セラルフィの七日間戦争

炭酸吸い

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第一章

003 残り七十五時間

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 有力情報から所変わって噴水広場。
 トトの発言の真偽を確かめるべく、ローブ姿の二人は果物屋付近で積み上がった木箱に身を潜めていた。

 初めて彼に会ったとき、医学書の山を目にしたのでトトが医者を目指しているのか訊くと、どうやら違うらしかった。

 なんでも、あの町の端に追いやられたような家も、彼のモノでは無いらしい。彼自身よそ者だったため、この町で知り合った気のいい友人に「空き家だから」と貸してくれたそうな。

 医学書は彼に医療の知識が無かったため、セラルフィの治療のために読みあさっていただけで、小心者らしいトトは、ろくに衣服も脱がすことができなかったらしい。

 仕方がないので取りあえず即効性の薬用ハーブを濡らし、セラルフィを横にしたとの事。
 これはまた随分と迷惑を掛けてしまった。もし生きていれたら何か恩返しをしてやらねば。

「でも、なぜトトまで変装を?」

 首に包帯を巻き、何とか忌々しい余命計測器を隠しているセラルフィが、目深にフードを被るトトにそう訊いた。

 セラルフィは被っているフードに埴輪はにわを模した小さな人形を縫い付けられたいた。どうやらセラルフィの喉元に浮かぶ魔力のエネルギーを、シルヴァリーに気付かれなくするためのものらしい。奇天烈な格好でむしろ周りの視線を集めそうだが。

 トトは単にフードを被って素顔を見せないようにしているだけだった。

「僕はシルヴァリーが大嫌いでね。あいつ、町の住人から金品もろもろぶんどってるんだ。偉そうに衛兵なんか引き連れちゃってさ。これじゃあ誰が治安を守るんだって話だよ、ったく」

 嫌な奴だということだけは理解できた。
 セラルフィが対峙した男と良い勝負かもしれないと思った。とりあえずは同一人物であることを祈るばかりである。

「来たよ」

 トトが囁く。視線は右に向いているが、男の姿が見えるわけではない。なぜ分かるのか問いかけようとしたところで、人の列があからさまに列を割った。

「――!」

 現れたその男は、セラルフィの目を見開かせるの十分な要素をはらんでいた。肩まである銀髪にマント付きの紳士服。片眼鏡をかけた、セラルフィたちより背の高い男。完全に一致する容姿。セラルフィはその姿をとらえた瞬間、胸の内に湧き上がる灼熱のような感情で斬りかかりそうになった。

「しっ」

 その暴挙を止めてくれたのはトトだった。少女の前に出て、ゆっくりと後退を促す。そのまま果物の屋台に身をひそめた。

「国王様」

 側近二人を引き連れていた彼は、一人の護衛兵に耳打ちをされている。何度か首肯を繰り返していると、不意に目の前に小さな女の子――リラが飛び出した。
 単に、カゴから果物を零しただけだったのに。
 単に、お遣いから帰路へ着く途中のことだっただけなのに。
 単に、零したそれを拾いに出ただけなのに。
 紳士服の男は、

「ッ――」

 冷たい瞳に見下ろされている少女は、人込みから自分の名を叫ぶ声で痛みに騒ぐことを阻止された。
 群衆から飛び出す二人の男女。少女の両親であることはすぐにわかった。足を退けたシルヴァリーと手から血のにじむ少女の間に割って入った母は、守るように娘の体を抱き締め、父は青ざめた表情でシルヴァリーの前に膝をつく。
 最初に口から出たのは国王の人間性を責め立てるものではなく、恐怖の色に染まりきった「申し訳ありません」のただ一言だった。

「貴様らッ、薄汚い手で国王様に触れたな!!」
「娘はただ果物を拾おうとしただけです! 決して国王様に無礼を働くつもりでは」

 兵団用に統一された高価そうな剣を引き抜き、国王の側近は父の額に切っ先を向けた。そこから波紋のようにして、現場からざわめきが広がる。が、国王の前だからという理由なのか、その波は数秒待たずして静まった。

「退け。みっともない」

 今にも首を落とさんとする兵士の肩に手を置き、国王が前に出る。「立てるか」シルヴァリーの気遣うような声。父が安堵の息を吐き、二つ返事に立ち上がろうとした時だった。
 革靴が父の後頭部を捉え、鈍い音とともに大地に額を叩きつけた。

「パパぁ!!」

 何が起こったかわからない父親。額から伝う血に、自分が何をされたのか、どういう状況にあるのかを思い知らされた。

「あー。また靴が汚れてしまいましたね。これは誰の血ですか? あなたのですか? どうしてくれるのですか? あなたのような庶民に弁償できる金など無いでしょう?」

 感情の感じ取れない罵声をはさみながらも、それでいてはっきりとした悪意を、その丸まった背中へ何度も蹴落とす。ガムの貼り付いた靴を擦り落とすように。何度も。何度も。
 傍観する住人は、時が止まったようにその光景を眺めている。誰もこの状況を止める気配がない。それ以前に止める意思がないように。

「なんで……皆黙ってみてるの!?」
「言っただろう。近づかない方がいいって。こんなの、よそ者の僕らがわざわざ見に来るような場所じゃないんだ」

 きっと、自分なら――シルヴァリーに心臓を奪われる前の自分なら、一瞬で奴らを焼き払えるだろう。リラを巻き込むことなく、的確に、確実に。今の自分にそれだけの力は無い。まわりの人間と同じ、無力だ。

「リラは私を助けてくれたじゃない! それなのに、なんで何もしないのッ」
「中途半端は逆効果なんだ! あの兵士に止められたらどうなる? 無駄にシルヴァリーの機嫌を損ねるだけだよ。下手したらもっと酷くなるかもしれない。早く終わらせたほうが良いんだ」

 トトも止めようとはしなかった。まわりの無表情な人間よりも、ずっと苛立ちが顔に貼り付いているのに。服を破き掌に爪が食い込むほど、首飾りを握りしめているのに。すぐにでも飛び出して殴りかかりそうに唇を噛んでいるのに。血を流すほどに、我慢しているのに。
 なんで。

「止めるだけが。たった一つの行動が――難しくてたまるか」

 気づくと、引き返していた。逃げるためじゃなく。止めるために。
 店番のいない果物屋の屋台から乱暴に一つのリンゴを取り上げる。あわてて制止するトトの声を振り払い、前へ。人混みの中心では、シルヴァリーが高々と構える長剣。切っ先はうずくまる父親の首に。構っている暇などない。大きく踏み込んだまま腕を振り抜いた。同時に魔法陣が浮かび上がる。

 途端――果実が加速した。赤い残像を引き、音速へ。狙いは正確に、国王へと。

「死になさい」

 長剣の力が真下に向いた瞬間。国王の横で何かが弾けた。間違いなくセラルフィの投げたリンゴである。が、誰が止めたでもなく、そのリンゴは不可視の力で砕けた。破片が頬に付着し、べっとりと落ちた。足元には、。やがて一つが消滅する。
 一連の出来事を眺めている市民は、それでも無表情で、まるで夢でも見ているように呆けている。唯一トトだけは、セラルフィの行動に焦燥していた。

「……!!」

 顔を横にして目を見開いていた父親は、その片目で見ていた。皮一枚を挟んで制止した長剣を。浮かぶ脂汗。死ぬ寸前に立った父親は、今自分が生きている事実を信じられないでいた。

「出てきなさい……そこの金髪」
「――!?」

 見つかった。ローブを被っていたのに自分だと分かっているかのような言い方。どころか、目があった。住人が国王とセラルフィの前からどいたのだ。間に誰も挟まない状況では、人混みに隠れようもない。父親の死刑を止めたセラルフィと、その娘の視線が重なった。不思議なものを見るような目だった。トトが自分の大槌のネックレスを握りしめる。同時に、トトがセラルフィの手を取り走り出した。

「何やってんのさ、あんなの死罪どころじゃ済まないよ!?」
「あんなのを黙って見過ごせって言うんですか!? 死罪上等ですよあの腐れ外道!」
「あーあーもう! ホントに……まいったなあ」

 追跡を振り払うように路地を曲がり、走り抜けながらトトは困ったような顔をする。しかし、どこか可笑しそうにこらえていた。

「でも、なんだかスッキリしたよ」
「――?」

 自分までも危険な状況に巻き込まれたのに、トトは嬉しそうに笑っていた。

「それより、君が探していた人はシルヴァリー国王だったのかい?」
「確証はありませんが、間違いないです。あれほど嫌いになれる人はアイツしかいません」
「そう。じゃあ今は逃げようか。もうまわりの衛兵にはこのことが出回っているだろうからね。まだだいぶ走り回るけど、大丈夫?」
「愚問です」

 少年少女は暗がりの中を遁走した。
 一方。一家から興味が失せたように、シルヴァリーは長剣を投げ捨ててその場を後にした。後についてくる衛兵に指示を飛ばす。無論、トトとセラルフィを捕らえるように。

「《マヨイビト》……どうやら、動きだしたようですね」

 不敵な笑みを浮かべ、シルヴァリーは町の奥へと姿を消した。



       ****



「いたぞ! 裏へ回った!」
「うわ、もう見つかった」

 まるで内乱が起こったような警戒レベルである。トトがいくら追っ手を撒いてもすぐに逃げ場を潰される。幸いなことは、道中死んだように項垂れていた人たちがセラを捕まえようとしてこなかったことだろうか。きっとこの国の貧民層なのだろう。あんな男が国王なのだから、不幸な人間が多いのも致し方ないのかもしれない。

「トト! 次はどこにいくんですか!」
「いや、もう打つ手がないんだよ」

 どうやら完全に八方塞がりとなったらしい。追い込み漁が如く逃走経路が消えていく。
 やがて行き止まりに辿り着いた。

「ちょっと、どうするんですか」
「いやどうするって」

 高く伸びる壁、壁、壁。行き止まりまで逃げ込んだものの、じきに追手がここへ来るだろう。登って越えようにも壁はあまりにも高すぎる。焦っていると、遠くから追っ手のものであろう足音が重なってきた。

「そこの二人、壁の隅っこに屈んでろ」

 どこからともなく声が聞こえた。追っ手にしてはぶっきらぼうな、今から自分たちを捕らえようとする者の声音ではない。

「ライム! そこにいるのか!?」
「うっさいぞトト。騒ぐとバレる」

 何が起こっているのか分からないまま。壁の一部から穴が現れる。元から開いていた穴に板でもはめていたのだろう。そこから多数の木箱が大きな音を立てて落ちてきた。山のように積みあがる。ただ、木箱を重ねようにもあの穴には届かない。どうやら穴から逃がしてくれるわけではないらしい。

「その後ろに隠れてろ。あとは何とかする」
「なんとかって」
「来るぞ」

 追っ手の足音が大きくなってきた。視線を戻すと穴は消えている。言われるがまま気配を殺し、追手が見逃してくれることを祈った。

「いたぞ! ここだ!!」
「――ッ!」

 見つかった。セラルフィが慌てて立ち上がろうとしたところで、トトが手を掴み止める。
大丈夫だと言い聞かせるように目で訴えていた。きっとトトの方が自制に勤めていたのだろう。額に汗を浮かばせ、大槌の首飾りを握りしめていた。
 ぞろぞろと集まる兵団。自慢げに二人がいる方向へ指をさす男に、呼ばれてきた小隊長が頬を引きつらせながら近づいた。

「おいペジット。お前は俺をバカにしているのか?」
「へ?」
擬態人形トリックドールだ! よく見ろバカ者が!」

 脳天直撃した拳骨と共に男が指をさしたのは、木箱の前で両手を上げる少年少女二人の姿だった。同じ姿勢のまま固まったセラルフィそっくりの人形には、生気が宿っていない。使用者の思い通りの形に姿を変えるカラクリ人形だった。
 殴った小隊長は、自分の剣をセラルフィの人形に突きさした。するとそれはバカにするように一気に膨張し、風船のように弾けて消滅した。

「あ」
「ペジット、お前最近調子に乗っとるんじゃないだろうな。お前がいくら飛び級で入隊した凶獣討伐のトップランカーだからといって、所詮は貧乏人が賞金稼ぎで狩りをしているだけの世間知らずだということを忘れるな。この部隊では俺がリーダーだ。いい加減立場をわきまえろ」
「いや、そんなつもりじゃあ。それにオレ、正義を貫く心構えだけは誰にも負けない自信が」

 小隊長が厳しく睨みを飛ばすと、ペジットはもはや黙るしかなかった。

「まだ近くにいるはずだ! 日が沈む前に見つけないと、シルヴァリー様からどんな罰を受けるかわからないぞ!」

 怒声に弾かれるように、追っ手は散りじりに来た道を戻って行った。
 やがて、再び壁に穴が現れる。ひょっこりと顔を出した少年の額にはゴーグルがはめられていた。ぱっと見でメカニックのような風貌をしている。

「……生きてるかお前ら。にしても誰だこの子。頭に浮かべてんのはアレか。新しいファッションってやつか? 俺は女の流行りとかファッションセンスとかわかんねえが、それがダセえことぐらいはわかるぜ」
「助かったよ。ライム」

 遠慮なしに自他ともに認めるダサい飾りを指摘されたセラが訊いた。

「彼は?」
「俺はライムだ。姓は無い。ただのライムな。こいつとは同じよそ者だけど、俺のほうがよそ者歴長いから先輩だぜ。で、なんでお前らは兵団に追われてるんだ?」
「話は後にしよう。ここにいてもいずれ見つかる。詳しいことはライムのアジトに着いてからだ」


 ――心臓爆発まで、残り七十五時間。
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