sky of Quiet

第一章 天空への闘争

4.復讐の15年

あれから15年後

僕は夢の空軍に入った

理由は他ない

この国に復讐するため。

ピィイイイイ！！！

朝はこの大きなサイレンと共に起きる。

毎日、あの『家』とは全く違う暮らし。

毎日早朝に起こされ、毎日少ない食事。毎日朽ちた土地での訓練。それは地獄そのものだった。

だがこれも復讐のため。

親を、家を、そして自由を剥奪したこの国を。

「アデス・ローザン。」

「ハッ」

「お前は過酷な訓練をやり遂げた。その成果にお前にはこの空中戦略兵器『ハイドロ』をやろう。」

部隊長直々にくれたハイドロ

これでやっと復讐を始めることが出来る。

「ありがとうございます。隊長。」

僕はこの部隊の中でもかなりのエリートだった。
これも全て復讐のため。

15年前僕は空から地上を見た。

地上は朽ちていた。
そして僕は考えた
戦うなら空中がいいと

だが帝国軍の空軍もかなりの強さだ。
僕一人ではどうも出来ない…そもそもここを脱出するのは内側で協力者が必要だ。

（協力者…アイツしかいないな）

僕は即座に諜報斑室に行った。

「メタリカ・レイはいるか？」

「…私だ。」















「変わったな。」

「あんたもな。」

「まさか昔はあんな破天荒なやつがこんなところで働いてるとはな」

「昔からの夢だからな。それに、ここで働いていれば誰でもこうなるさ。」

「レイ…今日の夜二人で話がしたい。」

「あぁ、わかった。」

彼は影響されてない…と信じて…