sky of Quiet

第一章 天空への闘争

8.噂の移住民

僕は仲間を集めていた。
そしてその数はすでに100人を超えていた。
こんなにも帝国軍をやめた人がいたとは…

「ローザン、例の異住民見つかったぞ」

「おぉ！ナイス、レイ！」

案外あっさり見つかった
これもレイが諜報員だからなのだろう。

「こいつ、なかなか面白いヤツだぞ。しかも俺達に協力的だ。」

そういい、レイがその人物を呼ぶ。

そこには高身長でガタイの良い男が立っている。

「…はじめまして」

「…あぁ、よろしく」

いかにも元軍兵という見た目をしている。

それに見た目ですぐ異住民だと分かった。
顔立ちが違う。　

「…あなたが、例の異住民？」

「そういうことになるな。」

「…なぜこの国に入った？アビィヤ王国民は捕まるかもしれないのに」

「そうだな。だがその覚悟でこの国への復讐を計画した。」

どういうことだ……？

「俺はこの国に仲間を奪われた。そして俺はその仲間の敵をとるために来た。」

そういうことか…
ローザンも親を国に奪われた被害者なのだから、彼の気持ちもすぐに察せる。

「…ありがとう。話してくれて。」

「あぁ、これからよろしくな、隊長さん。」

「僕は隊長なんか向いてないさ…」

「いいや、見りゃわかる。アンタの仲間たちは皆アンタを信じてついてきている。」

そうか…僕から初めた反乱なんだ…僕が皆を導かないと…

「…そうだな。僕が隊長として頑張らなきゃ。」

「あぁ、頼むぜ。俺はマーレイ・アラン。アランと読んでくれ。」

「分かった。僕はアデス・ローザン。ローザンって呼ばれてるよ。」

「あぁ。よろしくな、ローザン」

こうして、僕らにはまた強力な助っ人が加わった。