神の宿り木~旅の途中~ジン~

ゆう

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1 出会い

*初めての『魔力の交合』2

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「ちょっと休憩ね」
 そう言って、ジンは着物を羽織って部屋を出ていった。
 大きなベッドに寝転ばり、息を整える。
 身体は火照ほてって暑い。
 じんわりと噴き出してくる汗。
 身体中触られて、口付けされ、捏ね回され、何度イカされたか。
 他人に此処まで触られるのは初めてだ。
 心臓はまだドクドクしている。
 なんとも言えない疲労感。
 お腹の上は、ベッタリと出したもので濡れている。
 勝手に変な声が出てきて、自分で制御出来なくてどうしようもなかった。
 まだ『魔力の交合』までしていない。
 獣人の女性としたときは、時間がかからなかった。
 こんなに自我がハッキリと残っているからか、ジンにじっくりと見られているからか、恥ずかしくなってしまう。

 ジンが部屋に戻ってくると、コップに入った水を口に含み、ベッドサイドのテーブルにコップを置くと顔を近づけて、口移しで水を飲ませてくれた。
 冷たくて美味しい。
 そのまま口付けが始まり、息を切らす。
 抱え上げられ、胡座あぐらをかくジンの膝に跨がると、胸の突起を咥えられる。
 もう何度も舐められ赤く腫れ上がっている。
「はぁぁ…っ…」
 いつの間にか身体が火照り、甘い吐息を出すようになってしまった。
 再び口付けが始まり唾液が飲み込めなくなると、口の中に指が入ってきて丹念に舌を這わす。
 その指が抜かれ、後ろのすぼまりの周りをゆっくりとなぞり、射し込まれた。
「うっ…」
 リーンはジンにしがみつく。
「…なんか…変な…感じ…」
 浅目のところを抜き差しされる。
「…んっん…」
 ぐっとジンの長い指が根元まで沈み、ゆっくりと中を掻き回す。
「気持ち良く『魔力の交合』をしようね」
 なぞるよう指が中を動き回る。
「あぁぁぁ……」
 何か分からないものが、身体の中から出てくる。
 何…これ…。
 イイとか悪いとかでなく、むず痒いような、だけど何かこう、身体が変わってしまいそうな恐怖もある。
「…もう…嫌だ…」
 リーンは涙ぐむ。
「気持ち良くない?」
「…わかんない。…ムズムズする…」
 ジンは何かを探るように指を動かす。
「つっ…あっ…」
 何故か身体がビクンと勝手に跳ねた。 
 何?今の…。
「ココが良いみたいだな」
「…えっ?」
 戸惑うリーンを横目に同じ処を擦り始めた。
「やっ…そこばっか…」
 触れられる度に身体が跳ねる。
「あっ…だめっ…」
 リーンがイヤイヤとばかりに、首を振る。
 いつの間にか前も持ち上がり、蜜を滴し始める。
 前を触られてイクのとは違って、身体中が火照りもっと高いところへ上っていくような感じに戸惑う。
「あっ…つっ…!」
 ジンの指を締め付け、蜜を二人の間に吐き出し果てた。
「…はぁ…はぁ…はぁ……」
 リーンはジンの胸に手つき身体を支え、始めて、二人の間にあるジンのものがそそり立ち、大きく膨らんでいることに気づいた。
 大きさに凝視して、思わず手を伸ばし触れる。
 ジンは嬉しそうにリーンの腰を引き寄せ、ぴったっと密着させリーンの両手で上下に擦らせた。
「ああっ…ジン…」
「いいよ…俺のも一緒に大きくして…」
 二人の蜜が溢れてきて、リーンの手を濡らす。
「ああっ…ああっ…」
 手が止まらない。
「…感度抜群だな。指、増やすからね」
 体内から指が抜かれ、再び二本の指が入ってきた。
「ああっ…」
 さっきより大きい圧迫感に中を掻き回され、ゆっくりと広げられていく。

 身体をひっくり返されると腰を高く上げさせられ、膝立ちなったジンが、ひたりと熱いものを押し当ててきた。
「さすがに俺も我慢出来なくなってきた」
 さっきまで指が入っていた処に、ぐっと差し込まる。
「ああっ…!」
「まだ入り口だぜ」
 ジンに腰をホールドされ、ゆっくりと侵入してくる。
「…はぁ…」
 指以上に大ききものが中に入っていく。
 熱い…。
「上手く呑み込んでる…もう少しだ…」
 ゆっくり最後まで呑み込むと、ジンはリーンの首に口付ける。
「…どんな感じだ」
「…中が…熱い…ビクビク…している…」
 ジンはニヤリと笑い、リーンの腰掴む。
「動くぞ」
「ああっ……だめっ……動か…ないで……あっ…あっ……」
 ゆっくり中を擦られる。
「あっ…!」
 また身体が勝手に跳ねる。
「さっきのイイ処をだな」
 ジンはリーンの反応するところを攻めた。
 擦られて、揺さぶられて、動きがどんどん強く速くなる。
「…だめっ…おかしく…なっちゃう…」
「いいんだよ。しっかり感じろ」
 前から溢れでる体液も茎を伝って流れ出て、止まらない。
 さっきより高みへ上っていく。
「…あっ…あっ…んっん…あぁぁぁ…!」
「くっ…!」
 初めて中に注入れる快感に、腰を突き上げたまま、ぐったりと力が抜けた。
 熱いものが、中にほとばしっている。
 中が…熱い…。
 ジンのものが抜かれると、そこから体液が流れ出て太ももを伝い降りていくのを感じる。
「あっ…」
 流れ出る体液に戸惑っていると、再び熱いものが当てられ、一気に入ってきた。
「あぁぁぁ!」
 そのまま、両足を抱え上げられ、ジンの腰に座らされる。
「!!」
 身体の重みで深く突き刺さり、軽くイってしまった。
 前をしごかれ、胸の突起を摘ままれ、身体が震える。
「…気持ちイイだろ」
「…わかん…ない…」
「でも前は溢れてるし、後ろも俺を締め付けてるぜ…」
 ジンが下から突き上げる。
「あっ!」
「気持ちイイから、声が出るんだよ…」
「…気持ち…イイ…から…」
 ジンは腰を揺さぶり、リーンのイイ処を探し擦り当てる。
「ああっ…そこ…」
 さっき擦られた身体が反応した所に当たる。
「うん?どうして欲しい」
 ジンが動きを止めるとリーンは、もじもじっと腰を動かし恥ずかしそうに小さく呟く。
「…もっと…こすって…」
 ジンはニヤリと笑い律動を始める。
「あっ…そこ…。…うんっ……いいっ…」
「どうして欲しいか声に出せ。全部してやるから」
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