ロックに沼り音に溺れFXXKに堕ちる少年群(旧「ロック音塊中毒少年群」):TBP side

十鳥ゆげ

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第3話:噛む

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 白に近い金髪がオレの鎖骨を流れ、細い指が優しくオレの胸に触れる。その優しさが、オレはどうも気に食わない。

「はっ……んんっ」

「なんで声出さないんだよ。他の奴と寝る時は喘いでるのか?」

 こいつはいつもこうだ。詮索ばかりして、屁理屈ばかり投げつけてくる。

「んっ!」

 愛撫が少しずつ激しさを増していく。オレの肌に一番慣れた温度が徐々に上昇し、オレの頭は快楽で溶けるような感覚に襲われる。

「だからたえるなよ、声出せって」

「うる、さいっ」

 言い捨てると神谷はオレの性器を握って刺激を与えてきた。溶ける、自意識が流れてしまう。

「かみ、神谷——! あっ!」

 神谷が一気に自分のものをオレに突き刺した。嗚呼、やっぱりこいつのが一番オレの身体にフィットする。

「俺を感じてくれ」

 そう言って神谷は動き始めた。

「ふっ、ふあ、くっ……」

「声を聞かせてくれ。俺を感じてるおまえの声が聞きたいんだ」

 ドンッと神谷のものがオレの奥を突いた。

「あっ!」

「もっと声を——」

「ん、ん、んっ!」

「なんでだよ……」

 神谷は悔しげに言ってオレの足を抱え、激しく腰を打ち始めた。クソッ、これは——

「くっ、んんっ! あ、ぁああっ!」

 失態、射精した瞬間嬌声をあげてしまった。

 しかしオレの中の神谷はまだ達していない。卑猥な音を立てながら何度もオレの奥を突き、素早く抜いてオレの腹の上で果てた。その温度がとてつもなく不快だった。

「神谷! オレの肌が汚れる!」

「じゃあ一緒にシャワー入ろう。洗ってやるから」

「結構だ。ティッシュ寄越せ。自分で拭いて洗う」

 オレがそう言うと、神谷は肩をすくめ、

「分かりましたよ。天下のカリスマ、谷津いおい様」

 と、小馬鹿にしたように言った。
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