪能し、押さえていたもう片方のアヤトの手首を離し、アヤトの両足を開いて、そそり立つアヤトのモノに口付けた。
「ヒヤァッ…!!」
 アヤトの身体がビクンと跳ね、ハズキはアヤトのモノを捕まえて舌でなぞり始めた。
 蜜を溢し、ビクビク震えて可愛い…。
 ココに口付けをしても嫌悪感はない。
 どうして今まで、触れなかったのかと思うくらい不思議だ。
 こんな可愛い姿のアヤトを見ることが出来るのなら…。
「ヤダ!!ハズキさん!!つっ…ああアッ…」
 アヤトは身悶えながら腰を揺らし、蜜を溢れされていく。
「やんっ…あっアッ…んっ…ああっ…」
 腰を揺らし快楽に身悶えるアヤトに、ハズキの下半身が痛くなる。
 …入れたい…。
 そんな欲情がハズキの中に生まれる。
「んっ…ああアッ…!!」
 アヤトがハズキの口の中に白濁を飛ばすと、ぐったりとベッドに沈んだ。
 ハズキはアヤトの溢した蜜をすくいとり、アヤトの後孔をなぞって、指を突き入れた。
「はああっ?!」
 アヤトの身体がビクンと跳ねる。
「やっヤダ!!ハズキさん!!つっ…!!」
 ハズキは指を、アヤトの中にゆっくりと沈み込ませ、壁面をなぞった。
 …繋がりたい…。
「ああっ…!!やっ!!」
 アヤトの中は熱い…。
「ヤダ!!ああああっ…?!」 
 ハズキが中を探っていると、アヤトの身体がビクビクと跳ね、蜜がトロリと溢れる。
 良いところに触れたみたいだ。
「ココか…」
 ハズキはそう言って、同じ場所をグイグイと押した。
「ハァン!!ヤッ!!ヤァァ…!!」
 アヤトは頭を振り回し、強い刺激を逃そうとするが、ハズキの指を締め付け、さらに腰をビクビクさせて振り回す。
 …たまらない…。
 下半身がズキズキと疼いて、我慢の限界が来ている…。
「ヤァ…!!」
 アヤトはハズキの指を締め付け、腹部に白濁を飛ばした。
 快楽に乱れるアヤトが可愛い…。
 僕のこれを入れたら、アヤトはもっと快楽に溺れるだろうか…?
 どんな姿を見せてくれるのだろうか…。
 ハズキはゆっくりと指を抜き、アヤトの両足を抱え上げて、後孔にハズキの熱く硬いモノを押し付けた。
「…?!」
 アヤトは声にならない悲鳴を上げ、身体を硬直させる。
 入り口で嵌まってしまい、アヤトが僕のモノを締め付ける。
「っ…。力を抜くんだ」
 アヤトは辛そうに頭を振る。
「分かんない…抜いて…」
 アヤトはシーツにしがみつき、涙でぐちゃぐちゃになった顔をハズキに向けた。
 どちらにしろ、アヤトが締め付けていて動けない。
 それと同時にハズキの下半身に熱が集まる。
「…煽るな…キツイ…」
 涙するアヤトの姿に欲情する…。
 ハズキはしばらくじっと我慢して、アヤトの呼吸が落ち着いてくると、ゆっくりと動かし奥へと入っていた。

 この絞まり具合、たまらない…。
「…もう…ああっ…ヤダ…」 
 涙を溢し、顔を真っ赤に染めて、羞恥心で震えるアヤトがハズキの欲情を余計に刺激する。
 もっと乱れる姿が見たい…。
 快楽に溺れる姿を見たい…。
 今まで知らなかった強い願望がハズキの中に生まれる。
「…ヒヤァッ!!」
 アヤトの身体が弓なりに跳ね上がる。
 ハズキはニヤリと笑い、アヤトの両足を逃さないように押さえ込んだ。
「ココだな…」
「ヤダヤダヤダ!!」
 ハズキは中を激しく動かし、アヤトが反応した場所を執拗に攻め、アヤトは再び白濁を飛ばした。
 ハズキのモノは硬いまま、アヤトの中を圧迫し、ユルユルと動きはじめた。
「…もう…やめて…」
 アヤトは涙をこぼしながら訴えるが、ハズキはアヤトの涙を唇で拭き取り、再び動き出した。
 何故なら、まだ、僕はイってない…。
 熱く滾っているモノを、アヤトの奥に叩きつけたい…。
 攻撃的な思いも芽生え、ハズキは戸惑いながらも、身体が欲するままアヤトに腰を打ち付けた。
 そしてハズキは、夢中になってアヤトの身体を貪り尽くした。


 ハズキの熱が収まり、頭が冷えてくると、涙を流し、ぐったりと横たわる、意識の無いアヤトが目の前にいた。
 …やってしまった…。
 隣に感化されたとはいえ、アヤトに手を出してしまった…。
 ヤってしまったものは、どうしようもないので、反省を兼ねて、食堂でタオルを濡らし、濡れたタオルでアヤトの身体を拭き、中に出してしまった自分の蜜を指で掻き出す。
 二人分の蜜でグシャグシャになったシーツの上に横たわるアヤトの寝顔を見て、ハズキの口元をニヤケさせながら、ふと思いだす。
 …サクラに怒られる…。
 サクラはアヤトの兄マサトの婚約者であり、僕の幼馴染みだ。
 マサトが行方不明になって、サクラが自分の弟みたいに大切に思っていたのは知っている。
 大事に大事に、見守っていたのに、近くにいた僕が手を出してしまうなんて…。
 ハズキが困惑しながらアヤトの身体を拭いていると、アヤトが意識を取り戻した。
 ハズキは罰が悪そうに、しょんぼりとして言った。
「…悪かった。隣に…あてられた」
「…。」
 アヤトは何も答えずハズキに背中を向ける。
 怒ってるよね…。
 ハズキはタオルをテーブルの上に置いて、掛け布団をアヤトにかけ、アヤトの布団に潜り込み、アヤトを抱き抱えるようにしてハズキは眼を閉じた。

 怒ってるよね…。
 怒ってるけど、ベッドを半分貸してくれるなんて、優しすぎ…。
 だから、皆で守ろうって言っていたのに…。
 誰にも手を出されないように、牽制して牽制して、変なのに捕まらないようにしていたのに…。
 僕がヤっちゃった…。
 …そうだ。
 …手を出した、僕が守ってあげれば良いのか…。
 …アヤトが快楽で乱れる姿は誰にも見せたくないし…。
 一人占め…したいな…。
 …これが、独占欲…なのか?
 ハズキはグルグルと考えている内に、アヤトの温もりを感じながら眠りについていた。

 
 ハズキも自分の思いがどういうモノなのか、理解していなかった。




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