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第一章 天空への闘争
10.遥か彼方の真実
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夜になり、ローザンは総統の部屋に行った。
なんだ…
一体なぜ呼ばれた…?
もしかして、活動がバレた…?
いや、それはない。今回ばかりはかなり細心の注意を払った。
味方はレイだぞ…バレる訳がない…
そんなことを考えながら、いつの間にか総統閣下の部屋についていた。
ドアをノックする。
コンコン。
「…アデス・ローザンです。」
「……入れ。」
ガチャッ
「…そこに掛けたまえ。」
「…失礼します。」
と、僕の前に総統も閣下も座った。
「…なぜ呼ばれたか分からないだろう。今から説明する。」
胸騒ぎが激しくなってきた。今にも心臓の音が聞こえそうだ。
「…この度、君の高成績の訓練により、極秘ミッションの出撃命令が出た。」
…え?
「このことは決して口外してはならん。そのためこの部屋に呼んだ。」
…なんだ…違う話か…
「その極秘ミッションの内容は…」
閣下が資料を机の上にのせる。そこには、信じられない真実が書かれていた。
「『人類永久生存可能都市 Sanctuary』の探索だ。」
…なんだこれ…
動揺が止まらない…
レイでも見つけられなかったものがあるなんて…
「…閣下、質問よろしいでしょうか…」
「あぁ。」
「…実在はするのですか…?」
「…あぁ、確かにある。座標も突き止めている。」
…それが真実ならば、帝国軍に奪われる前に、僕らで利用したほうがマシだ…これは早く帰ってレイに報告を…
「ミッションは、明日開始する。」
…えっ…
「今日はもう帰って寝るんだ。説明は明日、ミッション遂行時に行う。」
「…分かりました。」
これじゃレイに報告にいけない…
連絡手段は持っているが、確実に監視されている。
バレたら処刑…だろうな。
閣下の部屋を出て、真っ先にレイに連絡した。
レイへ。
明日は少しこっちで仕事が忙しくなりそうだから、朝からいないかもしれない。
すまないが、約束のことは延期させてくれ。申し訳ない。ではまた。
こうメールを打ち、ローザンは家へ帰った。
なんだ…
一体なぜ呼ばれた…?
もしかして、活動がバレた…?
いや、それはない。今回ばかりはかなり細心の注意を払った。
味方はレイだぞ…バレる訳がない…
そんなことを考えながら、いつの間にか総統閣下の部屋についていた。
ドアをノックする。
コンコン。
「…アデス・ローザンです。」
「……入れ。」
ガチャッ
「…そこに掛けたまえ。」
「…失礼します。」
と、僕の前に総統も閣下も座った。
「…なぜ呼ばれたか分からないだろう。今から説明する。」
胸騒ぎが激しくなってきた。今にも心臓の音が聞こえそうだ。
「…この度、君の高成績の訓練により、極秘ミッションの出撃命令が出た。」
…え?
「このことは決して口外してはならん。そのためこの部屋に呼んだ。」
…なんだ…違う話か…
「その極秘ミッションの内容は…」
閣下が資料を机の上にのせる。そこには、信じられない真実が書かれていた。
「『人類永久生存可能都市 Sanctuary』の探索だ。」
…なんだこれ…
動揺が止まらない…
レイでも見つけられなかったものがあるなんて…
「…閣下、質問よろしいでしょうか…」
「あぁ。」
「…実在はするのですか…?」
「…あぁ、確かにある。座標も突き止めている。」
…それが真実ならば、帝国軍に奪われる前に、僕らで利用したほうがマシだ…これは早く帰ってレイに報告を…
「ミッションは、明日開始する。」
…えっ…
「今日はもう帰って寝るんだ。説明は明日、ミッション遂行時に行う。」
「…分かりました。」
これじゃレイに報告にいけない…
連絡手段は持っているが、確実に監視されている。
バレたら処刑…だろうな。
閣下の部屋を出て、真っ先にレイに連絡した。
レイへ。
明日は少しこっちで仕事が忙しくなりそうだから、朝からいないかもしれない。
すまないが、約束のことは延期させてくれ。申し訳ない。ではまた。
こうメールを打ち、ローザンは家へ帰った。
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