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保護施設
ユーリの仕事
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ユーリは毎日昼前に、キリトが管理する施設にやって来て、ラビと一緒に子供達の昼ご飯の準備をして食べさせ、お昼寝をさせる。
その間に、どちらかが食器の片付けを手伝って、おやつの準備をして、少し休憩。
子供達が目覚めたら、おやつを食べさせて、読み聞かせや遊びを通じてお勉強をする。
学校に行っていた子供達が順番に帰ってくると、おやつを準備して、食べた子供達は各自部屋に行く。
夕方、夕食の準備をして夕食を食べると、年少組をお風呂に入れて、ユーリの仕事が終わり、共同生活をしている寮へと帰る。
学校が休みの時は、年少組がお昼寝をしている間に、子供達に『複合魔法』を…その前に、魔力の感じ方や属性を色々と試してみて、同時に二属性を使う練習を…。
右手と左手で、違う属性を同じだけ出す練習。
はっきり言って、片方だけでも大変なんだけど、爪先ほど小さく出すだけなら、そんなに魔力を使うこともない。
子供達は戸惑いながらも、ユーリが自然に使っているのを見て、興味はあったみたいで、素直に練習をしてくれている。
好奇心が旺盛な時期だもんね。
ユーリは、子供達でも遊びながら覚えられるように考え、寮に帰って、幼馴染みのルナに、子供の頃に学んだ魔法の初期の本を持ってないか聞いて、貸してもらい、ソレを読みながらどうやって子供達に説明すれば良いか考えた。
微弱な魔力の方が、複合して馴染みやすいのは実証済み。
子供達は小さな魔力なので、同時に発動出来るようになれば、覚えるのも早いだろう。
ソレをふまえて年長者は、魔力を均等に放出する練習だ。
ユーリは子供の頃、誕生日プレゼントとして、リーンにもらった魔力の放出練習用の剣を眺めた。
私が子供達に教えるようになるとは思わなかったな…。
そんな事を思いながら日々、ユーリは充実した毎日を送っていた。
うん?
キリトに会ってないじゃないの!
初めてココに来たときに会って以来、姿を見ていない!
ココの施設の生活に馴れるのに必死で、多分、古い建物の方にいるはずのキリトの姿を全く見てなかった。
少し余裕が出来てきたユーリは、改めて現実を知る。
…近くにいるはずなのに、これでは学生時代と同じじゃないの!
年少組のお昼寝中に気が付き、ユーリが悶々としていると、ラビが不思議そうに聞いてきた。
「どうしたの。怖い顔をして…」
ハッ!怖い顔をしているんだ…。
子供達には見せないようにしないと…。
ユーリはラビの方を見て、疑問に思っているキリトの事を口にしていた。
「…キリトは…」
何て、聞けば良いのだろう。
何してるの?か、あの建物にいるの?
うん…キリトがココを管理しているのだから、仕事をしてはいるのだろうけれど…。
ユーリが悶々と悩んでいると、ラビが微笑んで答えてくれた。
「キリ兄は部屋で寝ているよ」
「部屋で寝ている?」
ユーリが首を傾げると、ラビが聞いてきた。
「どこまでこの施設の事を聞いているの?」
「…今はキリトが管理していて、以前子供達が行方不明になったりして、主犯は捕まったけれど、その残党が捕まっていない…」
確かチイさんにもらった資料にはそう書いてあった。
「まあ、そんな感じだね。建物には結界が張られているけれど、敷地までは無理だから、侵入者を感知出来るようにしてある。夜はキリ兄が起きていて、監視しているんだよ。それと、子供達が夜中に起きたとき、談話室で寝かせたりとか…」
キリトは夜の見張りをしていると言うこと…。
「昼は私達が居るから、襲ってこない…と、言うこと?」
「そうだね。ユーリちゃんの魔力が漏れだしているから、アイツらも危険を感じて、様子見をいるのかも」
「エッ?!そんなに溢れてる?!」
制御出来ているはずなのに…。
「駄々漏れ」
「…。」
魔力制御が出来るようになったので、学生時代、寮に入ることを許可され、グオルクにまで来たのに…。
子供達のもふもふ可愛くて、感情の高まりと同時に魔力が制御出来ていないのかも…。
「でも、おかげで日中は少し気が抜けるんだよ」
ラビはそう言って微笑んだ。
ソレまでは、日中でも気が抜けない状態だったと言うこと…。
「残党が捕まったら、キリ兄にも、普通に会えるよ」
「…。」
会いたいのがバレバレ?
ユーリは頬を染めた。
その間に、どちらかが食器の片付けを手伝って、おやつの準備をして、少し休憩。
子供達が目覚めたら、おやつを食べさせて、読み聞かせや遊びを通じてお勉強をする。
学校に行っていた子供達が順番に帰ってくると、おやつを準備して、食べた子供達は各自部屋に行く。
夕方、夕食の準備をして夕食を食べると、年少組をお風呂に入れて、ユーリの仕事が終わり、共同生活をしている寮へと帰る。
学校が休みの時は、年少組がお昼寝をしている間に、子供達に『複合魔法』を…その前に、魔力の感じ方や属性を色々と試してみて、同時に二属性を使う練習を…。
右手と左手で、違う属性を同じだけ出す練習。
はっきり言って、片方だけでも大変なんだけど、爪先ほど小さく出すだけなら、そんなに魔力を使うこともない。
子供達は戸惑いながらも、ユーリが自然に使っているのを見て、興味はあったみたいで、素直に練習をしてくれている。
好奇心が旺盛な時期だもんね。
ユーリは、子供達でも遊びながら覚えられるように考え、寮に帰って、幼馴染みのルナに、子供の頃に学んだ魔法の初期の本を持ってないか聞いて、貸してもらい、ソレを読みながらどうやって子供達に説明すれば良いか考えた。
微弱な魔力の方が、複合して馴染みやすいのは実証済み。
子供達は小さな魔力なので、同時に発動出来るようになれば、覚えるのも早いだろう。
ソレをふまえて年長者は、魔力を均等に放出する練習だ。
ユーリは子供の頃、誕生日プレゼントとして、リーンにもらった魔力の放出練習用の剣を眺めた。
私が子供達に教えるようになるとは思わなかったな…。
そんな事を思いながら日々、ユーリは充実した毎日を送っていた。
うん?
キリトに会ってないじゃないの!
初めてココに来たときに会って以来、姿を見ていない!
ココの施設の生活に馴れるのに必死で、多分、古い建物の方にいるはずのキリトの姿を全く見てなかった。
少し余裕が出来てきたユーリは、改めて現実を知る。
…近くにいるはずなのに、これでは学生時代と同じじゃないの!
年少組のお昼寝中に気が付き、ユーリが悶々としていると、ラビが不思議そうに聞いてきた。
「どうしたの。怖い顔をして…」
ハッ!怖い顔をしているんだ…。
子供達には見せないようにしないと…。
ユーリはラビの方を見て、疑問に思っているキリトの事を口にしていた。
「…キリトは…」
何て、聞けば良いのだろう。
何してるの?か、あの建物にいるの?
うん…キリトがココを管理しているのだから、仕事をしてはいるのだろうけれど…。
ユーリが悶々と悩んでいると、ラビが微笑んで答えてくれた。
「キリ兄は部屋で寝ているよ」
「部屋で寝ている?」
ユーリが首を傾げると、ラビが聞いてきた。
「どこまでこの施設の事を聞いているの?」
「…今はキリトが管理していて、以前子供達が行方不明になったりして、主犯は捕まったけれど、その残党が捕まっていない…」
確かチイさんにもらった資料にはそう書いてあった。
「まあ、そんな感じだね。建物には結界が張られているけれど、敷地までは無理だから、侵入者を感知出来るようにしてある。夜はキリ兄が起きていて、監視しているんだよ。それと、子供達が夜中に起きたとき、談話室で寝かせたりとか…」
キリトは夜の見張りをしていると言うこと…。
「昼は私達が居るから、襲ってこない…と、言うこと?」
「そうだね。ユーリちゃんの魔力が漏れだしているから、アイツらも危険を感じて、様子見をいるのかも」
「エッ?!そんなに溢れてる?!」
制御出来ているはずなのに…。
「駄々漏れ」
「…。」
魔力制御が出来るようになったので、学生時代、寮に入ることを許可され、グオルクにまで来たのに…。
子供達のもふもふ可愛くて、感情の高まりと同時に魔力が制御出来ていないのかも…。
「でも、おかげで日中は少し気が抜けるんだよ」
ラビはそう言って微笑んだ。
ソレまでは、日中でも気が抜けない状態だったと言うこと…。
「残党が捕まったら、キリ兄にも、普通に会えるよ」
「…。」
会いたいのがバレバレ?
ユーリは頬を染めた。
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