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第11話:聖なる性獣アキラさんちで
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「あっ、あん、アキラァ、俺もう無理っ!」
「はい、嘘つきは泥棒の始まりです。先ほどはできなかったので第3ラウンドはこちらにおもてなしをば」
「ぁぁああ!!」
アキラが、あの三津屋アキラが、俺の中に指を射れていているってだけでもう死にそうにイキそうなのに、アキラはベッドに座らせた俺のものを口に含んでいた。
——なにこれ超気持ちいいぃぃ! 恥ずかしいけどヤバい、すぐ出そう、あ、あ、そんな先吸われたら……
「ダメ! アキラ! もう出るっ!!」
「いいよ、出して」
「よっ、よく、ないっ! んんんん!!」
「あ、この部屋防音だから、いくら声出しても大丈夫だぞ」
「え、そんな、あ、あ、あ、い、イく! 出る、出ちゃう! あ、あぁぁん!!」
——あ、あわわ……。
アキラは片眉を上げてまたニヤニヤと笑い、喉を鳴らして俺のものを嚥下した。俺はテンパってしまい、だって、え、あの三津屋アキラが俺の、俺の、あばばばばば……!!
「ア、アキラ! 三津屋アキラ! 貴様ななな、な、なんということを!!」
「ハァ? いいじゃん。まあ、ちょっと休憩するとして」
と言って、セミダブルのベッドに二人で並んで寝転がった。
スタジオで水沢タクトとわかれた後、自然と三津屋アキラから部屋に来ないかと誘われ、その時のアキラの眼が、さりげなさを装いつつも結構マジだったので、俺は今ここにいる。
ミュージシャン専用の、全室防音のマンションだった。と、後から聞いた。
部屋は非常にきれいだった。玄関を上がると扉があって、そこを開けると右手にカウンターキッチン、その前にはこじんまりとしたソファとでかいBOSEのスピーカーが鎮座していて、その壁は一面レコードとCDで埋め尽くされていた。
そしてドアの左側には、今俺らがいる寝室と、その後披露されることとなる、カーテン付きのガラス張り防音室があって、アキラのドラムが置いてある。
っていうかゴミと音楽雑誌とCDとベースとベーススタンドとMTRとかサンプラーやらエフェクターでぐっちゃぐちゃの俺の自室とは大違いで、床にはほこり一つ落ちていなかった。あの三津屋アキラが掃除機ないしクイックルワイパーもしくは雑巾がけをしている姿を想像したらキュン死しかけた。
しかし、どう考えても一般の男子高校生が一人暮らしできる部屋じゃない。もしかして三津屋家は相当な経済力があるのか、なんて考えてしまう。
「なあ結斗」
「ん? って、え?」
「タクトも言ってたけど、バンド名どうする?」
「すすすすみません男性器を捕獲された状態では思考回路が働かないのですが?!」
「気にすんなって。なんかおまえに触ってたいの」
「では性感帯を避けていただけますか頼むから!」
「俺はなんかね、『REAL』って単語を入れたいんだわ。俺の憧れだから」
「んっ、はっ、あ、憧れ? って、だから触れるのはいいけど、う、動かさないでくれと——あ、あ、マジでやめろっ!」
「おまえの感度が良すぎるのが悪い」
「開き直るな!」
「嬉しいもんなんだな」
「はい? って、あ、アキラ?」
「三人でさ、英単語ひとつ持ち寄って適当につなげたらおもろいかなって、俺は思ってるんだけど」
「あっ! 待て、今真面目に話して、る、で、ああっ!!」
「嬉しい」
横に並んで向かい合った状態で、俺は恥ずかしくて目を閉じてしまったけれど、俺の胸部を撫でるアキラの『嬉しい』という声には、何だかこれまでに聞いたことのない暖かさと安心感があった。内容は意味不明だったけど。
「ああっ! やめろよ! そこばっか……!!」
胸ばかり弄られて、多少痛みが発生していた突起に、アキラが唇を寄せてわざと俺に見せつけるように舌を出して舐め始めた。
「うぁ! ああ、あっ!」
両方を執拗に吸われた後、アキラは頭を枕に戻し、俺の額にキスしたかと思いきや、何だかほっこりした笑みを浮かべていて、俺が頭上に「?」マークを浮かべているのもの無視して、今度は右手を俺の下着の中に入れてきた。
「あ、いや、待って待って!」
「英単語ひとつだったら、結斗は何にしたい?」
「う、うぁあん、ダメだよアキラ、またしたくなる——!」
「いいよ、小悪魔ビッチなえろえろ結斗くん」
「っていうか、はぁ、あぁ、『嬉しい』って、な、何が?」
俺が満身創痍(性的な意味で)で問うと、三津屋アキラは呟くようにいった。
「分かんね。おまえが俺で気持ちよくなってかわいくなると、なんか嬉しい」
一瞬、俺の頭の冷静な部分が、違和感の察知を発令した。
——それって愛する者同士のセックスでは普通のことじゃね?
「ぅわああっ!! アキラ!」
またもアキラに貫かれて、この疑問は掻き消されかけてしまったが、しかし俺の中にはきっちりと記録された。
「はい、嘘つきは泥棒の始まりです。先ほどはできなかったので第3ラウンドはこちらにおもてなしをば」
「ぁぁああ!!」
アキラが、あの三津屋アキラが、俺の中に指を射れていているってだけでもう死にそうにイキそうなのに、アキラはベッドに座らせた俺のものを口に含んでいた。
——なにこれ超気持ちいいぃぃ! 恥ずかしいけどヤバい、すぐ出そう、あ、あ、そんな先吸われたら……
「ダメ! アキラ! もう出るっ!!」
「いいよ、出して」
「よっ、よく、ないっ! んんんん!!」
「あ、この部屋防音だから、いくら声出しても大丈夫だぞ」
「え、そんな、あ、あ、あ、い、イく! 出る、出ちゃう! あ、あぁぁん!!」
——あ、あわわ……。
アキラは片眉を上げてまたニヤニヤと笑い、喉を鳴らして俺のものを嚥下した。俺はテンパってしまい、だって、え、あの三津屋アキラが俺の、俺の、あばばばばば……!!
「ア、アキラ! 三津屋アキラ! 貴様ななな、な、なんということを!!」
「ハァ? いいじゃん。まあ、ちょっと休憩するとして」
と言って、セミダブルのベッドに二人で並んで寝転がった。
スタジオで水沢タクトとわかれた後、自然と三津屋アキラから部屋に来ないかと誘われ、その時のアキラの眼が、さりげなさを装いつつも結構マジだったので、俺は今ここにいる。
ミュージシャン専用の、全室防音のマンションだった。と、後から聞いた。
部屋は非常にきれいだった。玄関を上がると扉があって、そこを開けると右手にカウンターキッチン、その前にはこじんまりとしたソファとでかいBOSEのスピーカーが鎮座していて、その壁は一面レコードとCDで埋め尽くされていた。
そしてドアの左側には、今俺らがいる寝室と、その後披露されることとなる、カーテン付きのガラス張り防音室があって、アキラのドラムが置いてある。
っていうかゴミと音楽雑誌とCDとベースとベーススタンドとMTRとかサンプラーやらエフェクターでぐっちゃぐちゃの俺の自室とは大違いで、床にはほこり一つ落ちていなかった。あの三津屋アキラが掃除機ないしクイックルワイパーもしくは雑巾がけをしている姿を想像したらキュン死しかけた。
しかし、どう考えても一般の男子高校生が一人暮らしできる部屋じゃない。もしかして三津屋家は相当な経済力があるのか、なんて考えてしまう。
「なあ結斗」
「ん? って、え?」
「タクトも言ってたけど、バンド名どうする?」
「すすすすみません男性器を捕獲された状態では思考回路が働かないのですが?!」
「気にすんなって。なんかおまえに触ってたいの」
「では性感帯を避けていただけますか頼むから!」
「俺はなんかね、『REAL』って単語を入れたいんだわ。俺の憧れだから」
「んっ、はっ、あ、憧れ? って、だから触れるのはいいけど、う、動かさないでくれと——あ、あ、マジでやめろっ!」
「おまえの感度が良すぎるのが悪い」
「開き直るな!」
「嬉しいもんなんだな」
「はい? って、あ、アキラ?」
「三人でさ、英単語ひとつ持ち寄って適当につなげたらおもろいかなって、俺は思ってるんだけど」
「あっ! 待て、今真面目に話して、る、で、ああっ!!」
「嬉しい」
横に並んで向かい合った状態で、俺は恥ずかしくて目を閉じてしまったけれど、俺の胸部を撫でるアキラの『嬉しい』という声には、何だかこれまでに聞いたことのない暖かさと安心感があった。内容は意味不明だったけど。
「ああっ! やめろよ! そこばっか……!!」
胸ばかり弄られて、多少痛みが発生していた突起に、アキラが唇を寄せてわざと俺に見せつけるように舌を出して舐め始めた。
「うぁ! ああ、あっ!」
両方を執拗に吸われた後、アキラは頭を枕に戻し、俺の額にキスしたかと思いきや、何だかほっこりした笑みを浮かべていて、俺が頭上に「?」マークを浮かべているのもの無視して、今度は右手を俺の下着の中に入れてきた。
「あ、いや、待って待って!」
「英単語ひとつだったら、結斗は何にしたい?」
「う、うぁあん、ダメだよアキラ、またしたくなる——!」
「いいよ、小悪魔ビッチなえろえろ結斗くん」
「っていうか、はぁ、あぁ、『嬉しい』って、な、何が?」
俺が満身創痍(性的な意味で)で問うと、三津屋アキラは呟くようにいった。
「分かんね。おまえが俺で気持ちよくなってかわいくなると、なんか嬉しい」
一瞬、俺の頭の冷静な部分が、違和感の察知を発令した。
——それって愛する者同士のセックスでは普通のことじゃね?
「ぅわああっ!! アキラ!」
またもアキラに貫かれて、この疑問は掻き消されかけてしまったが、しかし俺の中にはきっちりと記録された。
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